我が国では情報専門人材養成として高等教育での情報教育が半世紀前に開始されたが,現在は情報社会の急速な変化を考慮する未来を見据えた万人のための情報教育を行うことが必要になっている。本研究では,先史時代から現在までの情報の歴史について概観し,未来の情報社会を予見できる人材育成のための情報教育の基礎について考察する。そのため,世界の情報遺産博物館を類別化し,学習内容や学校種に適した情報遺産博物館の利用について考察する。特に,壁画等に描かれた数の情報伝達,文字・数字による情報伝達,物の移動を伴う視覚的な計算,珠を動かす計算具,補数利用による計算の簡素化,機械的な計算器,電気・電子的な計算機,メインフレーム・各種サーバー・パーソナルコンピュータ・ノートブックコンピュータ等のコンピュータ利用,知的情報社会における情報利用の観点から情報遺産
博物館を類別化し,学校教育での利用について考察する。
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