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クエリ検索: "長谷川和夫"
896件中 1-20の結果を表示しています
  • 心身医学
    1995年 35 巻 2 号 176-
    発行日: 1995/02/01
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル フリー
  • 馬島 季麿
    心身医学
    1978年 18 巻 4 号 320-
    発行日: 1978/08/01
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル フリー
  • 西村 英也, 西塔 誠, 小野 慶子
    医療
    1991年 45 巻 8 号 756-760
    発行日: 1991/08/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    長谷川式簡易知能診査スケール(HDS)を, 失語症を除く脳卒中患者100名の入退院時に実施した. 総得点, 各下位項目得点, さらに, それぞれの退院時得点と入院時得点の差(改善度)について検討した. まず, 男女, 疾患, 年齢, 職業, 学歴別に比較すると, 総得点に有意差がある場合でも, 下位項目得点は全項目で平均的に差がみられるというわけではなかった. 次に, HDSの総得点と各下位項目得点のそれぞれの改善度が, 平均以上の群(改善群)と平均以下の群(非改善群)とを比較すると, 麻痺やADLの改善に有意差の認められるものがあった. 特に, 下位項目IVの改善群では非改善群に比してADLが有意に改善していた(p<0.01). したがって, 脳卒中患者においても, HDSに総得点のみでなく下位項目にも着目して評価することが重要であると考えた.
  • 長谷川 和夫
    日本老年医学会雑誌
    1979年 16 巻 3 号 191-198
    発行日: 1979/05/30
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
  • 野倉 一也, 三竹 重久, 稲垣 俊明, 新美 達司, 山本 俊幸, 前田 甲子郎, 松原 充隆, 小鹿 幸生, 山本 正彦
    日本老年医学会雑誌
    1988年 25 巻 5 号 495-502
    発行日: 1988/09/30
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    名古屋市厚生院及びその関連施設は軽費老人ホーム, 養護老人ホーム, 特別養護老人ホーム, そして病院から成立っており, その入所者のうち60歳以上を対象として老年期痴呆の疫学的臨床的検討を試みた. 一次調査で精神発達障害及び全身状態の悪い症例を除いた747名に長谷川式痴呆診査スケールを実施し20点以下及び, 20点以上でもDSM-IIIによる痴呆の診断基準に合致する例を選択した. 次に神経内科医が診察し現病歴, 神経学的所見, 頭部CT, 看護者からの聴取等をもとに総合的に痴呆の診断を下した. 最終的に痴呆と診断されたのは316名 (42.3%) であった. 各施設毎に痴呆の頻度を求めると軽費老人ホーム: 17.1%, 養護老人ホーム: 14.0%, 特別養護老人ホーム: 56.1%, 老人病院: 61.1%であった. 痴呆重症度別では軽費老人ホームでは軽症者の率が高く, 病院や特別養護老人ホームでは重症者の率が高かった. また加齢につれて痴呆の出現率が上昇した. どの年齢でも女性の頻度が高かった. 痴呆とADLの関係についてはADLが低いほど痴呆の出現率は高かった. 原因疾患によって4つの群に分類するとそれぞれの頻度は脳血管性痴呆; 51.6%と最も高く, 以下アルツハイマー型痴呆; 21.8%, 混合型痴呆; 9.2%, その他; 17.4%であった. アルツハイマー型痴呆ではどの年齢でも女性の頻度が高く, 70~80歳台で統計学的に有意な差を認めた. 長谷川式痴呆診査スケールで10点以上の得点者に限り, 各設問の正答率をアルツハイマー型痴呆と脳血管性痴呆で比較した.“今日は何月何日”に対しては脳血管性痴呆で, 100からの引算, 及び数字の逆唱はアルツハイマー型痴呆で有意に高い正答率が得られた. 精神神経症候に関してはほぼ従来と同様の両疾患に特徴的な所見が得られたが, 全身の合併症は両者に高率に見られ痴呆と全身の老化に密接な関係が有ることが示唆された.
  • 長谷川 和夫
    日本老年医学会雑誌
    1981年 18 巻 1 号 9-18
    発行日: 1981/01/30
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
  • ―アンケート調査結果からの検討―
    望月 立夫, 吉永 繁彦
    医療
    1981年 35 巻 5 号 451-461
    発行日: 1981/05/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    脳卒中患者のリハビリテーシヨンの阻害因子の一つである精神障害の実態を, 国立療養所36施設に入院中の脳卒中患者813例を対象に, アンケート調査を行つた.
    脳卒中発作に起因する性格の変化は27.8%にみられ, 抑うつ的傾向を示した.
    自覚的なものとしては, 知覚, 感情や睡眠の障害を35.8%から41.0%のものが訴え, 他覚的なものでは, 見当識, 疎通性, 協力及び客観的気分などの異常が, 51.3%から63.6%みられた.
    長谷川式スケールで測定した痴呆は, 準痴呆も合わせると, 20.2%を占めていた.
    また, リハビリテーシヨンゴールの程度が低い症例には痴呆の症例が多く, リハビリテーシヨンを痴呆との関連が示唆された.
  • 今井 幸充, 本間 昭, 長谷川 和夫, 稲田 陽一
    日本老年医学会雑誌
    1984年 21 巻 2 号 107-114
    発行日: 1984/03/30
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    アルツハイマー型痴呆 (AD) と診断された109名を対象に, 随伴する精神症状について検討し, それらと痴呆の程度およびCT上の脳萎縮の程度との関連について研究した. 痴呆の程度の評価は Hughes らの Clinical Dementia Rating (CDR) を用い, 知的機能の評価には, 長谷川式簡易痴呆スケール (HDS) を用いた.
    ADに随伴する精神症状の出現頻度をみると, 自発性低下が約半数にみられ, 俳徊, 人格水準低下, 易怒攻撃性が続いた. 痴呆の程度による随伴精神症状の出現頻度は, 軽度痴呆では, 自発性低下, 心気, 抑うつ状態が高く, 高度痴呆では, 俳徊, 人格水準低下, 失禁が高かった.
    脳萎縮の評価は, CT scan から脳髄液腔面積比と半値幅の計測を著者らの方法で行い評価した. 数量化I類, II類の分析結果から随伴精神症状と痴呆の程度および脳萎縮の関連をみると, 抑うつ状態は, 軽度の痴呆状態で脳萎縮の程度も軽いADに特徴的な精神症状で, 弄便は, 脳表萎縮が軽度であるにもかかわらず側脳室の拡大が著明な高度痴呆例に特徴的であることが示された. また保続は, 脳表萎縮が著明で側脳室の拡大は比較的軽度な軽度痴呆例に特徴的な症状であった. その他失禁は側脳室の拡大が著明な症例に, 俳徊は脳表萎縮が著明な高度痴呆例に, また妄想は脳表萎縮が軽度な高度痴呆例に, それぞれ比較的特徴的な精神症状であることが示唆された.
  • 法化図 陽一, 藤元 登四郎, 三山 吉夫, 納 光弘
    日本老年医学会雑誌
    1990年 27 巻 2 号 188-192
    発行日: 1990/03/30
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    宮崎県都城市近郊の大悟病院に過去2年間 (昭和61年2月1日~昭和63年1月31日) に入院した痴呆患者106名, 退院した痴呆患者97名について検討をおこなった(なお, 上記期間に入院した痴呆患者のうち, 61名が同期間内に退院しており, 総計142名の検討である). 痴呆の診断は, DSM-IIIによる痴呆の診断基準によった. また, その臨床経過, 神経徴候, Hachinski の ischemic score 及び頭部CT等の神経放射線学的検査等にて, 老年痴呆 (SDAT), 脳血管性痴呆, 鑑別困難な痴呆, その他の痴呆に分類し, それぞれ病型別に検討をおこなった.
    退院患者の検討では, 過去2年間に70名の死亡退院を認めた. 病型別の発病年齢, 罹病期間の検討では, 老年痴呆では, それぞれ, 80.5歳, 4.6年なのに対し, 脳血管性疾呆では, それぞれ, 77.6歳, 2.7年であった. その直接死因としては肺炎と心不全が重要であった (両者で全体の7割を占めた) が, 脳血管性痴呆では, このほかに脳血管障害の再発が重要であった. 一方, 入院患者の検討では, 入院時問題症状として, 老年痴呆では, 俳徊, 夜間せん妄, 幻覚・妄想が多かったが, 脳血管性痴呆では, 夜間せん妄, 俳徊, 粗暴行為, 独語が多かった. また, 入院患者のADLを低下させる因子としては, 骨折 (とりわけ大腿骨頚部骨折), 肺炎, 消化管出血, 脳血管障害が重要であった.
    今後, 後期老年人口の増加にともない, 75歳以後の痴呆患者の介護及び治療が大きな問題となることを指摘した.
  • 長谷川 和夫
    心身医学
    2016年 56 巻 5 号 411-417
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/05/01
    ジャーナル フリー
    高齢化社会の現在, 高齢者の幸福度は健康, 家族そして収入であろう. ことに高齢になると身体機能の衰退に加えて精神機能が低下し心身医学的な保健, 医療, 福祉の対応が基盤として整備されていることが必要になり, 私たち日本心身医学会に期待されている. 中でも認知症への対応は喫緊の課題であり, 薬物療法や対応するケアそして一般市民への啓発活動を行って, 虚弱高齢者を含めた地域ではぬくもりのある絆を作っていくことが求められる. 認知症ケアの国際的な主流であるパーソンセンタードケアの実施, すなわち個別的な自分史を十分に理解し, その人らしさを尊重する支え方が大切になる. さらに認知症の当事者が自分の体験を語る機会が増えているが, 患者さんや利用者の想いを取り入れていくことや, 介護する家族らを支えていくことなど, 私たち心身医療者へのなすべき責務を痛感する次第である.
  • ―刺激処理系と運動処理系の立場から―
    大沼 歩, 関 晴朗, 藤井 俊勝, 小川 達次, 木村 格, 大槻 泰介, 笹生 俊一
    医療
    1989年 43 巻 1 号 25-31
    発行日: 1989/01/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    脳血管性痴呆11名に対して, 聴覚弁別作業時における事象関連電位と反応時間を同時に記録し, 以下の結果を得た.
    (1) 脳血管性痴呆群では正常群に比し, P300潜時と反応時間が有意に延長しており, P300潜時の方が著しい遅延を示した. P300振幅も低下する傾向がみられた.
    (2) 一施行毎の検討で, P300潜時と反応時間との間には正常群にみられたような強い相関関係はみられなかつた.
    以上の結果より, ヒトの認知行動過程をP300潜時が反映する刺激処理系と, 反応時間を指標とする反応処理系から成り立つと仮定すると, 脳血管性痴呆者にみられる変化は刺激処理系の障害が主体をなし, 反応時間の延長は識別処理過程早期における並列作動の障害に加え, 識別過程から行動に変換するまでの対応障害を表したものと考えられた. 一施行毎による分析が, 認知行動様式内における選択的障害の解明に有用な方法と思われた.
  • 秋田 博孝, 瀧沢 紹一, 児玉 秀敏, 久保 摂二, 原田 萬雄
    医療
    1989年 43 巻 10 号 1014-1018
    発行日: 1989/10/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    国立らい療養所邑久光明園において在園者501名(男301, 女200)に精神医学的調査を行い以下の結果を得た.
    対象者の平均年令は66.4±9.3才(男66.0±9.2, 女67.0±9.5)である.
    対象者の約9割にらい以外の身体合併症があり, 一般老人よりも多く, 眼疾患, 胃腸疾患, 神経痛などが主なものである. ADLは約8割が正常で, 老化性精神疾患をもつ老人に比べて良好である.
    対象者のうち軽度以上の痴呆の認められる者は老人ホーム入所者に比べて少ないが, 在宅老人より高頻度である. また痴呆以外の精神症状としては心気症, 不眠, 抑うつなどが約2割の者にみられるが, この原因については今後の社会心理的調査が必要であるとおもわれる.
  • 長谷川 和夫
    リハビリテーション医学
    1979年 16 巻 2 号 115-121
    発行日: 1979/04/18
    公開日: 2009/10/28
    ジャーナル フリー
  • 眞木 吉信, 榎 智嗣, 杉原 直樹, 高江洲 義矩
    老年歯科医学
    1991年 5 巻 1 号 39-43
    発行日: 1991年
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
    痴呆老人では日常生活動作 (ADL) の低下を伴う場合が多く, 歯科保健行動や咀嚼にも関連が深いものと考えられる。そこで本研究は, 痴呆老年者と正常老年者の口腔内状況の比較から, 食品摂取受容にかかわる要因を検討した。
    調査対象は, 千葉県内の特別養護老人ホームの60歳以上の入居者58名で, これらの対象者について, 齲蝕とくに欠損歯の補綴状況を主とした口腔内診査を行い, さらに施設の日常食品の献立表を入手し, これを参考にして食品摂取受容状況を調査した。痴呆の有無については, 全対象者に対して長谷川式簡易知的機能評価スケールを用いて正常と痴呆の2群に分類した。
    痴呆評価の結果, この施設における痴呆老年者は全体の52%で, その殆どは脳血管性痴呆であった。また, これら痴呆老年者の食品摂取受容は, 正常群に比べて17品目で明らかに劣っていた (p<0.05) 。この背景を分析するために, 正常群と痴呆群の口腔内状況を比較したところ, 1人平均DMF歯数および残存歯数には大きな差は見られず, さらに無歯顎者率と義歯装着者率にも有意差はなかった。この両群に大きな相違を認めたのは, 口腔内に2歯以上の連続欠損または残根歯をもっ者の割合すなわち要補綴者率であった。老年期痴呆を伴う施設居住者は, 正常者に比べて明らかな咀嚼機能の減退を来しており, その主因は補綴状況の貧困にある事が考察された。さらに, 未補綴状況にともなう咀嚼機能の低下が痴呆の進行に関与している可能性も推察される。
  • 篠原 豊, 大沢 弘子, 兵藤 みゆき, 岡本 真美絵, 永掘 造男, 国光 美代, 野地 吾希夫, 河元 岩男
    理学療法のための運動生理
    1987年 2 巻 1 号 3-6
    発行日: 1987年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    高齢者の体力の評価と体力維持、改善のための治療体操を行い、老人体力と日常生活について検討した。対象は入院患者16名(80.6歳)であった。
    (1)歩行能力、バランス能力など、日常生活と大きく関連する運動行動は改善を認めた。
    (2)高齢者の日常生活上、特に必要としない瞬発力、筋力などの能力は低下する傾向を示した。
    (3)高齢者の全身調整訓練を行う際、精神心理面への配慮が必要である。
    (4)低運動負荷であっても、日常生活関連運動についての改善は可能である。
  • 下山 和弘, 小田切 一浩, 内田 達郎, 安藤 秀二, 長尾 正憲, 山崎 久美子
    老年歯科医学
    1992年 6 巻 2 号 109-115
    発行日: 1992年
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
    高齢者の精神的特徴のひとつに知的能力の低下が挙げられる。知的能力の低下は歯科臨床の場において円滑な歯科治療を行う上で問題になることが多い。そこで, 高齢歯科外来患者の知的能力の実態を明らかにするために, 東京医科歯科大学歯学部附属病院高齢者歯科治療部を訪れた外来患者を対象に知的評価尺度を用いて調査したので, 報告する。
    調査対象は男性34名 (平均年齢76.4歳), 女性33名 (平均年齢75.6歳) の計67名 (平均年齢76.0歳) であった。居住地域は1都4県であり, 付き添いとともに来院した患者はこのうち6名であった。知的評価尺度としては, 長谷川式簡易知能評価スケールおよび岡部式簡易知的評価尺度を用いた。
    対象患者は長谷川式簡易知能評価スケールにおいても岡部式簡易知的評価尺度においても同年齢を対象にした他の調査よりも得点が高かった。また治療に際して, 特に配慮が必要と考えられる患者は, 長谷川式簡易知能評価スケールでは知能低下++の7.5%であり, 岡部式簡易知的評価尺度では軽度および中等度痴呆の14.9%であった。長谷川式簡易知能評価スケールによる評価を統制群と比較するとその割合が低かった。これらの結果は, 患者の知的能力の把握が歯科治療を円滑に行う一助となりうることを示している。
  • 萎縮度計測の有用性と臨床評価との相関
    河野 和彦, 遠藤 英俊, 山本 孝之, 葛谷 文男
    日本老年医学会雑誌
    1988年 25 巻 3 号 273-281
    発行日: 1988/05/30
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    単純頭部CTスキャンは, 多くの医療施設において普及してきた. その画像から痴呆患者の脳室の拡大や皮質萎縮の程度を計測する試みが数多くなされてきたが, 痴呆の程度との相関性に関して一致した意見が得られるには至っていない. 今回, 痴呆専門病棟を持つ二施設において, CTスキャンの運用開始から3年間の間に入院し, 初老期, 老年期痴呆の診断を受けた357症例と非痴呆老人100例の頭部CT所見を解析した結果, 次の結論を得た. すなわち, 非痴呆老人では脳萎縮度が年齢に相関するが, 痴呆患者では相関せず, 病的萎縮が生理的な影響を十分に上まわっていたこと, 第二に女性の加齢による萎縮は男性より顕著で, 病的萎縮の際にもさらに大幅に萎縮が強まることが観察された. 第三に, 計測値のみからはアルツハイマー型老年痴呆と脳血管性痴呆の両型に差がないこと, 第四に, アルツハイマー型老年痴呆の脳萎縮には, 脳血管障害による脳萎縮のような個人差が少なく, 臨床評価と脳萎縮度との間に良好な相関が得られ, しかも運動, 知的機能に加えて, 感情機能も平行して侵されることが明らかにされた.
  • 佐藤 秩子, 伊藤 美武, 水野 俊昭, 田内 久, 稲垣 俊明, 山本 俊幸
    日本老年医学会雑誌
    1989年 26 巻 6 号 594-601
    発行日: 1989/11/30
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    56歳から101歳までの女性100例の剖検脳の海馬領域に限り, 顆粒層, 錐体細胞層における, 神経細胞数, アルツハイマー原線維変化, 老人斑などの発現様相について形態学的に検討し, 症例の年齢, 痴呆の種類, 程度との間の関連性について対比検討した.
    神経細胞数は顆粒層, 錐体細胞層ともに加齢により減少が認められた. 痴呆の程度との間には平行関係はみられず, 年齢差の関与の強い群間に有意差が認められたに過ぎない.
    アルツハイマー原線維変化の発現は年齢とともに増加し, さらに痴呆の程度の上昇に伴って (痴呆の種類を問わない) 一層増加する. 一方, 老人斑の発現も年齢とともに増加するが, 痴呆の種類により発現様相が異なる. すなわち, 脳血管性痴呆では軽度であり, 一般に痴呆の程度の高いものの多い混合型痴呆でも, 老人斑の発現は顕著でなく, Alz型老年痴呆例で, 痴呆の程度に伴って増加し, この型の痴呆とかなり特異的な関連性を持つことが示唆された.
  • 生地 新, 十束 支朗, 森信 繁, 有海 清彦, 渡辺 弘太郎, 森岡 由起子
    こころの健康
    1986年 1 巻 2 号 53-59
    発行日: 1986/11/15
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 稲垣 俊明, 山本 俊幸, 野倉 一也, 橋詰 良夫, 新美 達司, 長谷川 良平, 小鹿 幸生, 山本 正彦
    日本老年医学会雑誌
    1992年 29 巻 10 号 729-734
    発行日: 1992/10/25
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    1986年7月, 名古屋市厚生院 (老人病院, 特別養護老人ホーム) およびその関連施設 (特別養護老人ホーム, 養護老人ホーム, 軽費老人ホーム) の60歳以上の老人747例について老年期痴呆の実態調査を施行した結果, 痴呆は316例 (男79例, 女237例, 平均年齢82.4歳), 非痴呆は431例 (男164例, 女267例, 平均年齢77.9歳) であった. これらの症例について, 5年後の予後調査を施行し, 以下の結果を得た.
    1) 死亡率においては痴呆例〔() 内は非痴呆例の成績〕が56.3% (31.8%) であり, 非痴呆例に比し有意に高率であった. 加齢とともに両群とも死亡率は高率になった. 痴呆例では60~79歳および80~89歳で非痴呆例に比し有意に高率であった. 日常生活動作能力 (以下ADLと略す) と死亡率の関係は, 痴呆例ではADLの程度と関係なく高率であったが, 非痴呆例ではADLの低下と死亡率は相関していた. 痴呆の程度と死亡率の関係では有意差を認めなかった. 痴呆例では死亡を予測できる要因として加齢およびADLの低下が考えられた.
    2) 病理学的な直接死因は, 痴呆例では肺炎24.1% (16.4%) および心筋梗塞・その他の心疾患27%(18.2%) で51.1% (34.6%) と高率であったが, 悪性新生物が11.4% (31.7%) と有意に低率であった.
    3) 痴呆の生存例では痴呆の悪化は高度のもの22.5%, 軽中等度のもの25.8%, 不変が51.7%であった. 痴呆の高度悪化の原因は脳血管障害, 骨折が高率であった.
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