光触媒反応による水の分解反応プロセスは無尽蔵にある水と太陽から非常に簡単なシステムで直接水素を生成できる点で魅力的である。またこの光触媒反応は水に分散した固体の光触媒に光を照射するだけで進み、とても単純な反応であるため、工業的に大規模な展開が期待できる。
水の分解反応を可能にする光触媒としてこれまでに層状化合物、d0(Ti4+, Zr4+, Nb5+, Ta5+)、d10(Ga3+, Ge4+, In3+, Sn4+, Sb5+)
電子配置
をもつ化合物などが報告されてきた。そこで本研究では、層状構造やd0、d10
電子配置
を持つ化合物の構造の観点に着目し、水の分解反応可能な新規光触媒の探索を行った。
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