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クエリ検索: "高橋真紀子"
31件中 1-20の結果を表示しています
  • 屋外曝露試験で評価した接着耐久性および促進劣化試験との関係
    柳川 靖夫, 増田 勝則
    木材学会誌
    2011年 57 巻 5 号 265-275
    発行日: 2011/09/25
    公開日: 2011/09/29
    ジャーナル フリー
    ラミナを木材保存剤(ACQ,E-NCU,CUAZ2,E-NZN,AAC)で処理して作製した集成材の屋外環境下での接着耐久性を,ブロックせん断試験片を使用して調べた。屋外曝露試験の劣化条件は促進劣化試験よりも緩やかであることを示唆する結果が得られ,屋外曝露試験においては,試験片の幅や密度,あるいは接着剤の種類が接着耐久性に及ぼす影響は促進劣化試験より小さかった。木部破断率は促進劣化試験とほぼ同じ結果が得られ,接着層が確認できない部分を「深木部破断」とした深木部破断率は,促進劣化試験とは異なり顕著な増加を示さず木材の劣化が軽微であったことが示唆された。3種類の解析手法により,1次回帰式を基に促進劣化試験での各処理回数に対応する屋外曝露試験での曝露月数をそれぞれ算出した結果,処理回数もしくは曝露月数を常用対数として計算した場合,実測値を直接対応させて求めた処理回数に対応する曝露月数に最も近い数値を示した。
  • 高橋 伸太郎, 岡本 務, 出口 功, 大村 周平, 石原 李香, 高幣 民雄, 田沼 昭次, 磯貝 昌之, 川名 桃代, 高橋 真紀子
    理学療法学Supplement
    2019年 46S1 巻
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/08/20
    会議録・要旨集 フリー

    【はじめに・目的】高齢化率38%の館山市では,理学療法士と行政が協働し,住民運営による体操教室の立ち上げ支援プログラム「元気がでる体操教室」を実施している。開始から2年以上が経過し,一定の成果がみられたのでここに報告する。

    【方法】対象は65歳以上高齢者を中心とした館山市住民とした。平成28年2月にモデル地区を立ち上げ,広報・普及啓発活動を実施した。立ち上げ支援は,平成28年5月から平成29年10月までの間に21箇所の行政区で実施した。会場は,集会所,公民館等とした。申し出のあった地区の代表者に事前説明を行った後,回覧版や住民による声掛けで参加者を募り,全4回の立ち上げ支援プログラム「元気が出る体操教室」を実施した。体操教室の内容は,講義,検査・測定,体操指導とした。講義は,支援内容・期間の説明と住民運営による体操の継続や地域づくりを動機づける内容とした。体操は,一般高齢者から要介護認定者まで誰もが一緒に実施できるよう独自のプログラムとした(名称:元気がでる体操)。また,住民だけで体操を行えるよう,掲示用パネルとCD音声ガイドを作成した。サポーター養成は行わず,参加者同士で教室運営の役割分担する形をとった。立ち上げ後6~12ヶ月にアンケートを実施した。

    【結果】モデル地区を含めた22グループの全てが,週1回から月1回開催の住民運営の体操教室に移行し,活動を継続できていた。参加者は,478名(男性103名,女性375名),平均年齢74.5歳(94~51歳)で,市内の65歳以上高齢者のうち体操教室に参加している方の割合は2.7%であった。参加者のうち,特定高齢者205名,要支援認定者23名,要介護認定者10名で,市内の65歳以上高齢者のうち特定高齢者と要支援・介護認定者の割合は1.3%であった。アンケートより,体操教室に通い続けられている理由として,体操以外にも楽しみがあるから,仲間がいて楽しく運動できるから,会場が近く通いやすいから,体を動かすのが楽になったからなどがあがった。また,体操教室をきっかけに始まった活動として,食事会やお茶会,閉じこもり者への声掛け・見守り,送迎・ゴミ出し・買物などの生活支援,奉仕活動などがあがった。

    【結論】自主運営に移行できた要因は,住民の主体性を引き出す情報提供ができたこと,支援の内容や期間を具体的に示し住民運営に至るまでのプロセスを明確に伝えたこと,体操プログラムや実施方法を工夫し住民だけで取り組める体制を整えたことと考えられる。活動が継続できた要因は,住民が通いやすい施設を会場にしたこと,体操を生活パターンに組み込めたこと,仲間と一緒に運動を行ったこと,住民同士で活動や社会参加を促すような取り組みが広がったことと考えられる。今後は,モニタリング機能やフォローアップ体制の充実を図り,リハ終了後の受け皿や地域包括ケア推進の基盤になるよう介入していきたい。

  • 後藤 克聡, 三木 淳司, 荒木 俊介, 三戸 裕美, 眞鍋 優, 桐生 純一, 宇野 昌明
    神経眼科
    2021年 38 巻 4 号 373-381
    発行日: 2021/12/25
    公開日: 2021/12/25
    ジャーナル 認証あり

     多焦点眼内レンズ挿入後に単焦点眼内レンズへの入れ替えが行われた鞍結節部髄膜腫の1例を報告する.症例は60歳の女性,右眼の霧視を主訴に近医を受診し,後嚢下白内障を指摘され,右眼白内障手術(多焦点眼内レンズ挿入)が施行された.術翌日にも右眼の霧視は軽快しておらず,その後,単焦点眼内レンズへの入れ替えが施行されるも改善はなかった.当院初診時,視力は右眼(0.8),左眼(1.5),限界フリッカ値(CFF)は右眼12 Hz,左眼35 Hz,相対的瞳孔求心路障害は右眼陽性であった.視野検査では右眼は中心暗点と上鼻側の垂直ステップ,左眼は上耳側の垂直ステップがみられ,接合部暗点および左同名半盲様の所見を呈した.光干渉断層計の乳頭周囲網膜神経線維層解析では,右眼は乳頭耳側,左眼は乳頭の耳側も含めた両眼の水平象限で菲薄化していた.頭部・眼窩MRIでは,トルコ鞍上部に境界明瞭な腫瘤性病変がみられ,鞍結節部髄膜腫による圧迫性視神経症と診断された.腫瘍摘出術後,右眼視力は(1.5),CFFは33 Hzと改善し,両眼の視野異常も著明に改善した.髄膜腫でも進行性で左右差のある視機能および構造変化を呈するため,白内障術前・術後の評価においても頭蓋内疾患の可能性を念頭に置く必要があり,多焦点眼内レンズの入れ替えには慎重を期すべきである.

  • 山田 理絵, 泉 キヨ子, 平松 知子, 加藤 真由美, 正源寺 美穂
    日本看護管理学会誌
    2007年 10 巻 2 号 40-47
    発行日: 2007年
    公開日: 2018/12/28
    ジャーナル オープンアクセス

    本研究の目的は,臨床看護師の直観育成に関する示唆を得るために,3病院の看護師・准看護師466名を対象に黒田本質的直観尺度(Kuroda Intrinsic Intuition Scale : KIIS)を用いて,臨床看護師の直観と病院,経験年数,職種との関連性を検討することである.調査を行い以下の結果を得た.

    1.一般および療養型病床をもつ複合型病院,一般病院,療養型病院の看護師・准看護師の本質的直観能力の「総合得点」に差はなかった.

    2.本質的直観能力と経験年数に関しては,「総合得点」「知力」「経験の豊かさ」は経験年数の長い看護師のほうが高かった.しかし,「巻き込まれ」は,経験年数の少ない看護師のほうが高かった.

    3.本質的直観能力と職種との違いでは,10年以上の看護師と准看護師とでは,看護師のほうが本質的直観能力の「総合得点」「知力」「論理的思考能力」が高かった(p< 0.05)以上の結果より,経験に基づく技能が直観の育成へと発展するには,幅広く適切な教育を基盤とした個々の看護師の主体的な取り組みが必要だと考えられた.

  • 寺岡 三左子
    日本看護管理学会誌
    2011年 15 巻 2 号 158-165
    発行日: 2011年
    公開日: 2018/12/28
    ジャーナル オープンアクセス

    本研究の目的は,病棟における主任看護師(以下,主任)へのサポートのあり方を検討するために,主任が自分の役割をどのように捉えているかを明らかにすることである.病棟において一定の主任経験をもつ16名の参加者に対し半構成的面接を実施し,質的帰納的に分析した結果,4つのカテゴリーを含む以下の内容が明らかになった.主任は,現場の状況をリアルタイムに把握することが難しい看護師長(以下,師長)と,現場で直接患者と関わるスタッフとの間にある心理的ギャップを埋めるために【師長とスタッフをつなぐ】,様々な業務調整を行いながら【現場を仕切る】,ケアするスタッフをケアし,人間関係を円滑にするために【働きやすい環境をつくる】,【看護師としての専門職業人を育てる】ことをその役割として捉えていた.主任は,師長とスタッフの間を自由に行き来し,両者の間をつなぐことにその存在意義を見出しており,主任ならではの役割を見出せるような病棟組織のあり方を検討することの必要性が示唆された.また,役割遂行ためには,看護師として積み重ねてきた経験が活かせるような環境を整備することの必要性が示唆された.

  • 促進劣化試験で評価した接着耐久性
    柳川 靖夫, 増田 勝則
    木材学会誌
    2011年 57 巻 4 号 211-222
    発行日: 2011/07/25
    公開日: 2011/07/28
    ジャーナル フリー
    屋外曝露試験と促進劣化試験とを関連付けるため,および木材保存剤が接着耐久性に及ぼす影響,あるいは試験片寸法,密度,接着剤が接着耐久性に及ぼす影響を調べるため,ラミナを5種類(ACQ,E-NCU,CUAZ2,E-NZN,AAC)の木材保存剤(薬剤)で処理して作製した5プライのスギ集成材から幅10mmおよび25mmの小試験片を採取し,促進劣化試験として煮沸繰り返し試験および減圧加圧繰り返し試験(処理回数:2,5,10,20回)を行った。その結果,せん断強度の低下の度合いと薬剤間でせん断強度に差が生じることとは必ずしも対応しておらず,促進劣化試験前には25mm幅>10mm幅および高密度>低密度であったせん断強度は,促進劣化試験後に10mm幅>25mm幅となり,密度間でのせん断強度の差は消滅する傾向が見られた。木部破断率の判定に際し,接着層が確認できない破断部分を深木部破断と規定した深木部破断率は2回の促進劣化試験により増加した。
  • 佐伯 香織, 小野沢 栄里
    Veterinary Nursing
    2023年 28 巻 2 号 M1-M4
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/12/30
    ジャーナル フリー
  • 渡貫 圭, 平山 友恵, 廣田 誠, 川辺 良一, 水木 信久, 藤田 浄秀
    日本口腔科学会雑誌
    2005年 54 巻 3 号 365-367
    発行日: 2005/07/10
    公開日: 2011/01/31
    ジャーナル フリー
    Endogenous fungal endophthalmitis (EFE) occurs in the eye hematogenously infected by fungus derived from IVH catheters or fungal organs. We report a 68-year-old female with maxillary gingival carcinoma, who had developed EFE. Her visual acuity recovered exceedingly well by intravenous drip of Fluconazole. However, it is important for oral surgeons to have sufficient knowledge of EFE, and to cooperate with an ophthalmologist.
  • 朝倉 京子, 籠 玲子
    日本看護科学会誌
    2013年 33 巻 4 号 4_43-4_52
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2013/12/26
    ジャーナル フリー
    目的:中期キャリアにあるジェネラリスト・ナースが自律的な判断をどのように行っているのか,その具体的様相を明らかにすることである.
    方法:研究方法論にM-GTAを採用し,臨床経験8~19年の看護師19名に対し半構成的面接を実施した.
    結果:ジェネラリスト・ナースは【その人らしさを引き出し,その希望や意思をつなぐ】ことを目指して【医師の指示を吟味し補う】【患者の生活に関わる介入を主導する】ことに関わる内容の判断を行っていた.また,彼らが自律的な判断を下そうとする際には【看護師同士で補い合い,より難しい判断をする】【微細な変化を素早く全体的にとらえ予測する】という工夫をしていることが明らかになった.
    考察:看護師は明確な目標を目指して,判断を補い合い直感を活かしながら,診療および療養上の世話のどちらの範囲においても,専門職としての自律性を発揮していると考えられた.
  • 山本 圭治郎, 佐藤 武, 石井 峰雄, 茂垣 知江, 高橋 真紀子
    Dynamics & Design Conference
    2016年 2016 巻 516
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/06/19
    会議録・要旨集 フリー

    Wearable power assist suit which utilized pneumatic bellows actuators is developed. The suit is able to work at low air pressure and is to be slim and lightweight. In addition, the waist unit of this suit has a waist joint and hip joints which are assisted by the actuators independently. The obstruction of walking is canceled by this construction and the suit become able to assist walking. Further, the wearer of this suit is possible to assist patient's transfer from a low-floor bed. In order to increase the assist force to the knee, two kinds of leg units are developed. One uses newly developed lightweight air cylinder actuators to lift up the hip joints and the other uses the newly developed combination mechanism of the bellows actuators and gears. Practical utility of the newly developed power assist suit as an assisting equipment was proved experimentally.

  • *山本 圭治郎, 佐藤 武, 石井 峰雄, 茂垣 知江, 高橋 真紀子, 高橋 勝美
    Dynamics & Design Conference
    2017年 2017 巻 601
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/03/25
    会議録・要旨集 フリー
    Wearable power assist suit which utilized pneumatic bellows actuators is developed. The suit is able to work at low air pressure and is to be slim and lightweight. In addition, the waist unit of this suit has a waist joint and hip joints which are assisted by the actuators independently. The obstruction of walking is canceled by this construction and the suit become able to assist walking. Further, the wearer of this suit is possible to assist patient's transfer from a low-floor bed. In order to assist the knee joints, the newly developed pneumatic actuator is used to lift up the hip. This pneumatic actuator consists with bellows inserted in cylinders that slide with each other, so this actuator has the large ratio of maximum length to minimum length. The wearer of this suit is possible to transfer the patient on a low-floor bed. Practical utility of the newly developed power assist suit as an assisting equipment was proved experimentally.
  • 文献目録編
    連歌俳諧研究
    2008年 2008 巻 114 号 75-83
    発行日: 2008/03/01
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 工藤 悦子, 山崎 公美子, 和田 ゆい, 難波 亨, 齋藤 道子, 進藤 ゆかり
    日本看護技術学会誌
    2022年 21 巻 60-67
    発行日: 2022/12/20
    公開日: 2022/12/20
    ジャーナル フリー

     本研究は, シミュレーション場面において, 学生と教員が何を見てどのようなことを認知しているかについて視覚情報から明らかにすることを目的とした. 看護学生9名, 看護専任教員4名を対象に, 課題を提示し看護援助の実施時に視線計測を行った. 援助終了後にインタビューを実施し, それらの内容を視線分析, 計量テキスト分析を行った. その結果, 学生, 教員の注視時間, 注視回数は〈人形〉が最も長く, 関心領域別の1回あたりの注視時間は, 学生は〈人形〉, 教員は〈バイタルサイン測定物品〉が長かった. また, 学生は「赤ちゃん」や「母」の「表情」を「意識」して見ており, 教員は「赤ちゃん」の「顔」を見て, 「赤ちゃん」が「心配」な「お母さん」を「思い」, 見ていた. 学生は自分の視線を確認するまでは見たことに気づいておらず, 教員は自身の行っている観察や判断が語られにくいことが示唆された.

  • 上條 翔矢, 中山 栄純, 大谷 尚也
    日本看護技術学会誌
    2021年 20 巻 29-39
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/08/20
    ジャーナル フリー

     本研究では看護実践能力別に中堅看護師を2群に分け, 視覚情報からつながる臨床判断時の思考がどのように異なるのか, その特徴を明らかにすることとした. 患者観察を行う課題下で中堅看護師の視覚情報として注視を測定後, 臨床判断の思考を調査するために録画した注視データをみせ「何をみて, 何を考えていたか」発話してもらった. これらの注視データと発話データを看護実践能力の高い中堅看護師6名と一般中堅看護師27名に分け比較した. その結果, 2群間での各注視項目への注視回数や注視時間に有意差はなかった. 一方, 発話単位数について, 一般中堅看護師群では観察項目内の【顔面部】で7.0回, 臨床判断に関する思考の《推論型》で2.0回, 《分析的ケア決定型》で1.0回であったのに対し, 看護実践能力の高い中堅看護師群ではそれぞれ9.5回, 6.5回, 3.0回と多かった. これらより看護実践能力の高い中堅看護師は限られた視覚情報のなかでも効率的により多くの思考を行い, 気づきからつながる推論や分析的判断を活用していることが明らかとなった.

  • 田原 直久, 石崎 一記, 新井 邦二郎
    カウンセリング研究
    2017年 50 巻 1 号 41-50
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/09/20
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,母親がひきこもるわが子を受容するプロセスについて調査することである。調査対象者は,ひきこもり親の会に参加する母親15名である。データは半構造化面接によって集められ,修正版グランデッド・セオリー・アプローチを用いて分析された。結果として,以下のカテゴリー・グループが生成された。母親がひきこもるわが子を受容するプロセスの順調な経路として,〔現象への戸惑い〕〔ひきこもりとの対峙〕〔見方とかかわり方の変容〕〔子どもの主体性の確立〕,不順な経路として,〔支援先とのつながりの喪失〕のカテゴリー・グループが生成された。分析の結果,母親が〔支援先とのつながりの喪失〕の経路をたどる場合,ひきこもりが長期化する可能性があると考えられた。また,母親がひきこもるわが子を受容するプロセスモデルでは,〔子どもの主体性の確立〕をすることが重要であると示唆された。
  • 柳川 靖夫
    日本接着学会誌
    2012年 48 巻 4 号 137-143
    発行日: 2012/04/01
    公開日: 2016/08/30
    ジャーナル フリー
  • ―セクター間連携に従事するURA育成の試み―
    伊藤 正実
    産学連携学
    2021年 17 巻 2 号 2_47-2_62
    発行日: 2021/06/30
    公開日: 2021/08/16
    ジャーナル フリー

    平成26年度に文部科学省科学技術人材育成コンソーシアムの構築事業に採択された“多能工型研究支援人材養成拠点”では研究支援人材 (URA) を雇用するとともに,組織内定着を目的に,その育成プログラムを実施した.プログラムの特徴は,セクター間連携に焦点をあてて,この業務に必要な職業能力を要素分解して,カリキュラムとしている.また,この事業を通して,セクター間の関係調整の能動性がURAの実績に寄与することをあきらかにした.

  • 西宮 園美, 楢木野 裕美
    日本小児看護学会誌
    2021年 30 巻 107-114
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/07/31
    ジャーナル フリー

     本研究は集中治療を受けている乳幼児をケアする看護師が『何か変』と察知する様相を明らかにすることを目的とした。方法は看護師11名に半構造化面接を行い質的帰納的に分析した。結果、3大カテゴリー、9カテゴリー、29サブカテゴリーを抽出した。1つ目の大カテゴリーは看護師が子どもの現在の一時的な状況から感覚的に察知した〔看護師の感覚によりとらえた子どもの様相〕で4カテゴリーから構成された。2つ目の大カテゴリーは看護師の判断軸からの変化により察知した〔子どもとのかかわりやケアの中でとらえた子どもの様相〕で3カテゴリーから構成された。3つ目の大カテゴリーはほかの看護師や家族からの指摘・情報から察知した〔他者からの指摘・情報を手がかりにとらえた子どもの様相〕で2カテゴリーから構成された。しかし実際には1つの様相だけでなく、さまざまな察知方法を組み合わせて子どもを『何か変』と的確にとらえようとしていることが考えられた。

  • 杉本 厚子, 堀越 政孝, 高橋 真紀子, 齋藤 やよい
    北関東医学
    2005年 55 巻 2 号 123-131
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/07/07
    ジャーナル フリー
    【目的】 患者の異常を察知した時に, 看護師が捉えた事象と臨床判断の特徴を明らかにすることである. 【方法】 外科系病棟に勤務する看護師15名の患者の異常を察知したエピソードを, グループディスカッションを通して抽出し, 内容分析した. 【結果】 看護師が捉えた事象は, 異常な眠気, 表情の変化, 反応の鈍さ, 活動の低下, 予測外の症状, つじつまの合わない会話, 違和感のある臭気であり, 多くの看護観察にもとづく非言語的サインであった. 異常を察知した臨床判断には, 【今までとは違う感覚】, 【通常とは違うという感覚】, 【情報に矛盾があるという感覚】であり, 「その患者」のデータや経験の分析的判断と, 「そのような患者」の看護経験にもとづく非分析的判断の両者を活用していた. 【結語】 看護師は患者の微妙な非言語的サインにより異常を察知し, 論理的分析と経験によって培われた直観的分析を駆使して臨床判断を行っていた.
  • 本多 里奈, 阿部 誠一, 高橋 雅雄, 東 信行
    日本鳥学会誌
    2022年 71 巻 1 号 21-28
    発行日: 2022/04/22
    公開日: 2022/05/11
    ジャーナル 認証あり

    青森県のカワウPhalacrocorax carboについて,長期存続するコロニーの営巣数変動とコロニー新設の関係を明らかにするために,下北半島の山辺沢沼コロニーおよびカッタイ池コロニーにおいて1980–2020年に営巣数の長期モニタリングを,青森県全域において2015–2020年にコロニーの分布と営巣数の広域調査および1980–2015年のコロニー形成状況に関する情報収集をおこなった.山辺沢沼コロニーおよびカッタイ池コロニーは営巣数の減少を4回経験し,その前年もしくは前々年にそれまでの最大営巣数(546–699巣)に達していた.2009–2011年の減少と同時期に県内で新規コロニーが1か所確認され,2020年の青森県のコロニーは10か所になった.この減少と繁殖個体の分散が青森県内のコロニー新設のきっかけになったと考えられた.

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