日本人青年男女の体表
面積
を得るため, 人間生活工学研究センター (HQL) による日本人の人体計測データ平均値を基準に体型の異なる男性3名, 女性3名を被験者として選出した.6名の被験者について非伸縮性接着テープ法により体表
面積
の実測を行った.また, 体表
面積と既往研究の体表面積
推定式との適合性について検討した.シルエッターにより得られるシルエット写像の
面積
を測定し, 体表
面積
との関係を検討した.得られた結果は次のようである.1) 体表
面積
は, 男性の平均で17895cm
2, 女性の平均で14443cm
2であった.2) 体表解剖学体表区分に準拠した体表区分の
面積
比率から, 男女とも臀部, 大腿部, 下腿部に被験者間の差が大きいことがわかった.蔵澄らの
面積
比率に比較して, 大腿部, 胸部が大きく, 臀部が小さくなる傾向がみられた.また, DuBiousの
面積
比率に比較して, 大腿部, 腕部が大きく, 体幹部が小さくなる傾向がみられた.3) 蔵澄, 高比良, DuBious, 新谷, Meeh, 村田, 藤本の体表
面積
推定式の適合性を検討した.男性では, DuBious, 蔵澄, 新谷, 高比良の計算式が被験者の実測体表
面積
と適合することが確認できた.女性では, DuBious, 蔵澄, 高比良の計算式が適合した.4) シルエッターにより得られたシルエット
面積
(x) と体表
面積
(y) との一次回帰式を求めた.人体方位角0°と90°において, シルエット
面積と体表面積
との間には, r=0.989以上の高い相関が認められた.シルエット
面積から体表面積
を推定する式として次式を提案した.
方位角0°の場合は, y=3.430x+0.003, 方位角90°の場合は, y=6.264x-0.22
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