近年の看護学生は、子どもとの接触経験が少ないため、成長発達や生活状況などを具体的にイメージできない傾向がある。対象である子どものイメージ化が不十分な状況では、小児看護学における知識の理解や記憶が促進されず、学習効果があがらない。
そこで、先行オーガナイザーとアナロジとして、アニメキャラクターをモチーフにしたキャラクター事例を作成し、基礎的知識と関連づけながら講義をすすめる学習方略を試みた。その結果、キャラクター使用群は非使用群に比べ、対象のイメージ化や事例の想起が有意に高値であったことから、小児看護学においてキャラクター事例は、対象である子どものイメージ化や後続学習を促進する効果があることが明らかとなった。
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