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クエリ検索: "重要野鳥生息地"
8件中 1-8の結果を表示しています
  • 松原 一男, 三上 かつら
    Bird Research
    2015年 11 巻 S9-S13
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/12/04
    ジャーナル フリー
    青森県の廻堰大溜池では主に秋期にハクガンが記録され,その個体数は急速に増加していた.この増加は日本全体への本種の渡来数増加と連動していた.秋に北海道の浦幌から秋田へと渡る本種の群れにとって,まわりに広大な農地がある当地は適当な休息場所となりつつあると考えられた.
  • 平田 和彦, 先崎 理之, 堀本 高矩, 長船 裕紀, 酒井 淳一, 中濱 翔太, 成田 翼, 吉岡 俊朗
    日本鳥学会誌
    2015年 64 巻 1 号 77-82
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/04/28
    ジャーナル フリー
     日本におけるコクガンの主要な越冬地である渡島半島東部,津軽海峡,陸奥湾沿岸域において,個体数と生息環境を把握するため,2012年12月下旬に広域的な調査を行った.合計1,060羽が確認され,渡島半島南東部と陸奥湾南東部で特に多かった.コクガンは餌となる藻類が着生しやすい人工護岸と磯浜で生息密度が高く,また,消波堤等の離岸構造物がある海岸を選好した.これは,離岸構造物の内側は波が穏やかで餌となるアマモが生育しやすいほか,流れ藻がたまりやすく,採餌に適しているためと考えられる.
  • 鈴木 弘之
    日本鳥学会誌
    2010年 59 巻 2 号 174-180
    発行日: 2010/10/20
    公開日: 2010/11/08
    ジャーナル フリー
    河川における冬期の水鳥種の分布と自然要素および人為攪乱がどのような関連があるかについて分析した.重回帰分析により,調査対象とした17種のうち14種と,4つに分類したいくつかの説明変数との間で有意な正の相関が見られた.それぞれの種の分布のうち,イカルチドリCharadrius placidusとコサギEgretta garzettaは瀬に正の,カルガモAnas poecilorhynchaは淵に正の相関がみられた.カワアイサMergus merganserやカワウPhalacrocorax carbo,マガモAn. platyrhynchosは各支流との合流区域に多く,オオハクチョウCygnus cygnus,コハクチョウCy. columbianus,オナガガモAn. acuta,ヒドリガモAn. penelope,ホシハジロAythya ferina,キンクロハジロAy. fuligulaの分布は給餌区域に有意に偏っていた.アオサギArdea cinerea,ダイサギE. alba は人・車の侵入がない場所に多く,種毎に有意な傾向がみられた.また,コガモAn. creccaは全域に分布していた.種によって人間による攪乱がないことや少ないことが分布の重要な要素になっている種と,人間による「給餌」という人為攪乱に有意な集中が見られる種もあり,人間活動が分布の大きな要因となっている.冬期の河川において多様な水鳥類の生息のために,土地被覆として植生の推移帯などの景観要素を残すこと,人や車による攪乱が生じないようにすることが重要であると考えられる.
  • 藪原 佑樹, 赤坂 卓美, 山田 芳樹, 原 拓史, 奥田 篤志, 河口 洋一
    保全生態学研究
    2022年 28 巻 2 号 281-
    発行日: 2022/04/15
    公開日: 2024/01/13
    [早期公開] 公開日: 2022/04/15
    ジャーナル オープンアクセス
    電子付録

    風力発電は、風車への衝突や生息地放棄により、野生生物に対して負の影響を及ぼす例が知られる。風力発電と野生生物の保全を両立させるためには、風力発電の影響に脆弱な種の生息に配慮して風力発電の立地を検討する必要がある。対象種の広域生息情報に基づくセンシティビティマップは、風力発電の戦略的な立地選定を支援する有効なツールであるが、広域を網羅する生物の生息情報は入手困難な場合が多い。そこで、既知の生息地点における環境条件から生息適地モデルを構築し、潜在的な生息適地を広域で推定する手法が活用できる。本研究では、国内での風車衝突事故が多いオジロワシを対象として、営巣木の確認地点を基に営巣適地モデルを構築し、北海道北部地域における潜在営巣適地図を作成した。野外調査と既存情報から 55つがいの営巣木を特定し、日本海側の 43地点を基に Maxentを用いて営巣適地モデルを構築し、オホーツク海側の 12地点を用いてモデルの予測精度を評価した。環境要因については、土地被覆と地形に関する 6種類の指標を様々な空間スケールで集計し、オジロワシの営巣と最も関係する空間スケールを特定した上で、モデル構築に使用した。モデルの過剰適合を防ぐために Maxentのパラメータを調整し、クロスバリデーションにより予測力の高いモデルを選択した。営巣適地モデルの結果から、オジロワシの営巣適地は広域スケールでの土地被覆および局所スケールでの地形要因と強い関係があり、複数の空間スケールで営巣地を選択していることが示唆された。特に、森林面積、林縁密度、水域面積、平均標高が寄与率の大部分を占め、森林と水域が中程度に存在する低標高の場所で適地指数が高かった。営巣適地モデルの評価指標である AUCや CBIの値は 0.783 -0.886であり、おおむね高い精度でオジロワシの営巣適地を推定できていると考えられる。オジロワシに対する風力発電の影響を未然に回避するためには、本研究で作成した潜在営巣適地図を活用しながら、風力発電施設がオジロワシの主要な生息場所と重複しないよう、慎重に立地を選定する必要があるだろう。

  • アジア・アフリカ地域研究
    2018年 18 巻 1 号 76-106
    発行日: 2018/09/30
    公開日: 2018/10/31
    ジャーナル フリー

    快走するグラフィティ―ナイロビの個性化するマタトゥ事情―

    池本 春美


    アジア人学生と若手研究者のための「京滋フィールドスクール2017」の概要と意義

    倉島 孝行


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    師田 史子


    The Social Impact of the Ebola Epidemic on Local Communities in Guinea

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    ウガンダ・ニャムリロ湿地における農地利用と生態系の保全

    堀 光順


    Diplomatic Practices in Nepal-Japan Relations: A Comparative Study Based on Regime Change

    Sharmila Thapa

  • 浦 達也
    Strix
    2015年 31 巻 3-30
    発行日: 2015年
    公開日: 2023/02/27
    ジャーナル オープンアクセス
    日本では風力発電の普及にともない,風車が鳥類に影響を与える問題が懸念されている.影響の種類は,鳥類が風車にぶつかる「衝突」,風車周辺からいなくなる「生息地放棄」,渡りや移動の経路を阻害する「移動の障壁」の3 つがある.衝突は今まで国内で341 羽が発見され,トビ,オジロワシ,カモメ類,カラス類が多い.生息地放棄は京都府と三重県の例があり,いずれも風車周辺で鳥類の生息密度が減少した.移動の障壁は愛媛県のハチクマ,長崎県のナベヅル・マナヅルの例があり,いずれも風車建設後に飛翔経路が変わった.今後,日本では事後調査を積み重ね,どのような風車が鳥類に影響を与えるのか研究をさらに進めるべきである.
  • 関島 恒夫, 浦 達也, 赤坂 卓美, 風間 健太郎, 河口 洋一, 綿貫 豊
    保全生態学研究
    2023年 28 巻 2 号 233-
    発行日: 2023/04/30
    公開日: 2024/01/13
    [早期公開] 公開日: 2023/04/30
    ジャーナル オープンアクセス

    日本政府は、 2050年までにカーボンニュートラルの実現を目指すことを表明した。その実現に向けて、今、太陽光、風力、水力、地熱発電などのエネルギー源を利用した再生可能エネルギーが注目されている。その中でも風力発電については、北海道、東北、九州を中心に好風況地域が存在し将来的に高い導入ポテンシャルが期待されることから、今後、陸域および海域において大きく推進される可能性が高い。一方、風力発電の導入が全国各地で進むにつれて、計画段階における環境紛争も顕在化してきた。主たる紛争論点は、騒音・低周波音、土砂災害・水質汚濁、景観、自然、鳥類であり、特に鳥類については、オジロワシ Haliaeetus albicilla、クマタカ Nisaetus nipalensis、イヌワシ Aquila chrysaetosなど希少猛禽類の生息地における風車建設が鳥衝突や生息地放棄を引き起こす可能性が危惧され、紛争発生の大きな要因となっている。 2050年目標の達成に向けて、陸域および海域において、大規模な風力発電事業が全国的に展開されていくことになれば、環境紛争はより深刻化していく可能性も否めない。そこで、風力発電事業による環境影響を未然に防ぐために必要な情報を提供するのがセンシティビティマップである。センシティビティマップとは、重要な鳥類の生息分布や保護区等の情報に基づき、鳥類が風力発電の影響を受けやすい場所を示したマップのことを指す。本総説では、はじめに、センシティビティマップの概念を説明し、その活用手段として環境アセスメントとの関わりを述べる。続いて、これまでに提案されてきた様々なセンシティビティマップの特徴を紹介するとともに、その適切な空間解像度を考察する。最後に、 2050年カーボニュートラルの目標達成に向けた再生可能エネルギー推進の今後の取り組みにおいて、センシティビティマップが果たす役割について述べる。

  • 風力エネルギー
    2007年 31 巻 3 号 206-223
    発行日: 2007年
    公開日: 2011/01/27
    ジャーナル フリー
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