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クエリ検索: "閉塞性動脈硬化症"
6,258件中 1-20の結果を表示しています
  • ―非解剖学的再建の見地から―
    安斎 徹男, 岡野 孝雄, 棚橋 美文
    医療
    1998年 52 巻 12 号 716-719
    発行日: 1998/12/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    腸骨腿動脈領域の閉塞疾患22名に23回のバイパス手術が行われた. 男性20人, 女性2人で, 41-89歳(68.9±11.4歳)であった. 解剖学的再建は大動脈大腿動脈が6例, 腸骨動脈-大腿動脈が3例の9例であり, 非解剖学的再建は大腿- 大腿が8例, 腋下-大腿が6例の14例であった. 非解剖経路の選択は高齢など全身的理由が8例, 再手術などの局所的理由が6例で, この両者の年齢間に有意差がみられた. 5年開存率は
    解剖経路で83%, 非解剖経路で59%であり, 両群間に差は認められなかった. 本領域の解剖学的再建の成績は良好であるが, 全身および局所的理由から非解剖経路が選択される例も多く, 慎重な対応が要請される. 解剖経路再建後早期に閉塞した例の検討から, 動脈硬化の危険因子は若年層で増加している部分もあり, 厳しい日常生活のコントロールは高年者より若年層に必要との意見に同意できる結果であった.
  • 宮下 裕介
    日本冠疾患学会雑誌
    2013年 19 巻 1 号 54-57
    発行日: 2013/03/25
    公開日: 2013/03/25
    ジャーナル フリー
  • 大塚 和史, 笠井 隆一, 新林 弘至, 西村 直己, 田村 清
    中部日本整形外科災害外科学会雑誌
    2000年 43 巻 5 号 1159-1160
    発行日: 2000年
    公開日: 2008/03/27
    ジャーナル 認証あり
  • ─現状と今後の治療薬に期待すること─
    蜂谷 貴
    日本薬理学雑誌
    2007年 130 巻 5 号 398-401
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/11/14
    ジャーナル フリー
    近年の高齢化,生活様式の欧米化により
    閉塞性動脈硬化症
    (ASO)は増加の一途である.ASOは動脈硬化性変化に由来する狭窄・閉塞により四肢末梢の循環障害から虚血症状をきたす疾患である.臨床症状はFontaine分類で表わされI度無症状,II度間歇性跛行,III度安静時痛,IV度潰瘍・壊死であり,II度の間歇性跛行を主訴とするものが全体の8割ほどである.これら症例の増加に伴い治療指針が必要となり,2007年TASCIIが発表され,現在日常診療に利用されている.本邦で現在使用可能な薬剤はFontaineIIIIV度を対象として開発されてきたため,重症虚血肢への効能は確認されているものの,その他の症状には効果が確認されていない.TASCIIでは間歇性跛行への薬物療法が推奨されており,今後本邦においても間歇性跛行への効能・効果をもった薬剤の出現が期待される.
  • 足達 義則, 青木 孝志, 吉福 康郎, 吉田 勝志
    国際生命情報科学会誌
    1997年 15 巻 2 号 439-445
    発行日: 1997/09/01
    公開日: 2018/12/26
    ジャーナル フリー
    80kHz水晶共振システム(EQR)が発生する波動および運動(3分間踏み段昇降)効果が、生体に及ぼす影響をサーモグラフィー解析した結果、EQR照射時に起こる体表面温度の変化は部位によって異なり、顔や首から胸部にかけての変化は末端である左右の掌に比べ変化の割合が小さかった。これはEQR照射による影響が末端の血流改善を起こすためと考えられる。また、運動後の体表面温度上昇はEQR照射時と類似しているが、EQRによる効果の方が持続時間が長かった。さらに、EQR照射時の体表面温度変化は、気功師による外気照射の結果と酷似しており、EQR装置に治療効果があることを示唆する。
  • 金 京子, 岩本 俊彦, 小山 哲央, 杉山 壮, 高崎 優
    日本老年医学会雑誌
    2000年 37 巻 3 号 239-244
    発行日: 2000/03/25
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    閉塞性動脈硬化症
    (ASO), 大動脈瘤 (AA) を有する女性患者の頸動脈における変化を明らかにする目的で, その超音波断層所見を検討した. 対象のASO群は ankle pressure index 低値 (0.9未満) の26例で, Fontaine 臨床病期分類ではII度が, 血管撮影 (12例に施行) では大腿動脈閉塞が多かった. 一方, AA群はCT, 血管撮影より診断された31例で, 腹部AAが多かった. 対照群にはASO, AAいずれもない38例を用いた. これら全例にBモード超音波断層検査を施行し, 頸動脈病変の有無, 性状, 血管径, 血管壁厚を評価した. 病変は狭窄, 閉塞の他, 内膜-中膜複合体の厚み (IMT) が2.1mm以上の隆起性病変 (plaque) を陽性とした. 各群の平均年齢は76.3歳, 73歳, 74.6歳と差はなく, ASO群では糖尿病, 脳血管障害の既往が, AA群では虚血性心疾患が多くみられた. 超音波断層所見では, 頸動脈病変がASO, AA, 対照群の各々91%, 73%, 26%にみられ, ASO, AAの血管疾患群で有意に多かった. 特に両側性の頸動脈病変はASO, AA群で過半数を占め, これらの殆どは plaque であった. 血管径はAA群で他の2群より有意に大きく, 一方, 血管壁厚は血管疾患群が対照群より有意に大きかった. 重回帰分析の結果, 血管疾患, 喫煙が血管病変に, 年齢, AA, 血管壁厚が血管径に, 年齢, 血管疾患, 血管径が血管壁厚に影響していた. 以上より, 女性にみられるASO, AAでも高頻度に頸動脈病変を伴い, 粥状硬化性変化は全身広範に及んでいた. したがって, これらの血管疾患では多臓器の血管病変をきめ細かく評価し, 臓器循環障害の合併に注意する必要があると考えられた. また, AAでは頸動脈の拡張性変化が特徴的であり, 動脈壁中膜の萎縮が系統的に生じている病態が示唆された.
  • 小野寺 可奈恵, 五安城 亜希, 鈴木 浩司, 澤邉 泰, 四役 晃一, 千葉 友香, 熊谷 歩, 沼田 拓己, 菅野 遥, 高橋 香織, 河村 孝幸, 吉田 一徳
    東北理学療法学
    2015年 27 巻 101-106
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/07/31
    ジャーナル フリー
    閉塞性動脈硬化症
    (ASO) の治療として、運動療法が推奨されている。我々は、入院中に両下肢ASOが判明した片麻痺を有する脳梗塞患者において、身体能力に応じた運動の選択と、患者および家族への指導により、6年間に渡り運動療法を継続している症例を経験した。症例は中等度~重度の右片麻痺と失語症を有し、自宅への退院後の運動不足を指摘された。そこで、運動強度の調整がしやすく長時間連続した運動を行いやすい自転車エルゴメーターを用いた。運動療法継続により冠危険因子の是正およびASOによる下肢虚血症状の改善、さらには歩行速度の向上が得られた。重複合併症を有する脳梗塞患者でも症例に応じた運動療法を工夫することで、心血管系疾患の再発リスクを長期間に渡り軽減できた。脳梗塞後遺症を有するASO患者でも、個々の身体能力に応じた運動療法を工夫しその適応を広めていきたい。
  • 大浦 紀彦, 匂坂 正信, 関山 琢也, 松永 洋明, 寺部 雄太, 森重 侑樹, 木下 幹雄, 多久嶋 亮彦
    日本フットケア学会雑誌
    2017年 15 巻 4 号 155-159
    発行日: 2017/12/25
    公開日: 2017/12/26
    ジャーナル フリー

    【要旨】平成 28 年度 3 月の診療報酬改定により新設された「下肢末梢動脈疾患指導管理加算」は,透析患者の下肢のスクリーニングを行い,末梢動脈疾患を抽出し,専門病院に紹介する新たな医療制度である.疾患の重症化予防するという国の取り組みの一環である.この制度は,現在全国の透析関連施設の 7 割程度まで普及している.この制度の普及によって透析患者の重症下肢虚血に対する取り組みが加速すると考えられるが,専門病院側の課題もある.透析施設がこの制度をどのように活用すればいいか概説した報告はまだなく,この報告では透析施設の目線で CLI 患者をどのように治療していけばいいかを提示した.

  • 緒方 利安, 矢坂 正弘, 長束 一行, 峰松 一夫, 山口 武典
    日本老年医学会雑誌
    2002年 39 巻 5 号 533-536
    発行日: 2002/09/25
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    拡張性動脈硬化性疾患である大動脈瘤と頸動脈病変との関連性についての報告は少ない. 今回, 総頸動脈径と大動脈瘤との関連性を検討した. 対象は1999年7月1日から2000年6月30日までに頸部血管超音波検査を施行した40歳以上の大動脈瘤132症例 (大動脈瘤群), および2000年4月1日から6月30日までに頸部血管超音波検査を施行し, かつ大動脈瘤の診断を受けていない414例 (コントロール群) である. 頸部血管超音波検査で両側総頸動脈分岐部から1~2cm中枢側で総頸動脈内膜間径を測定した. 両群間で, 左右総頸動脈内膜間径, 年齢, 動脈硬化危険因子合併率を比較し, p<0.1の差のあった項目を独立変数, 大動脈瘤の存在を従属変数としたロジスティック回帰分析を行った. さらに大動脈瘤径と総頸動脈径の相関について調べた. 大動脈瘤群の総頸動脈径はコントロール群のそれより有意に大きかった (右:7.0±1.1mm vs 6.3±1.0mm, 左6.7±1.1mm vs. 6.1±1.0mm, 左右ともにp<0.001, unpaired t test). ロジスティック回帰分析では, 高血圧合併, 喫煙習慣, および総頸動脈径が大動脈瘤の存在の独立した関連因子であった (右: p<0.001, odds 比1.69, 左: p<0.001, odds比1.48). 胸部大動脈瘤径と左頸動脈径, 解離性大動脈瘤径と右頸動脈径の間にそれぞれ有意な相関を認めた (r=0.350, p<0.05; r=0.506, p<0.05). 大動脈瘤を有する症例では, 総頸動脈径が大きく, その径は胸部大動脈瘤や解離性大動脈瘤の手術時あるいは画像上の最大外径と相関する.
  • 山根 正隆, 中川 準平, 塩田 邦彦, 多胡 護, 平井 俊一, 鈴鹿 伊智雄
    日本臨床外科医学会雑誌
    1997年 58 巻 12 号 2798-2801
    発行日: 1997/12/25
    公開日: 2009/02/10
    ジャーナル フリー
    1986年1月から1996年3月までに当院で経験した腹部大動脈,腸骨動脈領域閉塞病変に対する初回手術症例は86例で,このうち女性の症例は13例あり,全体の16.3%であった.これらの群(I群)と男性73例をII群として, 2群に分けて,年齢分布,術前合併症,術前検査成績,手術術式,術後合併症について検討した.
    手術時年齢は男性は61~70歳が多かったが,女性群は71歳以上が最も多かった.術前合併症は高血圧,糖尿病,脳梗塞に差がみられなかったが,虚血性心疾患の合併は女性に多かった.手術術式は男性群に比べて,女性群に非解剖学的バイパス手術の症例が多く,虚血性心疾患に対する合併手術も女性に多かった.術後合併症は女性に多く,手術死亡例は男性,女性各群にそれぞれ1例ずつあった.
  • 宮下 裕介, 嘉島 勇一郎, 池田 宇一
    循環器専門医
    2011年 19 巻 2 号 233-236
    発行日: 2011/09/25
    公開日: 2018/05/28
    ジャーナル フリー
  • 石井 彩也香, 藤森 一史, 石毛 崇, 榊 聡子, 松本 純一, 笹川 健吾, 木下 幹雄, 坂元 博, 尾崎 俊介, 鳥居 博子, 寺部 雄太, 登坂 淳
    日本フットケア学会雑誌
    2019年 17 巻 1 号 26-32
    発行日: 2019/03/30
    公開日: 2019/03/30
    ジャーナル フリー

    【要旨】重症下肢虚血(critical limb ischemia ; 以下 CLI)患者において切断術を施行した場合,創傷治癒を目的とした免荷期間を要する.入院期間は長期に及ぶ症例が多く,リハビリテーションに難渋する.また,現在 CLI 患者における入退院前後での functional independence measure(以下 FIM)移動項目に着目した報告は少ない.そこで今回,長期入院期間にリハビリテーション介入することでの FIM の変化について検討を行った.対象は 2014年1月から 2015年12月に CLI により,血管内治療および創傷治療目的で春日部中央総合病院,板橋中央総合病院,河北総合病院,東京西徳州会病院に入院,足趾切断術もしくは中足骨切断術を施行した 44 例.方法は上記患者において入退院時の FIM,合併症,免荷期間等をカルテより後ろ向きに調査,入退院時の FIM について検討を行った.統計学的処理は統計処理ソフト SPSS を使用,有意水準 5 %とした.結果,入院時と退院時 FIM において有意差は認められなかった.このことから,入院期間にリハビリテーション介入があることで入院時の移動能力が維持できる可能性があることが示唆された.

  • 横家 正樹, 操 潤, 鳥山 高伸, 川原 弘久
    日本透析医学会雑誌
    1999年 32 巻 5 号 339-343
    発行日: 1999/05/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    糖尿病性腎症の増加と透析導入年齢の高齢化に伴って透析患者の
    閉塞性動脈硬化症
    (ASO) が急増しており, 主要な透析合併症の一つになっている. ASOを合併する透析患者に対してintervention治療の一手法である経皮的血管形成術 (PTA) を行い, 糖尿病・非糖尿病例の成績を比較検討した.
    対象は, 当院に通院透析中でかつ薬物難治性を示すFontaine II度以上の下肢ASO患者25症例 (慢性糸球体腎炎5例・糖尿病性腎症19例・他1例) の腸骨動脈 (iliac artery: IA) 11病変・大腿膝窩動脈 (femoropopliteal artery: FPA) 24病変・FPA以遠の末梢動脈 (aretries below knee level: BK) 11病変の計50病変で, 各々初期成功率および術後3か月以上観察後の慢性期追跡造影による再狭窄率を求めた.
    初期成功は43病変 (86.0%) に得られ, 拡張の得られた22例中19例 (86.4%) に自覚症状の改善を認めた. 糖尿病・非糖尿病例間の比較では初期成功率の差はなく (90.0% vs 70.0%), 対象部位間の比較では末梢側に行くほど低下する傾向にあったが (IA, 100.0%; FPA, 84.6%; BK, 76.9%), 有意差はなかった.
    再狭窄は26病変 (60.5%) にみられたが, 非糖尿病例 (7病変中3病変, 42.9%) に比し糖尿病例 (36病変中23病変, 63.9%) で高い傾向にあった. 対象部位間では末梢側に行くほど再狭窄率は高くなる傾向にあり(IA, 45.5%; FPA, 54.6%; BK, 90.0%), 糖尿病例では末梢側で有意に高い再狭窄率を示した (IA, 45.5%; FPA, 58.8%; BK, 100.0%; p<0.05).
    透析患者のASOに対するPTAは有用な治療手段であることが示唆されたが, 再狭窄の防止, 特に糖尿病患者における膝窩動脈以下の末梢血管の再狭窄防止のためにステント等の技術的考案が必要と思われた.
  • 第48回日本透析医学会ワークショップより
    松村 治, 松田 昭彦, 長谷川 元, 御手洗 哲也
    日本透析医学会雑誌
    2004年 37 巻 3 号 212-214
    発行日: 2004/03/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • ― 再切断例を中心に "> 再切断例を中心に
    中畑 慶吾, 大野 一幸, 行岡 正晴, 木下 裕光, 篠田 経博
    中部日本整形外科災害外科学会雑誌
    2001年 44 巻 5 号 1075-1076
    発行日: 2001年
    公開日: 2002/01/31
    ジャーナル 認証あり
  • ―全国腎疾患管理懇話会加盟施設へのアンケート結果から―
    木下 千春, 井上 賀元, 神田 千秋, 永井 源泰, 武下 清隆, 田中 義浩
    日本透析医学会雑誌
    2010年 43 巻 2 号 177-182
    発行日: 2010/02/28
    公開日: 2010/03/26
    ジャーナル フリー
    全国腎疾患管理懇話会に加盟している70施設を対象に透析患者の
    閉塞性動脈硬化症
    (以下ASO)に関するアンケート調査を実施した.回答率は62.9%であった.本調査での透析患者のASO罹患率は14.3%であった.糖尿病合併例ではFontaine分類IV度の比率が高く,下肢切断となった患者の89.0%は糖尿病合併例であり,糖尿病合併例ではASOが重症化しやすいことが示された.定期的な下肢の観察は77.3%と比較的多くの施設で施行されていたが,ASOのスクリーニング検査は59.1%の施設にとどまった.スクリーニング検査としては88.4%の施設でABI(ankle brachial index)が施行され,その他の検査の利用は少なく,血管エコー,SPP(skin perfusion pressure),TBI(toe brachial index)の利用はそれぞれ34.6%,11.5%,7.7%であった.無症状が多いとされるASO患者の早期発見は必ずしも十分には行われている状況にあるとはいえず,今後の課題であると思われた.
  • 高崎 幸雄, 依田 光正, 笠井 史人, 川手 信行, 水間 正澄
    昭和医学会雑誌
    2001年 61 巻 6 号 651-654
    発行日: 2001/12/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    症例は75歳女性.既往歴に慢性関節リウマチ, 全身性エリテマトーデス, 狭心症,
    閉塞性動脈硬化症
    (ASO) があった.脳梗塞による右片麻痺に対するリハビリテーション (以下リハ) 目的で当科入院中であったが, 経過中に狭心症を合併し, さらにASOの増悪により麻痺側の足趾壊死が出現したため, 足趾切断を行った.その後リハを行い歩行自立して退院した.今後, 本症例のように動脈硬化を基盤に臓器障害が多発した脳卒中患者の増加が予測され, 合併症に対する予防を含めた管理が必要である.また機能障害の変化に応じて目標を変更し, 内容を調節しながらもリハを継続することが重要である.
  • 太田 敬
    日本内科学会雑誌
    2008年 97 巻 2 号 346-350
    発行日: 2008年
    公開日: 2012/08/02
    ジャーナル フリー
    末梢動脈閉塞症(PAD:peripheral arterial occlusive disease)は発症時期の差から急性動脈閉塞症と慢性動脈閉塞症に分類できる.2週間以内に突然発症した動脈灌流障害を急性動脈閉塞症というが,発症からの時間,虚血の範囲や重症度を的確に判断し,時期を逸することなく‘肢切断の回避’および‘救命’に努めるべきである.慢性動脈閉塞症の治療にあたっては,画像診断だけでなく客観的な虚血の重症度評価を行い,‘肢機能の回復’および‘肢切断の回避'に努めるべきである.そのために,いくつかの治療オプションの一つとして外科治療を考えるのがよい.
  • 花上 仁, 野本 信之助, 瀬戸 明, 木村 忠広, 沓名 哲治, 竹内 正, 吉崎 聰
    日本臨床外科医学会雑誌
    1982年 43 巻 11 号 1274-1279
    発行日: 1982/11/25
    公開日: 2009/02/10
    ジャーナル フリー
    我国においても下肢動脈疾患に対する積極的な直達手術が普及しつつある.的確な術前診断が必須であり,種々の末梢血管障害診断法が開発されているが,患肢動脈の器質的ならびに機能的障害の程度を精確に把握し合理的な手術計画をたてるには下肢動脈造影が最も重要である.近年急激に増加した
    閉塞性動脈硬化症
    は血行再建術の良い適応となる場合が多いが病変が多発する傾向が強いので腹部大動脈分枝部より下腿領域の動脈まで造影した上で手術術式を決定しなければならない.バージャー病を中心とする炎症性動脈疾患は病変が末梢の小動脈に多く発生するが中枢の動脈にスキップリージョンを認めると云う報告もあるので,腸骨動脈より趾尖部の小動脈まで造影する必要がある.これらの目的に応ずるには,全下肢動脈造影を行うことが重要であると考え,我々は長尺カセットチェソジャーを用いた全下肢動脈連続撮影装置を試作した.東芝製消化器診断用X線装置に4枚のドラム回転式長尺カセットチェンジャーを連動させた.カセットは14×42インチで撮影距離160cm,フイルムと被写体間は6cm,撮影間隔は1.5~10秒の間で4枚のカセットをそれぞれ独立して設定した.腹部から足尖部にわたる撮影条件の変化は連続吸収傾斜型アルミニウムフィルターと極光製連続感度補償型増感紙US-IIを用い補正した.造影剤注入器はMedrad社Mark IVを用い注入プログラムはStandardまたはUniversal Flow Moduleを必要に応じて用いた.現在までに
    閉塞性動脈硬化症
    25例,バージャー病14例,その他7例,計46例に67回の造影を行ったが,満足すべき結果が得られているので,本試作装置の概略と代表的な症例について述べあわせて下肢動脈造影に関する考察を加えた.
  • 岡田 良晴
    昭和医学会雑誌
    2002年 62 巻 4 号 214-219
    発行日: 2002/08/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
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