人獣共通感染症対策確立のためには,病原性発現メカニズムや宿主域決定因子の解明や予防・診断・治療法の開発とともに,自然宿主あるいはキャリアとなる動物を特定し,ヒトへの伝播経路を解明することが重要な課題となる.本稿では,インフルエンザウイルスとエボラウイルスを例に取り上げ,人獣共通感染症病原体という観点からこれらのウイルスによる感染症の疫学を概説する.
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