Prolene™ hernia systemを用いた成人
鼠径ヘルニア
修復術後の合併症について検討した.対象は1998年9月から1999年12月までに当科で手術した
鼠径ヘルニア
患者68例75側.男性47例,女性21例,平均年齢は68.8歳であった.合併症は,皮下漿液腫10側(14.7%),血腫2側(2.9%)であった.いずれも保存的治療で軽快し,感染,再発は認めていない.また,術後愁訴についてアンケートを行い,回答のあった46例について検討した.手術後の痛みは約1週間で消失,日常生活への復帰期間は約2週間であった.術後の痛みについては,「思ったよりひどくなかった」という回答が51%,メッシュの違和感については「まったく感じない」という回答が55.1%であった.以上より,成人
鼠径ヘルニア
に対しPHSを用いた修復術は術後愁訴の少ない良い手術法と考える.
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