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クエリ検索: "頭板状筋"
328件中 1-20の結果を表示しています
  • ─正常被検者24人による検討─
    小柳津 卓哉, 坂井 顕一郎, 新井 嘉容, 大川 淳
    東日本整形災害外科学会雑誌
    2020年 32 巻 1 号 49-53
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/04/29
    ジャーナル フリー

    【目的】健常人24名の頚部伸展筋活動を表面筋電図で測定した.

    【方法】

    頭板状筋
    ・僧帽筋を対象とし,頚椎後屈位,中間位,前屈位,頭部前方突出位(前方注視)における平均筋活動量と筋疲労を解析した.

    【結果】

    頭板状筋
    において平均筋活動量が前突位で有意に増加していた.僧帽筋の平均筋活動量と
    頭板状筋
    ・僧帽筋の筋疲労は姿位による有意な変化を認めなかった.

    【結語】首下がり姿位からの水平視は

    頭板状筋
    の筋活動を要した.

  • 筋電図による検討
    野田 哲哉, 中島 成人
    Equilibrium Research
    1992年 51 巻 2 号 277-280
    発行日: 1992年
    公開日: 2009/06/05
    ジャーナル フリー
    Reflexes of cervical muscles during linear acceleration were recorded electromyographically in normal subjects stepping laterally or antero-posteriorly. Electromyographical activity was observed in muscles opposite to the direction of stepping : the contralateral splenius capitis muscle in lateral stepping, bilateral semispi-nalis capitis muscles in forward stepping and bilateral sternocleidomastoid muscles in backward stepping.
    Contraction of the contralateral muscles during linear acceleration seems to be elicited by the vestibulo-spinal reflex, especially from the otolith organ, to keep head position.
  • 大野 紀和
    歯科基礎医学会雑誌
    1983年 25 巻 1 号 74-90
    発行日: 1983/03/20
    公開日: 2010/10/28
    ジャーナル フリー
    食虫類のジャコウネズミおよびアズマモグラの頸椎および後頭背側筋群を観察した。両種とも頸椎は7個存在した。第一頸椎の形態はジャコウネズミでは肋横突起の横突起部が椎弓根部より左右側に突出し, 前結節が鋭く突出している。腹稜はジャコウネズミの第3・第4頸椎で強く発達している。ジャコウネズミの後頭背側筋には頸僧帽筋, 環椎肩甲筋, 頸菱形筋, 鎖骨後頭筋,
    頭板状筋
    , 頸最長筋, 頸二頭筋, 錯綜筋, 後頭直筋, 上頭斜筋および下頭斜筋が認められた。アズマモグラでは頸僧帽筋は痕跡程度かあるいは欠如しており, 環椎肩甲筋および鎖骨後頭筋は認められない。両種の上頭斜筋と下頭斜筋を筋と神経の発生学的観点から考察すると, 上頭斜筋は多裂下筋系に, 下頭斜筋は横突間筋系にそれぞれ属すると考えられる。
  • 平野 幸伸, 加藤 倫卓, 栗田 泰成, 塚本 敏也
    理学療法学
    2014年 41 巻 8 号 639-644
    発行日: 2014/12/20
    公開日: 2017/06/10
    ジャーナル フリー
  • 泉 圭輔, 小田 望, 上野 史
    理学療法学Supplement
    2013年 2012 巻 B-O-07
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/06/20
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに、目的】ボツリヌス療法(以下Btx療法)は,痙性の亢進した筋に対して,局所的に筋活動を抑制し,痙性の影響を軽減する目的で行われる。しかし,全身的に筋緊張の亢進した重症心身障害児・者に対して,局所的なBtx療法の報告は少ない。そこで,頸部伸筋群の緊張に伴い,全身的に緊張が亢進する児に対して,頸部伸筋群にBtx療法を行った一症例について,その効果を検証したので報告する。【方法】対象児は,当園に入所されている18歳男児(身長:149cm,体重:35.2kg)で,GMFCSレベルはVである。頸部の伸展に伴って,全身的に緊張の高まる様子が見られ,部屋の入口を向くことが多いためか,伸展に加えて,左回旋していることが多い。対象児に対して,2012年3月,8月に僧帽筋および頸部伸筋群に対して,Btx療法が施行され,今後も継続を予定している。また,7月に,頸部の左回旋傾向に対して,ベッドの向きを変更し,右回旋時に,入口方向を向けるようにした。理学療法は,Btx療法にかかわらず,頸部の伸張や全身的なリラクゼーションを中心に,週2回の頻度で行った。頸部伸筋群(
    頭板状筋
    ,頭半棘筋)に対する影響について,超音波診断装置(東芝メディカルシステムズ社製Xario)を用いて,各Btx療法の前,1ヵ月後,3ヵ月後の計6期,各筋の筋厚を3回測定し,平均値を算出した。安静側臥位にて,頸部後面にプローブをあて,安静時の筋厚を測定し,その後,日常的に行われる下肢の他動的な屈曲などによって筋緊張が生じた状態にて,緊張時の筋厚を測定した。同時に,ペディアトリックペインスケールを用いて,日常生活における,痛みや不快感について4段階(0,1,2,3)で評価を行った。評価は,9:00,13:00,15:00,18:00,1日計4回,直接介護職員によって行い,Btx療法の前,1週後,3週後,1ヵ月後,3ヵ月後,それぞれ1週間,記録を行った。また,頸部の回旋傾向について,2回目のBtx療法前後に,体幹部に対して頸部がどちらを向いていたか,同時間帯に記録を行い,頸部の回旋の割合を求めた。【倫理的配慮、説明と同意】研究には,倫理的配慮を行い,保護者である成人後見人に研究について,説明し,同意を得た。【結果】1回目のBtx療法前後で,緊張時の頭半棘筋の筋厚の増加量において,Btx療法前は+2.7mm(右),+3.6mm(左)であったのに対し,1ヵ月後は+0.5mm(右),-0.3mm(左)と減少が見られ,3ヵ月後は,+2.0mm(右),-0.5mm(左)であり,効果が持続していた。Btx療法2回目は,より浅層の
    頭板状筋
    に施行した。結果,緊張時の
    頭板状筋
    の筋厚の増加量が,Btx療法前は,+2.8mm(右),+2.6mm(左)であったのに対し,1ヵ月後は+0.2mm(右),+0.2mm(左),3ヵ月後は,-0.9mm(右),+0.8mm(左)であり,減少がみられた。ペディアトリックペインスケールの評価において,Btx療法1回目は,施行前(1.38±0.77)と比べて,1週後(1.16±0.50)から減少し,3週後(0.93±0.46),1ヵ月後(0.85±0.49)もその効果が維持されていた。3ヵ月後(1.00±0.58)になるとやや増加傾向がみられたが,施行前まで増加しなかった。Btx療法2回目においても,施行前(0.91±0.94),1週後(0.69±0.48),3週後(0.73±0.46),1ヵ月後(0.59±0.51)と低い値を示した。3ヵ月後(0.93±0.47)は,1回目と同様に,やや増加傾向が見られた。頸部回旋の傾向については,ベッドの向きの変更での変化が認められなかった。2回目のBtx療法後には,右側臥位時に右回旋している割合が増加したが,他の姿勢では,大きな変化は認められなかった。【考察】Btx療法施行した部位に対して,緊張時の筋厚の増加量が減少したことから,Btx療法が狙った部位に対して,効果を生じていることが確認された。また,Btx療法後3ヵ月でも,効果の減少は認められるものの,Btx療法前の状態まで戻ってはいない様子であった。ペディアトリックペインスケールがBtx療法後に減少したことから,本症例において,Btx療法によって,痛みや不快感を軽減することができたと考えられる。直接介護職員からも,Btx療法後は,頸部が緊張して反っていることも少なくなり落ち着いていることが多くなった,介助時の緊張が軽減したとの意見も聞かれた。頸部伸筋群の緊張が軽減することにより,全身的に緊張する場面も減少し,姿勢が非対称に崩れることも少なくなり,結果,痛みや不快感が減少したと考えられる。しかし,Btx療法とベッドの向きの変更だけでは,頭頸部や体幹への荷重には変化がなく,頸部の回旋傾向が変化することは難しかったと考えられる。今後,ベッド上の環境設定を含め,更なる検討が必要と考える。【理学療法学研究としての意義】本研究では,Btx療法に加えて,環境を工夫することで,痛みや不快感の軽減や頸部回旋傾向の軽減につながるかといった視点から,検討を行った。重症心身障害児・者に対して,Btx療法の効果を検討することは,その効果を最大限に引き出し,満足度を増加させ,QOLの向上につながると考える。
  • 六反田 篤, 深水 康寛, 水城 和男, 加治 正禎
    九州歯科学会雑誌
    1975年 29 巻 3 号 224-227
    発行日: 1975/09/30
    公開日: 2017/12/23
    ジャーナル フリー
    During the dissection practice for students in 1974, the following case of variation muscle bundles, that arise from the posterior part of the second costa and insert to the medial border of the scapula bilaterally, that passes downward in the region of posterior neck region, was observed. No.297 : Age about 40, Male. 1. The variation muscle bundle of the right side arises from angle of the right second costa, descending from medial to inferior, obliquely between the right serratus anterior and serratus posterior superior and insert to the medial border of the right scapula. 2. The left variation muscle bundle is same as the variation muscle bundle of the right side. 3. The migrated muscle bundle in the region of posterior neck arises from nuchae fascia between the right sternocleidomastoideus and the right splenius capitis, descending covered by the right levator scapulae, crossing obliquely between the right splenius capitis and the right levator scapulae, and inserts to the fascia on the right serratus posterior superior insertion.
  • 水谷 徹
    脳卒中
    2018年 40 巻 6 号 438-444
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/11/25
    [早期公開] 公開日: 2018/02/27
    ジャーナル フリー

    SAH 発症の椎骨解離性動脈瘤(vertebral artery dissecting aneurysm: VADA)は,可及的早期に 治療を行うことがコンセンサスである.解離部を含む母動脈閉塞が原則である.低侵襲で,血管撮 影室で診断に続き治療できるメリットは大きく,方向は血管内治療にシフトしている.しかし,減 圧開頭やbypass を要するposterior inferior cerebellar artery(PICA) involved type には開頭術が必要で,穿 通枝温存も開頭術に分がある.開頭術減少の原因の一つは,体位が複雑で術野も深く,低位脳神経 に触れる可能性が高い側臥位による方法が,盲目的に踏襲されてきたことと考える.一方で,腹臥 位は体位が単純で術野が広く浅いためVA clip と同時にoccipital artery(OA)-PICA bypass がスムース に可能.減圧開頭が容易.というメリットがあり,広く一般化しやすい.VADA の治療は,発展し ていく血管内治療と開頭手術の技術を再考,伝承し,よりバランスのとれた治療をめざしていくこ とがこれからの方向性である.

  • 佐野 裕基, 遠藤 健司, 土田 奨, 六本木 さくら, 荒井 芙美, 高橋 亮吾, 石山 昌弘, 長田 卓也, 上野 竜一, 山本 謙吾
    理学療法学
    2022年 49 巻 2 号 145-154
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/04/20
    [早期公開] 公開日: 2022/01/26
    ジャーナル フリー

    【目的】首下がり症状を呈した変形性頸椎症2 症例の前方注視障害に対して,腰椎・骨盤矢状面アライメントの改善をめざした理学療法の有効性について検討することを目的とした。【症例】変形性頸椎症を既往とし,首下がり症状が出現した2 症例であった。両症例の立位姿勢は全脊柱アライメントより,頸部屈曲位,胸椎後弯,後方重心,また症例1 は腰椎前弯代償,症例2 は骨盤後傾代償が認められた。【経過】両症例ともに頸部および,腰椎・骨盤帯に対する理学療法を実施した。いずれも介入3 ヵ月で頸胸椎アライメントが改善し,一時的に前方注視可能となり,6 ヵ月で腰椎・骨盤帯アライメントが改善し,長時間前方注視可能となった。【結論】首下がり症状による前方注視障害の改善には頸部自動伸展機能の改善に加えて,矢状面上における脊柱全体と骨盤帯のバランスが取れた立位姿勢をめざした介入が有効であると考えられた。

  • ―Part II 開頭手術について―
    水谷 徹
    昭和学士会雑誌
    2014年 74 巻 5 号 491-496
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/03/06
    ジャーナル フリー
  • 林 眞弘, 小林 克治
    日本プライマリ・ケア連合学会誌
    2018年 41 巻 3 号 125-128
    発行日: 2018/09/20
    公開日: 2018/09/26
    ジャーナル フリー

    進行性核上性麻痺(以下PSP)は,精神・神経・身体症状を呈する多彩な疾患であり,晩期には運動機能障害から臥床状態を呈する.PSPは,頸部や体幹のジストニア・筋緊張を特徴とし,それらが痛みの原因にもなり,進行期には頸部後屈を呈する.高度の頸部後屈から頻回な肺炎が起こり,生命予後に影響を与える.今回,高度の頸部後屈(頸部ジストニア)を呈し,嚥下性肺炎を繰り返したPSP患者に対して,ボツリヌス療法を施行した.CT画像を用いて,頸椎周囲の筋の位置・状態の確認の後,対象の筋肉内へボツリヌス毒素を施注した.その結果,頸部後屈の軽減と嚥下機能の改善を認め,さらに嚥下性肺炎も消失し,在宅療養も可能な状態となった.ボツリヌス療法は十分普及した治療とは言えないものの,筋緊張の緩和に加え,鎮痛作用が示唆されており,晩期に運動機能障害を呈する患者への有効な治療となる可能性がある.

  • 飯田 誠
    日本良導絡自律神経学会雑誌
    1996年 41 巻 9 号 191-197
    発行日: 1996/09/15
    公開日: 2011/10/18
    ジャーナル フリー
  • 五十嵐 直子, 山村 健介, 山田 好秋, 河野 正司
    日本顎口腔機能学会雑誌
    1998年 4 巻 2 号 191-196
    発行日: 1998/03/31
    公開日: 2010/10/13
    ジャーナル フリー
    ヒトにおいて, 咀嚼時には頭部は下顎運動と協調してリズミカルに動いていることが報告されている.この咀嚼時の頭部運動のメカニズムを調べる目的で, 覚醒無拘束のウサギを用いて, 性状の異なる2種の試料 (パン, 生米) を咀嚼している際の頭部運動と頸筋 (胸骨乳突筋,
    頭板状筋
    ) のEMGを記録した.また, ウレタン麻酔を施したウサギを用いて, 皮質誘発性咀嚼様運動時に頸筋 (胸骨乳突筋, 頭半棘筋) のEMGを記録した.
    覚醒咀嚼時には, 頭部が下顎運動と同じ周期でリズミカルに動いており, その垂直的な運動方向は下顎運動と反対であった.同時に, 胸骨乳突筋には試料に応じて異なるリズミカルな活動が観察された.パン咀嚼時には開口時と閉口時の二相性に活動し, 生米咀嚼時には閉口時のみに活動した.
    頭板状筋
    は持続的に活動しており, 活動に明瞭なリズム性は認められなかった.
    麻酔下の皮質誘発性咀嚼様運動時には, 胸骨乳突筋は閉口時にのみ活動を示し, 臼歯で木片を咬合させると活動が増強した.頭半棘筋は持続的に活動しており, 活動にリズム性は見られなかった.
    覚醒咀嚼時に観察されたリズミカルな頭部運動が, ヒトと同様な様相を呈したことから, ウサギは咀嚼時頭部運動の実験モデルとして有用であることが示された.また, 咀嚼リズムに同期してリズミカルに活動した胸骨乳突筋は, 咀嚼筋や頸部の固有感覚受容器あるいは歯根膜などからの末梢性入力によって活動が増強され, 反射性に活動することが示唆された.一方,
    頭板状筋
    , 頭半棘筋活動の咀嚼運動時におけるリズム性は明瞭でなく, 頭部運動との関連は明らかでなかった.
  • 山本 将仁, 是澤 和人, 小川 雄大, 廣内 英智, 松永 智, 佐々木 穂高, 小高 研人, 笠原 正彰, 笠原 典夫, 崎山 浩司, 阿部 伸一
    日本口腔インプラント学会誌
    2019年 32 巻 3 号 181-188
    発行日: 2019/09/30
    公開日: 2019/11/20
    ジャーナル フリー

    日本における超高齢社会の中で,歯科インプラント治療後の管理期間は長期に及び,装着時の患者を取り巻くさまざまな環境は大きく変化していくことも想定しなければならなくなってきた.「患者に寄り添う歯科治療」とは,その長期管理の中で歯科医師・歯科衛生士は「患者の何を理解すべきか」そして「患者の何をチェックすべきか」を機能解剖学的視点から考えてみたい.筋力は45歳位を過ぎると加齢とともに萎縮することが知られている.その理由は個々の筋線維が細くなりながら(タンパク量を減らしながら),筋線維数も減じていくからである.そして高齢者の筋力低下は全身の体軸を歪めていく.頭頸部もこの体全体の姿勢の一部であり,加齢変化による体軸の形態変化が頭位や顎位へ影響を与える可能性を考えていかねばならない.頭位は主に頸部側方から後方の筋群によって決定,維持される.また頸部後方の深層に存在する後頭下筋群の多くは,頸椎から頭蓋底をつないでおり,頸椎の前彎の消失による頭位の前方への傾斜が,これらの筋の正常なポジションを変えていく.そしてこの形態的・機能的な加齢変化は顎関節にも生じ,顎位に影響を与えることがある.よって超高齢社会を迎えた日本では,口腔内だけではなく全身的な加齢変化をも記録していくことの必要性があると考える.

  • 吉福 孝介, 松崎 勉, 西元 謙吾, 青木 恵美
    頭頸部外科
    2017年 27 巻 1 号 85-89
    発行日: 2017/06/30
    公開日: 2017/08/24
    ジャーナル フリー
    頸部神経鞘腫は頸部に発生する神経原性腫瘍のうち90%以上を占め,頭頸部においては旁咽頭間隙,頸動脈鞘周囲に発生する。今回22歳女性の後頸部に発生した神経鞘腫症例を経験したので報告する。約2年前からの後頸部腫瘤を主訴に当院を受診し,画像検査にて神経鞘腫が疑われた。診断的加療目的に摘出術を施行し神経鞘腫の診断を得た。耳鼻咽喉科頭頸部外科医にとって後頸部深層の手術は遭遇することがまれな術野と考えられる。本症例では以前の報告をもとに解剖を確認し腫瘍を摘出した。
  • 〓門・天柱・風池・完骨・翳風について
    松岡 憲二, 北村 清一郎, 金田 正徳, 堺 章, 中村 辰三
    全日本鍼灸学会雑誌
    1989年 39 巻 2 号 195-202
    発行日: 1989/06/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    解剖実習用遺体において, 〓門, 天柱, 風池, 完骨, 翳風の5経穴に針を深刺し, 以後, 針を抜くことなく表層より解剖をすすめ, 刺入針と後頸部の構造との関連を調べた。〓門, 天柱, 風池の各穴への刺入針は, いずれも後環椎後頭膜や脳硬膜などを貫通し, 最終は延髄に達していた。刺入点より脳硬膜までの深さは頸周囲39.1cmの遺体でそれぞれ50mm, 51mm, 49mmであった。また, 風池穴の深部約40mm付近には椎骨動脈, 完骨穴の部では後頭動脈, 翳風穴の部では外頸動脈や顎動脈が浅層の部を近接走行しており, 刺針の際, 手技や深さに充分な注意を払うことが望まれる。
  • 偏位潛時について
    中島 成人, 隈上 秀高, 鬼塚 哲郎, 梅野 祐芳
    Equilibrium Research
    1995年 54 巻 4 号 332-337
    発行日: 1995年
    公開日: 2009/12/07
    ジャーナル フリー
    Electrooculographically, head turn with eyes closed may induce transient saccadic eye deviation (TSD) in the direction of the head movement as a result of activation of the lateral gaze center driven by neck torsion. TSD during active head turn has shown an incidence of 100%, a mean angle of 32.8°and a mean velocity of 163°/sec.
    Latencies of TSD from head turns monitored by electro-myographic bursting on the splenii capitis muscle were measured and compared with the latency (mean value of 175 msec.) of voluntary saccadic pursuit for a 10°visual angle in 12 normal subjects (aged 26 to 57 years). The mean latencies and standard deviations in active and passive head turns were 36.5±10.4 msec. and 50.9±15.6 msec., respectively, showing a significant difference (P less than 0.02). The latter should be prolonged by antecedent small vestibuloocular reflex to TSD according to a lowered alertness of the parapontine reticular formation.
    In conclusion, the latency of TSD may be an indicator of alertness or functional disorders of the brainstem.
  • 局所筋弛緩作用と全身性効果
    足立 昌夫, 佐浦 隆一
    脳と発達
    2006年 38 巻 6 号 425-430
    発行日: 2006/11/01
    公開日: 2011/12/12
    ジャーナル フリー
    重症心身障害児 (者) に合併する痙性斜頸および全身の過緊張に対して, ボツリヌスA型毒素療法を試みた. 5例全例が, 重度の精神遅滞を合併する患者であった. 初期 (初回・追加) 投与を行い, 施注部の局所的効果と付随する全身への影響を検討した. 全例 (100%) で施注部の局所筋弛緩効果を, 4例 (80%) で遠隔の下半身への筋緊張緩和を認めた. また, 体熱の低下や体重増加など全身性効果を示唆する所見を認めた. 有害事象では, 2例 (40%) に軽度の嚥下障害, 2例 (40%) に緊張パターンの変容が認められたが, いずれも一過性であった. 生活面でも, 全例で多くの全身性の改善効果を発揮し, 比較的安全かつ有効な治療法であることが示された.
  • ―1例の肉眼解剖学的観察から得られた知見―
    上田 泰久, 小林 邦彦
    理学療法学Supplement
    2014年 2013 巻 1613
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/09
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】臨床において,理学療法士が頸椎疾患の随伴症状である頭痛を呈する症例を担当することは少なくない。頸椎由来の頭痛には大後頭神経が関与している(矢島ら2005)。大後頭神経は第2頸神経の後枝であり後頭部の知覚を支配しており,この神経が圧迫および伸張されると後頭部に疼痛などを引き起こす。大後頭神経は深層から表層までの複数の筋の間を走行しており,圧迫および伸張されやすい部位(以下,圧迫・伸長部位)を知ることは神経の絞扼および牽引症状を理解する上で重要と考える。本研究の目的は,大後頭神経の肉眼解剖を行い,詳細に観察して神経の走行や圧迫・伸長部位について検証することである。【方法】80歳代男性の解剖用遺体1体を対象とした。まず腹臥位で後頸部の剥皮後,右僧帽筋上部線維(以下,右僧帽筋)上の頸筋膜を貫通する右大後頭神経を外後頭隆起の外側で剖出した。次に左では僧帽筋・
    頭板状筋
    ・頸板状筋を飜転させて,右では僧帽筋を剥離して
    頭板状筋
    ・頸板状筋を飜転させ,頭半棘筋を貫通する右大後頭神経を剖出した。また,右頭半棘筋と下頭斜筋間の大後頭神経を剖出した。さらに,右大後頭神経を貫通させたまま右頭半棘筋を起始部から切離して後頭骨へ飜転させた。頸椎を正中断して左頸部を離断したのち,右後頭下筋群を大後頭直筋・小後頭直筋・上頭斜筋・下頭斜筋に分離して右下頭斜筋を迂回する右大後頭神経を剖出した。右大後頭神経の走行について,右僧帽筋上の頸筋膜を貫通する部位(以下,僧帽筋貫通部)・右頭半棘筋を貫通する部位(以下,頭半棘筋貫通部)・右下頭斜筋を迂回する部位(以下,下頭斜筋迂回部)を肉眼で詳細に観察した。なお,本研究は名古屋大学大学院医学系研究科の主催する人体解剖トレーニングセミナーで得られた知見である。【説明と同意】名古屋大学人体解剖トレーニングセミナー実行委員会の承認を得て実施した。【結果】右大後頭神経の走行について深層から表層の順に記述する。大後頭神経は下頭斜筋の下を迂回して現れていた。下頭斜筋迂回部では,大後頭神経と下頭斜筋間に介在する結合組織は少なかった。下頭斜筋迂回部から出た大後頭神経は,鋭角に走行を変えて頭半棘筋深層に入り込み筋表層へ出現していた。頭半棘筋貫通部では,大後頭神経と頭半棘筋間に介在する結合組織は殆どなく大後頭神経は頭半棘筋を貫通していた。また頭半棘筋貫通部の大後頭神経を前後に動かすと,頭半棘筋の中で容易に移動させることができた。頭半棘筋を出た大後頭神経は,僧帽筋を貫通して皮下の頸筋膜の表面に達していた。僧帽筋貫通部では,大後頭神経が結合組織で密に固定されており大後頭神経を容易に移動させることはできなかった。【考察】頭頸部の末梢神経分布には,大後頭神経・大耳介神経・小後頭神経・頸横神経・第3後頭神経・鎖骨上神経が関与している。前頸部・外側頸部の感覚は,第1~4頸神経の前枝である大耳介神経・小後頭神経・頸横神経・鎖骨上神経の支配を受ける。後頭部・後頸部の感覚は,第2~3頸神経の後枝である大後頭神経・第3後頭神経の支配を受ける。特に大後頭神経の障害は頭痛に深く関与している。大後頭神経は下頭斜筋を迂回した後,鋭角に走行を変化させて頭半棘筋を貫通し僧帽筋起始部で線維性に固定されており,これらの圧迫・伸長部位で大後頭神経が障害されて絞扼および牽引症状を引き起こすと考えられる。さらに堀江らは,大後頭神経の走行を5部位に区分して,頸椎の運動との関係について報告している。頸椎の運動に伴い大後頭神経が大きな形態変化を生じる部分は,椎間孔から頭半棘筋に至る部分と頭半棘筋から僧帽筋に至る部分であり,特に最も外力が集中する部位は下頭斜筋迂回部であると推測している。特に上位頸椎の運動では,下頭斜筋を含めた後頭下筋群の形態は容易に変化する(上田ら2011)。また下頭斜筋迂回部では脂肪組織が介在することなく大後頭神経が軸椎椎弓に密着しており,頸椎の過伸展により下頭斜筋迂回部で軸椎椎弓に押し付けられ損傷をきたすものと考えられる。【理学療法学研究としての意義】大後頭神経の肉眼解剖から神経の走行と筋の位置関係を詳細に観察して,圧迫・伸長部位について検証した。大後頭神経は下頭斜筋迂回部・頭半棘筋貫通部・僧帽筋貫通部で圧迫および伸長されやすい特徴を有していた。また頸椎の伸展・屈曲により筋の位置が変化して大後頭神経が圧迫および伸長される特徴も有していた。本研究は解剖用遺体1体の観察ではあるが,大後頭神経の圧迫および伸長される部位について詳細に検証した研究であり,理学療法士として頭痛の症例に対する評価および治療を展開する上での基礎的情報になると考えられる。
  • MRI
    大塚 正樹
    Skin Cancer
    2016年 31 巻 2 号 80-84
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/10/31
    ジャーナル 認証あり
  • 石田 弘, 末廣 忠延
    基礎理学療法学
    2021年 24 巻 Supplement 号 S224
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/12/16
    ジャーナル フリー
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