ISO/TC37はすべての標準化活動の基盤となる用語に関する標準を中心に60年以上の歴史を持つ。近年はコンピュータによる大規模言語資源の管理と利用,さらに翻訳と通訳などの分野にも国際標準化活動を展開している。TC37の標準化組織,標準化活動に参加する国々,リエゾン,制定した国際標準などを紹介する。具体的には,5つの分科会が担当する標準化テーマは,用語の標準化の原則と手法,用語辞書の編纂法,コンピュータによる用語データの管理法,大規模言語資源の管理法,翻訳と通訳などを含む。2015年6月には日本の松江市で,TC37としては初めて日本における総会を開催した。これを一つの契機に積極的な標準化活動を展開していく。
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