安全文化は現代の産業において重大事故を予防する上での重要な要素として受け入れられている.本稿では日・米・欧の安全文化モデル(安全文化の8 軸モデル・アメリカCCPS のRBPS・フランスICSI の安全文化モデル)について解説を行うとともに,次世代の安全文化がどのように変化しているかについての概説を行った.特に,安全文化の3 つの変化(予防したい事故のスコープの変化,「危険源摘出」から「安全の保証」への転換,安全文化を必要とする産業の拡大)について解説するとともに,「正義の文化」の役割の拡大についての説明し,3 つの変化に伴い今後発生すると思われる課題とその対処策について整理を行った.
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