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13,968件中 1-20の結果を表示しています
  • 第2報温度の影響
    石岡 将樹, 菊地 淳志, 小林 徹也
    北日本病害虫研究会報
    2004年 2004 巻 55 号 143-145
    発行日: 2004/12/15
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    アカヒゲホソミドリカスミカメの
    飛翔に及ぼす温度の影響を宙吊り飛翔
    法により解析した. 雌では, 25, 19, 16℃ と
    飛翔
    時の温度が低下するにつれて,
    飛翔回数と最長飛翔
    時間, 積算
    飛翔
    時間が減少し, 25℃と16℃ との間では有意な差が認められた. 最長
    飛翔
    時間か ら, 16℃では長距離の
    飛翔
    は行われないと考えられる. 雄では, 有意差は認められないものの, 最長
    飛翔時間と積算飛翔
    時間は低い温度で低下する傾向があった.
  • ~東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて~
    門田 正久
    理学療法学Supplement
    2020年 47S1 巻 H-38
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/03/31
    会議録・要旨集 フリー

     東京2020大会が開催されることが決まってから,「障がい者スポーツ」への関心度が高まりを見せメディアを含めて広く多くの国民への情報提供もなされている。今回,障がい者スポーツの総合大会としてのパラリンピック大会の過去支援体制から現在までの流れをご紹介し,東京に向けての各種サポートの現状を簡単に報告させていただき,その中での理学療法士の可能性について言及する。そして,昨今よく言われている「レガシー」と呼べるためには,理学療法士としてのPTサービスにおいてはより多くの経験を具体的に持つことが必要と考える。今回のサポートは競技特性やそれに合わせての基礎疾患理解への知識を基本としたサービスであり,競技特性もさらに利用するエクイープメントの理解も必要になってくる。参画する理学療法士においては少なからずともその両輪が必要であり,これは地域での活動においても同様であると考える。競技種目・競技特性と疾患理解・障がい把握(動作特異性を含む)とエクイープメントの理解を基本となす障がい者スポーツへのサポートサービスこそ理学療法士として持つべき能力であることを大会で発揮していただければと考える。

  • *深谷 智史, 奥田 直人, 岡田 龍一, 伊東 康人, 池野 英利, 山崎 理正
    日本森林学会大会発表データベース
    2016年 127 巻 K6
    発行日: 2016/07/08
    公開日: 2016/07/19
    会議録・要旨集 フリー
    コナラ、ミズナラなどのブナ科樹木が枯死するナラ枯れの被害が日本国内で発生し問題となっている。その原因となるナラ菌を保有するカシノナガキクイムシの
    飛翔
    能力(
    飛翔
    距離、
    飛翔
    時間、
    飛翔
    速度)の直接的測定を行われた例は昨年我々が報告した例以外にはなく、それに何が影響し
    飛翔
    能力が変化するかなどその詳細についてはわかっていない。カシノナガキクイムシの
    飛翔
    能力に影響を与える要因が明らかになれば、ナラ枯れ防除の技術開発につながるかもしれない。昨年は回転アームの先端に取り付けた虫が
    飛翔
    するとアーム部分が軸を中心に回転する装置であるフライトミルを用いて、カシノナガキクイムシの最大
    飛翔
    距離を測定し、報告した。(最大
    飛翔
    距離27.3km)今回は新たにカシノナガキクイムシの
    飛翔
    速度、
    飛翔
    時間に注目して、どのような要素(体長、翅の長さ、性別、
    飛翔
    開始時間)が影響し、変化するのかということを調べた。その結果、
    飛翔開始時間が早い個体は飛翔
    速度が速く、
    飛翔
    時間も長いという結果が得られ、
    飛翔
    開始時間というものが
    飛翔速度と飛翔
    時間に影響していることがわかり、朝早く飛び立つ個体が長距離移動していることが示された。
  • 佐藤 嘉一
    日本森林学会誌
    2005年 87 巻 3 号 247-250
    発行日: 2005/06/01
    公開日: 2008/05/22
    ジャーナル フリー
    イヌマキの重要害虫であるケブカトラカミキリ成虫の移動分散能力を把握するため,
    飛翔
    能力に関する室内実験を行った。宙づり
    飛翔法により飛翔
    の継続時間を,定距離
    飛翔試験により飛翔
    速度を測定した。成虫の平均
    飛翔
    継続時間は約77秒であったが,実験に供した28個体中14個体の
    飛翔
    継続時間は30秒以下であった。180秒以上
    飛翔
    した個体は,
    飛翔
    終了後,歩行もできないほど消耗していた。成虫の
    飛翔
    速度の平均値は1.58m/秒であった。
    飛翔継続時間にも飛翔
    速度にも日齢による変化は認められなかった。算出された平均
    飛翔
    距離は122m,最長
    飛翔
    距離は1,170mであった。これらの結果から,本種の移動性は比較的低く,被害林分では短距離の
    飛翔
    を繰り返しているものと推察された。
  • 谷垣 健一, 竹田 真之介, 堀川 敬太郎, 小林 秀敏, 小川 欽也
    計算力学講演会講演論文集
    2013年 2013.26 巻 606
    発行日: 2013/11/02
    公開日: 2017/06/19
    会議録・要旨集 フリー
    粒状物質と
    飛翔
    体の高速衝突現象,その中でも特に
    飛翔
    体の衝突荷重履歴や粒子の飛散挙動については研究例が少なく,未知な点が多い.本研究では計算コードLS-DYNAによる有限要素法一個別要素法解析により,
    飛翔体の衝突荷重履歴や飛翔
    体形状と粒状物質の飛散挙動について解析を行い,実験結果と比較を行った.
  • 伊藤 真, 小城 春雄
    山階鳥類研究所研究報告
    1999年 31 巻 2 号 88-93
    発行日: 1999/11/30
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    本研究は,4月下旬の津軽海峡においてハシボソミズナギドリの
    飛翔
    速度を船舶搭載レーダーにて計測し,この海域における本種の基本的
    飛翔
    能力を評価することを目的とした。ハシボソミズナギドリ7羽の平均
    飛翔
    速度は14.3±1.63(SD)m/sであり,Pennycuickによる理論的
    飛翔
    速度の計算結果との比較から,本種は最大
    飛翔
    距離速度Vmrに近い速度で
    飛翔
    していたと評価できた。これらの結果から,4月下旬の津軽海峡に飛来するハシボソミズナギドリは1)最大
    飛翔
    距離速度Vmrを達成できる
    飛翔
    能力を持つ,2)積極的な北上渡りの途中であるといえた。以上のことを踏まえ,ハシボソミズナギドリはさらに北に存在する良好な索餌海域へ至るための通路として津軽海峡を利用することが考えられた。
  • 高松 誠一, 廣藤 誠, 松本 潔, 下山 勲
    ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
    2003年 2003 巻
    発行日: 2003年
    公開日: 2017/06/19
    会議録・要旨集 フリー
    はばたき
    飛翔
    する飛行機と, 左右ではばたき方やバランスが異なる飛行機を使って, その
    飛翔
    軌跡を解析した。両者の解析結果と比較し, はばたき
    飛翔
    における最適な方向転換のメカニズムを明らかにした。
  • 第1報羽化後日齢の影響
    菊地 淳志, 石岡 将樹, 小林 徹也
    北日本病害虫研究会報
    2004年 2004 巻 55 号 140-142
    発行日: 2004/12/15
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    アカヒゲホソミドリカスミカメの
    飛翔に及ぼす羽化後日齢の影響を宙吊り飛翔
    法により解析した. 雄では, 2, 10, 20, 30日後と羽化後日齢の経過につれて,
    飛翔回数と最長飛翔
    時間, 積算
    飛翔
    時間が減少し, 最長
    飛翔時間と積算飛翔
    時間は2日後とその後との間では有意な差が認められた. 雌でも雄とほぼ同様な傾向が認められた. 最長
    飛翔
    時間を3段階に分けると, 雌では, ほとんど飛ばない5秒未満の個体割合が加齢に伴ない増加し, 10分以上飛ぶtrue flightを行う個体は10日後以降はなかった. 雄ではtrue flightを行う個体の割合は加齢に伴ない減少した. 最長
    飛翔
    時間の最大値は雄で1時間47分, 雌で1時間35分と, 本種のtrue fhghtを行う個体の
    飛翔
    能力は高いと考えられる.
  • 下山 せいら, 渡辺 正夫, 伊藤 幸博, 久利 美和, 中村 肇, 犬竹 正明, 安藤 晃
    日本科学教育学会研究会研究報告
    2017年 32 巻 3 号 47-50
    発行日: 2017/12/02
    公開日: 2018/07/01
    研究報告書・技術報告書 フリー

    東北大学では、卓越した高校生の育成を目指した高大連携事業として「科学者の卵養成講座」を実施し、平成29 年度で9 年目となる。本プログラムは高校教育課程の枠組みにとらわれず、科学に強い関心を持つ高校生に対し、東北大学で多分野にわたる講義、受講留学生らとの英語交流活動や、大学教員や大学生・大学院生からの研究指導などを実施している。年間の講座開始時に、参加生徒同士の交流と積極的な参加意識を向上させるため、チームで課題に取り組むサイエンスチャレンジを実施した。参加後に高校生が書いたブログ等を解析し、この教育的効果の評価を行った。チームメンバーとの協力が不可欠な課題を設定したことにより、高校生同士の交流活動のきっかけが生まれ、年間に渡り実施される本講座プログラムへの参加意欲をさらに向上させることに繋がった。加えて、単純な課題に対し、ポイントを押さえた発想が必要という点に気づく効果が見られ、多人数が集まり実施する科学講座の開始プログラムとして有用であることを示した。

  • 第3報 餌の影響
    菊地 淳志, 小林 徹也
    北日本病害虫研究会報
    2006年 2006 巻 57 号 134-135
    発行日: 2006/12/11
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    アカヒゲホソミドリカスミカメの
    飛翔に及ぼす餌条件の影響を宙吊り飛翔
    法により解析した. 4齢幼虫から餌のコムギ芽出し苗を徒長苗とした場合と標準苗を与え続けた場合とでは, 雌雄ともに,
    飛翔回数と最長飛翔
    時間, 積算
    飛翔
    時間には有意差が認められなかった. 成虫期の測定前日を1日間無給餌とした場合と全日給餌した場合とでは, 雄では前者の条件で,
    飛翔回数と最長飛翔
    時間, 積算
    飛翔
    時間が有意に減少した. 雌ではこれらの調査項目で有意差は認められなかった. 少なくとも実験した範囲内では, 餌条件の悪化によって
    飛翔
    能力が増加することはないと考えられる.
  • 野里 和雄
    日本応用動物昆虫学会誌
    1990年 34 巻 2 号 121-126
    発行日: 1990/05/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    室内実験によるワタアブラムシ有翅虫の
    飛翔
    期間(初
    飛翔
    から定着するまでの期間)はコロニーの発育ステージに関係なく1日から4日までの変異があった。寄主植物を入れた容器内の有翅虫は1日に1回から数回飛び,最初の
    飛翔
    時間が長かった。各個体の
    飛翔
    期間は前翔長,初
    飛翔期間および初飛翔
    の持続時間とは関係なかったが,総産子数は
    飛翔
    期間が長くなるにつれて減少する傾向があった。有翅虫は
    飛翔
    の後産子し,卵巣内の胚子数が減少すると再び
    飛翔
    することが認められた。
  • 上田 明良, 小林 正秀
    森林応用研究
    2000年 9 巻 2 号 93-97
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2018/01/16
    ジャーナル フリー
    カシノナガキクイムシの大量
    飛翔
    と気温・日照の関係をナラ類枯損被害林で調査した。
    飛翔
    は気温19℃以上でみられ,大量
    飛翔
    は午前中に20℃以上の気温で日が射したときから始まると考えられた。
  • 西尾 正富, 小竹 睦夫
    可視化情報学会誌
    1993年 13 巻 Supplement1 号 203-206
    発行日: 1993/07/01
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    The shock shape around a slender diamond cone traveling at hypersonic speed was visualized by using the first electric discharge method. The visualized shock shape was compaired with the result obtained theoretically. Both the results agreed comparatively well. From this comparison, it was comformed that the first electric discharge method is useful for visualizing three dimensional shock shapes around hypersonic vehicles.
  • *石野 貴大, 岡田 龍一, 伊東 康人, Pham Long Duy, 山崎 理正, 池野 英利
    日本森林学会大会発表データベース
    2018年 129 巻 P1-226
    発行日: 2018/05/28
    公開日: 2018/05/28
    会議録・要旨集 フリー

    ナラ枯れは、メスが病原菌を媒介するカシノナガキクイムシによって引き起こされる。羽化後、被害木から

    飛翔
    したオスは、集合フェロモンを放ち、他個体を新宿主へ
    飛翔
    させる。しかし、フェロモンが
    飛翔
    距離にどの程度影響を及ぼすかについてはまだ明らかではない。フェロモン下の
    飛翔
    距離を知ることは重要である。また、
    飛翔
    に影響を及ぼす濃度が明らかになれば、効果的なフェロモントラップの配置間隔が決められる可能性がある。本研究では、フェロモンの濃度を変化させ、ろ紙に各条件の濃度のフェロモンを10μml含ませ、フラスコに介する方法で実験用チャンバーにフェロモンを送り込み、ダクトから排出した。フェロモンが充満させた環境で
    飛翔
    距離への影響を調べた。市販のフェロモンを原液、100倍、1000倍希釈して、フライトミルを用いて
    飛翔
    距離を測定したところ、各条件で15km以上
    飛翔
    した個体の割合は原液21%、1,000倍希釈で21%、フェロモン無し7%、100倍希釈で4%であった。応答変数を
    飛翔
    距離とし、説明変数を性別、フェロモン濃度でglmの最小AICモデルでは、フェロモン濃度が
    飛翔
    距離に採択され、フェロモン濃度が
    飛翔
    距離に影響を及ぼすことが示唆された。

  • 仲盛 広明
    日本応用動物昆虫学会誌
    1987年 31 巻 2 号 134-137
    発行日: 1987/05/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    γ線照射がウリミバエの
    飛翔
    時間,距離,速度におよぼす影響をフライトミルシステムを使って研究した。
    1)
    飛翔
    時間は非照射虫でもっとも長く,照射線量が高くなるにつれて
    飛翔
    時間が短くなる傾向を示した。
    2)
    飛翔距離は基本的には飛翔
    時間を反映した結果となり,照射線量が高くなるにつれて低下する傾向を示した。
    3)
    飛翔
    速度と照射線量の間には一定の関係が認められず,照射による影響はないものと考えられた。
    以上の結果,γ線照射によって
    飛翔
    力の低下が起こり,そのなかでもとくに
    飛翔
    時間の短縮が著しいことが確認された。
  • —飛翔体圧縮強度の影響—
    福井 拓哉, 由井 明紀, 北嶋 孝之
    砥粒加工学会誌
    2019年 63 巻 3 号 128-133
    発行日: 2019/03/01
    公開日: 2019/09/01
    ジャーナル フリー
    研削加工では高速回転中の砥石が破損すると砥石片が高速で飛散する.そのため砥石片から作業者や工作機械を保護するための砥石カバーの安全性を考慮する必要がある.しかし,砥石のような脆性材料を
    飛翔
    体とした衝突安全性に関する研究はほとんど行われていない.また,先行研究では衝突エネルギーとカバー材板厚の関係に着目して砥石カバーの衝突安全性を評価したが,
    飛翔
    体の強度が砥石カバーの衝突安全性に及ぼす影響は明らかにされていない.本研究では,圧縮強度の異なる3種類の一般砥石製
    飛翔
    体を用いて,一般構造用圧延鋼板(SS400)および冷間圧延鋼板(SPCC)製カバー材に対する衝突実験を行い,
    飛翔
    体の圧縮強度が貫通現象に及ぼす影響を検討した.実験の結果,カバー材に亀裂が入る場合の
    飛翔
    体衝突エネルギー(貫通境界エネルギー)は
    飛翔
    体圧縮強度によらず板厚の2乗に比例するが,その値は衝突後の
    飛翔
    体損傷量が大きい場合高くなることを明らかにした.また,砥石片が飛散する速度域において
    飛翔
    体の衝突エネルギーを高くしてもカバー材に亀裂が発生しなくなる破断限界に関して,
    飛翔
    体とカバー材の強度に基づく予測式を導出した.
  • 山口
    飛翔
    霊長類研究 Supplement
    2022年 38 巻
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/10/07
    会議録・要旨集 フリー

    群れの空間的なまとまりは霊長類の社会システムを特徴づける重要な要素であり,その変動に影響を与える要因を明らかにすることは霊長類社会の理解に不可欠である。本研究では,宮城県金華山島のニホンザルB1群で観察された第一位オス(TY)の群れへの頻繁な出入りという特異な行動と,群れ内で確認されたメスの割合の変動の関連を調べることで,第一位オスの動きがニホンザルの群れのまとまりに与える影響を定量的に検討した。調査は2018年10月から2022年3月までの間に計418日間行った。2019年9月から2021年12月までの期間中,TYは平均して10日に0.99回の頻度で群れを出入りし,この期間中に彼が群れで確認された日数割合(143/260,55%)はそれ以外の期間(126/126,100%)に比べて著しく低くなった。TYの出入りがあった期間中は各観察日に確認できたメスの割合も顕著に低くなっており,中でも特にTYが群れで確認できなかった日にはその割合が低下した。この傾向は特に交尾期に顕著であった。以上の結果は,TYの群れへの出入りが群れのまとまりの変動に関連していたことを強く示唆する。そこで,そのメカニズムを検討するため,各メスが群れで確認できなくなる際にどのような要因が影響したかを調べたところ,交尾期にメスが群れで確認できなくなる確率はTYが群れを離れた日に有意に上昇していた。この結果は,一部のメスが群れを離れるTYに追随したことで,確認できるメスの割合が減少したことを示唆する。加えて,メスが群れで確認できなくなる確率は,オスからメスへの攻撃の頻度が高い日の翌日ほど有意に高くなっていた。この結果は,メスがオスの攻撃を避けるために群れを離れたことも示唆しており,実際に群れで確認されない割合が高かったメスほど群れ内でオスの攻撃を受ける頻度は低くなっていた。今後は,他の調査地でも第一位オスの動きやオスの攻撃が群れのまとまりに影響を及ぼすことがあるのか検証されることが期待される。

  • 山口
    飛翔
    霊長類研究 Supplement
    2021年 37 巻
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/09/22
    会議録・要旨集 フリー

    霊長類では,多くの種でオスからメスに対する攻撃が見られる。こうした攻撃は群れに在籍するオスによるものも多いが,種によっては群れ外のオスによる攻撃も観察される。特に単雄複雌群を形成する種では群れ外オスからの攻撃がメスにとって大きな脅威となっており,群れの社会構造にも影響を及ぼしている可能性が指摘されている。一方で,複雄群を形成する種でも群れ外オスからの攻撃は見られるが,これまでに複雄群を形成する種で群れ外オスの攻撃を定量的に評価し,それがメスに及ぼす影響を調べた研究はほとんど行われていない。そこで本研究は,交尾期にあたる2019年9月~11月に宮城県金華山島の野生ニホンザルB1 群を終日追跡し,群れを訪れた群れ外オスからオトナメスに行われた攻撃,およびその前後のメスの行動や負傷の有無を記録することで群れ外オスの攻撃がメスに及ぼす影響を検討した。 調査期間中,群れ外オスは1 日に平均6.2 頭確認され,群れ外オスからメスへの攻撃は1 時間あたり平均0.52 回観察された。これは,メスが群れオスを含む全オスから受けた攻撃の約28%を占めていた。また,群れ外オスからの攻撃頻度が高い日ほど,メスが新たに負傷する確率も高くなっていた。これらの結果は,群れ外オスの攻撃がメスにとって脅威になっていたことを示している。加えて,群れを訪れる群れ外オスが多い日ほど,メスの休息時の凝集性が高まっていたことが分かった。この結果は,メスが群れ外オスから攻撃されるリスクに応じて凝集性を変化させていたことを示唆している。この傾向は調査期間中に群れへの出入りを繰り返していたαオス(山口・風張, 2020)が群れにいた日に不在の日よりも強くなった。また,αオスがいた日には不在の日よりもメスが群れ外オスに攻撃される頻度が顕著に低くなったことから,αオスの存在は群れ外オスの攻撃への抑止力になっており,メスたちは群れ外オスの攻撃に対抗するために休息時にαオスの周囲に凝集していたと考えられる。

  • *山口
    飛翔
    霊長類研究 Supplement
    2019年 35 巻 A03
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/03/21
    会議録・要旨集 フリー

    オスからメスへの攻撃がオスの繁殖成功度を上昇させるとき,そのようなオスの攻撃を「性的威圧」と呼ぶ。これまでに多くの霊長類で性的威圧がみられることが報告されており,ニホンザルでも非交尾期に比べ交尾期にオスからメスへの攻撃が顕著に増加することが知られている。こうした攻撃はオスにとって利益となる一方で,メスにとってはコストとなるため,メスはオスからの攻撃に対する対抗戦略を進化させてきたと考えられる。本研究の対象である金華山島のニホンザルでは,交尾期に休息中のメスの凝集性が高まることが知られており,こうした休息時の凝集性がオスからの攻撃の回避に寄与している可能性が示唆されていた(佐藤, 1987)。本研究は,交尾期にあたる2018年の10月~12月と非交尾期にあたる2019年の2月~3月に金華山島B1群の6歳以上のメスを個体追跡し,オスからの攻撃と休息集団(少なくとも他の1頭の休息個体と3m以内に近接している休息個体の集まり)のサイズおよび構成個体を記録することで,交尾期における休息時の凝集性がオスからの攻撃に対する対抗戦略として機能しているのかを検討することを目的として行った。分析の結果,オスからメスに対する攻撃の頻度は,非交尾期よりも交尾期で高くなり,交尾期内においては群れ内の発情メス数が多くなるほど高くなった。また,休息集団サイズは,非交尾期に比べて交尾期に大きくなり,交尾期内においては発情メス数が多くなるほど大きくなった。これらの結果は,メスがオスから攻撃されるリスクに応じて休息時の凝集性を変化させていることを示唆している。また,休息集団サイズは,休息集団内に高順位オスがいるときに特に大きくなること,メスが休息時に高順位オスと近接していると他のオスから攻撃される頻度が低下する傾向があることから,交尾期においてメスがオスからの攻撃を回避するために高順位オスに近接した結果,群れ内の休息時の凝集性が高まっている可能性が示唆された。

  • *藤原 聖真, 伊東 康人, Pham Duy Long, 岡田 龍一, 山崎 理正, 池野 英利
    日本森林学会大会発表データベース
    2021年 132 巻 L6
    発行日: 2021/05/24
    公開日: 2021/11/17
    会議録・要旨集 フリー

     カシノナガキクイムシ(カシナガ)の媒介菌によるナラ枯れが全国的に広がっている。この対策として、立木への薬剤注入、ビニールシートによる対象木の被覆などが施されている。これらをより効果的に実施するには、被害拡大に関係するカシナガの

    飛翔
    距離を調べることが重要である。これまで気象条件が被害拡大の要因として考えられてきたが、これがどのような影響を及ぼすかは明らかになっていない。そこで本研究では、
    飛翔
    距離に及ぼす気象条件の影響を調べることを目的とした。カシナガの
    飛翔
    距離はフライトミルにより計測した。2019年は室内の温度、相対湿度、気圧を計測し、2020年では室温を25℃に保ち、相対湿度と気圧を計測した。その結果、2019年の実験では全83個体の内48個体が1km未満の
    飛翔
    距離であった。また、7個体が10km以上
    飛翔
    した。2020年は、計44個体の内28個体は1km未満の
    飛翔
    距離であった。また、7個体が10km以上
    飛翔
    した。

     2019年は室温の上昇に伴い最大

    飛翔
    距離が短くなる傾向が見られた。2020年では
    飛翔
    距離と室内の相対湿度との間に正の影響が見られた。以上より、カシナガの
    飛翔
    距離は、気温と湿度の両方の影響が示唆された。

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