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クエリ検索: "ELISA" 分析法
1,817件中 1-20の結果を表示しています
  • 森 絵美, 細谷 弓子, 今井 靖, 大橋 俊則, 田澤 英克, 馬渡 和真, 森田 啓行, 北森 武彦
    分析化学
    2015年 64 巻 6 号 461-468
    発行日: 2015/06/05
    公開日: 2015/07/07
    ジャーナル フリー
    マイクロフルイディクス(微小流体工学)と熱レンズ顕微鏡を応用して酵素結合免疫測定(enzyme-linked immunosorbent assay:
    ELISA
    )をシステム化した新しい機能デバイス(μELISA)を開発した.μELISAは,これまでの研究成果で,ヒト血清でも優れた性能を発揮してきた.しかしながら,様々な患者検体でマイクロリットルオーダーの微量分析を行う場合には,患者ごとに異なる検体の成分組成や粘度の違いによる影響などが課題となる可能性がある.本研究では,測定対象とするマーカーをC反対性タンパク(CRP)として,実際の患者血清に対して考慮すべき測定条件を検討した.その結果,マイクロ流体系では検体に由来する影響があることが分かり,信頼性のある測定値を得るためには,緩衝液にて希釈をする必要があることが分かった.
  • 岩木 和夫, 林 譲
    日本薬理学雑誌
    2009年 134 巻 4 号 207-211
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/10/14
    ジャーナル フリー
    検出限界は,ある物質を検出できる最少量であり,ノイズとシグナルの境界とも言える.科学としての学問的興味から,分析化学の分野では数十年前から熱心な研究が行われている.一方,ある物質が存在するか否かは,クリティカルな国際問題とも成りえることから,国際ルールである
    分析法
    バリデーションにおけるパラメータとして採用されている.たとえば,ISO,IUPACなどで検出限界が取り上げられている.しかし,検出限界の概念を統計学的に与えてある解説は多いが,実際に求める方法を提示してある文献は少ない.現実には,分析者は,自分の
    分析法
    の検出限界を自分の責任で推定し,提出または公表しなければならない.しかし,求めた検出限界の信頼性が最も重要な問題である.数少ない繰り返し測定から求めた検出限界は,求めるごとに数倍異なることもある.少ない実験からの検出限界はばらつくことを知りながら,その偶然の値を採用し,危険な物質の検出限界を大きく推定することや,発見したい目的物質の検出限界を小さく見積もるのは反則である.本稿では,ISO11843 Part5の方法を解説する.この方法は,統計的に信頼できる検出限界を与えるので,国際的に通用するデータの信頼性を保証できる.
    分析法
    としては,競合法
    ELISA
    と非競合法
    ELISA
    を例に挙げる.
  • 森田 裕, 前原 友子, 牛山 正志
    食品衛生学雑誌
    1993年 34 巻 5 号 411-414_1
    発行日: 1993/10/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    市販2,4-D検出用
    ELISA
    キットに対し, 抽出溶媒として用いる各種の濃度のメタノールまたはアセトンの0.01Mリン酸緩衝生理食塩水溶液 (pH 7.2) の影響を検討した結果, メタノール溶液では0から30%まで
    ELISA
    反応の吸光度の低下が認められなかった. 一方, アセトン溶液では濃度に応じて吸光度が低下した. 2,4-Dとともにレモンに防かび剤として用いられることのあるo-フェニルフェノール及びチアベンダゾールの2,4-D分析に対する妨害の有無を調べたところ, それぞれ20ppm及び100ppmの高い濃度でも交差反応性は認められなかった. レモン果皮中に2,4-Dを添加し30%メタノール溶液で抽出したところ, 約100%と高い回収率で測定できた. 1回の分析に要する時間は抽出から測定まで約80分であった.
  • 片山 繁樹, 宮谷 信太朗, 芝 〓彦, 塚崎 弘明, 岩佐 文則, 若林 克敏
    昭和歯学会雑誌
    2003年 23 巻 4 号 269-273
    発行日: 2003/12/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    ビスフェノールA (以下BPA) はエストロゲン活性を有す内分泌撹乱物質の1つであるが, 光重合型レジン材料中にこのBPAを出発原料とした化合物が含まれているものがある.この光重合型レジン材料を口腔内に使用すると, この化合物由来のBPAが唾液中に溶出してくることが考えられる.そこで本研究では, 多数検体の同時直接測定が可能な酵素免疫測定法 (
    ELISA
    ) に注目し, まずBis-GMAベース光重合型レジンから唾液へ溶出した溶出液を高速液体クロマトグラフィー (以下HPLC) にて分画, 分取を行い
    ELISA
    を用いて測定を行い, BPA様免疫活性物質からBPAの同定を行った.その後, 光重合型レジンを用いて口腔内に再蒸留水20mlと共に30秒間含ませた後, 再蒸留水と唾液を全量採取し, 唾液中に溶出してくるBPAを
    ELISA
    を用いて測定を行った.その結果, 全ての含嗽液から極微量ではあるがBPAの溶出が確認された.また, その溶出量は開始直後から認められ, その後5分まで増加傾向を示し, 10分後には減少傾向が見られた.
  • 岡田 光貴, 福田 篤久, 竹下 仁
    医学検査
    2022年 71 巻 1 号 1-9
    発行日: 2022/01/25
    公開日: 2022/01/25
    ジャーナル フリー HTML

    テトロドトキシン(TTX)が原因の食中毒は近年においても見られるが,TTXの測定を目的とした臨床検査は実施されていない。そこで,我々はTTXの検出と定量に有用な酵素結合免疫吸着法(

    ELISA
    )の構築を試みた。まず,TTXに対する抗体を用いて構築した
    ELISA
    により,TTXの希釈系列を測定し,検量線を作成した。その結果から,
    ELISA
    構築における測定性に優れた2種類の抗体の組み合わせを決定した。次に各種溶媒で100 μg/mLに調製したTTX試料14本を同時測定した。クエン酸緩衝液で希釈したTTX試料の測定結果はばらつきが少なく,概ね正確な測定が可能であった。一方,尿試料で平均37.36 μg/mLと調製濃度よりも低く,血清試料で平均249.86 μg/mLと高いTTX濃度が算出された。この結果は試料中の共存物質が影響していると思われたため,尿や血清で調製したTTX希釈系列を測定,その結果から検量線を作成し,補正を試みた。その後,TTX試料14本の同時測定の結果は,尿試料では調製TTX濃度に近づいたが,血清試料では平均162.92 μg/mLであり,調製濃度との乖離が見られた。そこで,TTX調製血清を除タンパク処理した試料の測定を試みた結果,平均111.29 μg/mLと改善が認められた。検体の前処理法や測定工程には課題が残るが,本
    ELISA
    は生体試料中TTXの測定にある程度有用と思われた。

  • 塚本 和久
    日本内科学会雑誌
    2013年 102 巻 12 号 3117-3124
    発行日: 2013/12/10
    公開日: 2014/12/10
    ジャーナル フリー
    脂質異常症の診断・管理には,LDL-C, HDL-C,およびTGが用いられるが,測定されるこれらの値が正確で信頼できるものであることは必須である.本稿では,まずこれら脂質測定におけるグローバルな基準法および日常臨床での測定法を比較するとともに,これら測定法における問題点について述べた後,脂質異常症の病態把握に必要な脂質関連検査についても言及する.
  • 岩崎 雄介, 伊東 岳, 北村 渉, 加藤 美穂子, 小平 司, 堀江 正一, 伊藤 里恵, 斉藤 貢一, 中澤 裕之
    分析化学
    2006年 55 巻 12 号 943-948
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/12/26
    ジャーナル フリー
    キノロン系抗菌剤は人や動物に対して治療を目的に幅広く使用されている.しかし,畜水産食品においてキノロン系抗菌剤の残留が数多く検出されていることから,薬物残留を評価するのに簡便且つ迅速に分析可能な市販
    ELISA
    キットによるスクリーニングが期待される.酵素免疫測定法(
    ELISA
    )法は多数の検体を一度に処理できるが,交差反応性に起因する同定能力等に課題を有する.そこで,
    ELISA
    法として開発されたNew Quinolone Kitの有用性を検証するために,高速液体クロマトグラフィー/蛍光検出法(HPLC/FL)を用いた高精度な機器
    分析法
    を構築し,比較検討した.HPLC/FLによる検出限界及び定量限界はエンロフロキサシンにおいて2 ng/g及び10 ng/gであった.エンロフロキサシン50 ng/gを添加したところ,回収率は107.8% と良好な結果を得ることができた.
    ELISA
    法との相関性を検討するため,同一食肉を試料としてHPLC/FL及び
    ELISA
    法をそれぞれ適用したところ,両者の値に相関性が認められた.HPLC/FLでは煩雑な前処理及び約120分の分析所要時間を必要とするため,
    ELISA
    法は1次スクリーニング法として有用であると考えられる.
  • 中村 由美子, 恩田 建介, 高東 智佳子, 宮 晶子
    分析化学
    2003年 52 巻 2 号 107-114
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/06/19
    ジャーナル フリー
    LC/MS/MSを用いて下水試料中の女性ホルモン類を一斉定量する方法を開発した.本
    分析法
    により,下水試料中の17β-エストラジオール,エストロン,エストリオールをそれぞれ検出下限0.5,0.2,0.5 ng/lで測定することが可能となった.本
    分析法
    を実際に下水処理場の原水,処理水に適用し,
    ELISA
    法による分析結果と比較した.17β-エストラジオールの定量値は
    ELISA
    法による値が本
    分析法
    の値より常に高く,擬似陽性による過剰評価の影響であると考えられた.更に,下水試料の女性ホルモン様活性を酵母を用いたバイオアッセイにより求め,女性ホルモン類の寄与を調べたところ,特に処理水では寄与率62.6% から69.8% と高く,中でもエストロンの寄与が高かった.下水処理場で女性ホルモン類の処理状況を把握することは環境ホルモン問題を考える上で重要であり,本
    分析法
    の開発により,実態把握が可能になったと考える.
  • 望月 直樹, 青木 恵理, 須賀 啓子, 石井 里枝, 堀江 正一
    食品衛生学雑誌
    2008年 49 巻 6 号 399-402
    発行日: 2008/12/01
    公開日: 2009/01/21
    ジャーナル フリー
    プロポリスエキス(エタノール抽出液)中のクロラムフェニコール(CAP)のLC/MS/MSを用いた
    分析法
    を検討した.前処理はプロポリスエキスを精製水で希釈後,塩化ナトリウムを加え塩析を行い,Oasis HLBにて精製を行った.LC条件は逆相カラム(Mightysil RP-18 GP Aqua, 2.0 mm×150 mm, 5 μm)を用い,移動相は10 mmol/L酢酸アンモニウム水溶液-アセトニトリル(75 : 25), 0.2 mL/minのアイソクラティックで行った.MSのイオン化はESIのネガティブモードで行った.本
    分析法
    によるプロポリスエキス中CAPの検出限界は0.05 ng/g, 定量下限は0.15 ng/gとなり,0.5 ng/gでの回収率は111.2%であった.本
    分析法
    を用いて,市販されているプロポリスエキス8検体を分析したところ,すべての検体においてCAPは不検出であった.
  • 石井 康雄
    Journal of Pesticide Science
    2003年 28 巻 2 号 230-234
    発行日: 2003/05/20
    公開日: 2012/12/17
    ジャーナル フリー
  • Prasad S.D.TURAGA, Gregory D.WIENS, Stephen L.KAATTARI
    魚病研究
    1987年 22 巻 4 号 209-214
    発行日: 1987/12/15
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     本研究では感染サケにおける Renibacterium salmoninarum の可溶性抗原(SA)の産生観察のための
    ELISA
    法ならびにウエスタンブロット
    分析法
    の開発と利用に関する最初の試みについて述べた。血清ならびに血漿中 SA の
    ELISA
    による検出下限は0.1μg/mlであった。
    ELISA
    とウエスタンブロット法を定性的ならびに定量的な本病の進行過程の査定に用いた。
  • 津村 ゆかり, 外海 泰秀, 中村 優美子, 宮田 昌弘, 鎌倉 和政, 橋端 直樹, 岩田 邦彦, 伊藤 澄夫, 皆葉 清美, 沖 賢憲, 小玉 光男, 伊藤 誉志男
    食品衛生学雑誌
    1992年 33 巻 5 号 458-466_1
    発行日: 1992/10/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    食品中の残留農薬
    分析法
    として, 市販のアセチルコリンエステラーゼ阻害農薬検出キット (AIキット) 及び酵素免疫測定 (
    ELISA
    ) キットを用いる方法を, ガスクロマトグラフ (GC) 法と比較検討した. AI法はGC法より感度が高かったが, 食品成分の妨害を受けやすいため, 食品中の農薬を検出する場合は, 試料の精製が必要であり, 感度も低くなった. 食品中のカルボフランの検出にチューブ式
    ELISA
    法を用いたところ, 回収率は57~159%, 検出限界は6ppbであり, GC法に比較して約10倍感度が高かった. また食品中のアルディカルブの定量にプレート式
    ELISA
    法を用いたところ, 検出限界は3ppbとGC法に比較して約20倍感度が高かった. 本キットはニンジン乃びレモンの分析に適用可能である.
  • 本間 吉朗, 内藤 成弘, アマンダ・ アーンショウ, 長嶋 等, 後藤 哲久
    マイコトキシン
    2004年 54 巻 1 号 33-38
    発行日: 2004年
    公開日: 2008/07/01
    ジャーナル フリー
    WHO とFAPAS による分析試験の結果に基づき,ここ25 年間におけるマイコトキシン分析の手法の変遷と分析精度の変化を解析した.トウモロコシ試料中のアフラトキシンB1 の分析に関しては,1978 年にはTLC による
    分析法
    がほとんどであったが,その割合は1989 年には48%,2002 年には7%へと低下した.その一方で,HPLC をベースにした手法の割合が1978 年の5%から,36%(1989 年),77%(2002 年)と増加した.近年においては
    ELISA
    を用いた
    分析法
    も使用されているが,その割合は5%程度にとどまっている.分析精度に関しては,|z| が 2 以下となるデータの割合が,1978 年の50%から2002 年の82%へと次第に増大しており,分析精度が向上してきたことが明らかとなった.落花生中のアフラトキシンB1,乳中のアフラトキシンM1,小麦中のオクラトキシンA の分析についても,分析手法と精度が同様に変化してきたことを明らかにした.
  • 斉藤 貢一, 高橋 拓海, 石井 里枝, 加藤 美穂子, 黒川 千恵子, 高橋 美津子, 谷口 賢, 寺田 久屋, 堀井 裕子, 伊藤 里恵
    日本食品化学学会誌
    2018年 25 巻 3 号 160-166
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/12/21
    ジャーナル フリー
    A screening method for deoxynivalenol (DON) residue in beer by use of a commercially available
    ELISA
    -kit was applied for its accuracy management for method validation. DON in beer sample was subjected to acetonitrile extraction and cleanup with a MycoSep #227 multifunctional column. Recovery experiments indicated that the trueness of the low concentration sample (10 ng/ mL) and that of the high concentration sample (100 ng/mL) were higher than 90%, respectively. The relative standard deviation (RSD) of repeatability and that of intermediate precision were less than 25%, respectively. In addition, the interlaboratory precision of seven laboratories was determined as an external quality control test with and without sample cleanup. The interlaboratory precision of the high concentration sample (100 ng/mL) showed an acceptable Z-score (less than 2.0 and greater than -2.0; |z| < 2) for all the seven laboratories, regardless of whether or not cleanup was performed. In addition, the gap between the added concentration and the average value (most probable value) was less than 20%. On the other hand, in the case of the low concentration sample (10 ng/mL) without cleanup, the Z-scores were “|z| < 2” for all the seven laboratories, but the residual variance was large and the deviation from the most probable value was increased. However, by performing cleanup pretreatment, DON concentrations down to 10 ng/mL could be measured by
    ELISA
    . Then, sixteen commercially available beer samples were subjected to DON determination using the present
    ELISA
    and a confirmation test using GC/MS. DON was detected in 9 beer samples (56.3%); the mean concentration was 14.3 ng/mL and the highest concentration was 54.8 ng/mL. The correlation coefficient (r) was high at 0.887. The results suggest that the
    ELISA
    -kit with the cleanup method is useful for a screening of low level DON in beer.
  • 古武家 善成
    環境技術
    2006年 35 巻 9 号 625
    発行日: 2006/09/20
    公開日: 2010/03/18
    ジャーナル フリー
  • 畠山 えり子, 梶田 弘子, 菅原 隆志, 高橋 悟
    Journal of Pesticide Science
    2008年 33 巻 4 号 387-392
    発行日: 2008/11/20
    公開日: 2013/12/08
    ジャーナル フリー
    A simple, rapid method to determine residues of chlorothalonil in green tea leaves was developed using a commercial chlorothalonil kit based on
    ELISA
    . Chlorothalonil in green tea leaves was measured using the chlorothalonil kit after being extracted by methanol or boiling in water and diluted with 10% methanol. Because the extracts of green tea leaves caused significant interference in the assay, a refinement method was examined. One ml of the extract from green tea leaves boiled in water or extracted with methanol was added to Oasis HLB (60 mg) and purified with 2ml of 80% methanol. After that, chlorothalonil on the HLB was extracted with 2 ml of 100% methanol. It was suggested from the experiment that the component that was removed by column refinement was catechin, being the cause of interference with the chlorothalonil kit. As the results, average recoveries from the chlorothalonil-spiked green tea leaves were 86–113%, and the coefficients of variation were below 10% in most cases. The coefficient of correlation between the
    ELISA
    and GC/MS methods was 0.99. Analysis equivalent to GC became possible using
    ELISA
    , and we revealed that catechin is the main factor interfering with
    ELISA
    analysis, and established a refining process. It was confirmed that the methanol treatment method for HLB was useful for the rapid analysis of chlorothalonil residues in green tea leaves.
  • 吉松 嘉代, 下村 講一郎, 澤田 純一
    植物組織培養
    1990年 7 巻 2 号 123-126
    発行日: 1990年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 坂 真智子, 時枝 正則, 小田中 芳次
    Journal of Pesticide Science
    1998年 23 巻 4 号 471-478
    発行日: 1998/11/20
    公開日: 2010/08/05
    ジャーナル フリー
  • 石井 里枝, 堀江 正一, 村山 三徳, 米谷 民雄
    食品衛生学雑誌
    2006年 47 巻 2 号 58-65
    発行日: 2006/04/25
    公開日: 2008/08/04
    ジャーナル フリー
    高速液体クロマトグラフィー-エレクトロスプレーイオン化/質量分析計(LC-ESI-MS/MS)を用いたハチミツおよびローヤルゼリー中のクロラムフェニコール(CAP)の高感度,選択的な
    分析法
    を検討した.LC/MS/MS条件はネガティブモード,MRMで,LC条件はカラムにMightysil RP-18GPを,移動相に10 mmol/L酢酸アンモニウム-アセトニトリルを用いた.前処理法はハチミツについては精製水で希釈後,ローヤルゼリーについては1%メタリン酸-メタノール混液(4 : 6)で除タンパク後,それぞれOasis HLBで精製した.本法による定量下限値はハチミツで0.3 ng/g,ローヤルゼリーで1.5 ng/gであった.また,定量下限値での添加回収率は両者ともに92%以上であった.本法を適用してハチミツ20検体,ローヤルゼリー7検体について実態調査を行ったところ,ハチミツ1検体から0.6 ng/g,ローヤルゼリー6検体から1.5∼17.8 ng/gのCAPが検出された.
  • 中村 哲郎, 宿野部 幸孝, 桜井 稔夫, 井戸田 正, 村田 信弥
    日本畜産学会報
    1991年 62 巻 7 号 683-691
    発行日: 1991/07/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    牛乳カゼインを酵素により分解し,アレルゲン性の低下したペプチドを得ることを目的として,検討を行なった.カゼインの酵素分解物は,Aspergillus oryzae, Rhizopus sp.およびBacillus sp.由来の3種類のプロテアーゼを組み合せて実施した.得られた分解物中の遊離アミノ酸含量は約31%で,分解率は50%であった.また,分子量はほとんどが1,700以下であった.この分解物の抗原性について,モルモットーモルモット系の受身皮膚アナフィラキシー反応(PCA反応)を実施したところ,カゼイン分解物とカゼインは交差抗原性を持たず,カゼイン分解物には抗原性がないか,あっても非常に弱いものと判断された.また,
    ELISA
    抑制試験の結果から,分解物は未分解のカゼインに比べて,抗原性が1/10,000以下に低下していることが示された.
    酵素反応は苦味を生じないような条件下で行なったことから,得られたペプチドは牛乳アレルギー乳児治療用乳を含む,数多くの低アレルギー用食品の開発に広く利用できるものと思われる.
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