中学校,高等学校での授業の中で,物質の状態変化や気圧などの学習の際に粒子概念の理解が必要となってくる。粒子は目では見られないものなので,それを如何に生徒にイメージさせられるかが大切である。このことに関しては,多くの教員の工夫,そして実践例があるが,ここでは,私が勤務校の中学生に向けて行っている気体の圧力に関する演示実験を中心とした授業の一部を紹介する。
酸・アルカリ(塩基)については,小学校,中学校,高等学校のいずれにおいても学習する。酸性,中性,塩基性,または中和反応を視覚的に認識するために,指示薬を使うが,この指示薬を用いた演示実験を2つ紹介する。いずれも,インパクトがあり,生徒の記憶にも残る実験である。
中学,高校の化学の授業の中で,水の電気分解の実験は行われている。ここでは,身近なものを用いた簡単にできる水の電気分解の実験を2つ紹介する。本実験はマイクロスケールの実験であるため,生徒一人一人が実験に取り組むことができ,高い学習効果が期待できる。
炎色反応は,中学生でも高校生でも人気のある実験である。炎色反応には,様々な工夫をしている実験例も多く,特有の波長の光が生じる発光という現象は中学生でも納得しやすい。発光と合わせて,吸光について実験を通して学習することで,色の見え方について学習することができる。
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