陥入爪
は日常しぼしば遭遇する疾患でありながら,本症を対象とした研究は少ない.今回, 1989年4月より1991年10月までに,当院において経験した第1趾
陥入爪
手術例80例, 103病巣につき,その手術法を紹介するとともに,若干の検討を加え報告する.
陥入爪
症例の年齢分布は, 10歳台, 20歳台で約2/3を占め,性別では,男女比1:1.2と女性に多かった.罹患部位では,若干,右に多く,また,左右いずれも外側に多かった.
術後再発は11例 (10.7%) に認められ,右内側,左外側に多く,その再発形式は,爪棘の出現6例,爪甲の陥入再発4例,類上皮嚢胞形成1例であった.
陥入爪
の治療については,現在のところ外科的治療が推奨されるが,その施行にあたっては,より慎重かつ確実な手術を行うことが必要である.
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