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クエリ検索: "L8020乳酸菌"
3件中 1-3の結果を表示しています
  • ─研究〜特許〜ライセンス〜ロイヤリティ収入の裏話─
    二川 浩樹, 田地 豪
    日本補綴歯科学会誌
    2024年 16 巻 1 号 11-16
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/02/07
    ジャーナル 認証あり

     セルフコントロールのできない患者さんのために,バイオフィルムの形成に関わる因子を利用して,逆にバイオフィルムの制御を行おうと考えたことが,産学連携につながっている.その研究は大きく二つあり,一つ目は

    L
    8020
    乳酸菌
    の利用である.口腔内にはオーラルフローラと呼ばれる常在微生物叢が存在している.腸内細菌叢と同様に,その中に乳酸菌を含んでいるため,プロバイオティクスを口腔に応用する研究を行ってきた.特に,ミュータンス菌,歯周病菌,カンジダ菌に対して高い抗菌性を示すラクトバチルス・ラムノーザス(
    L
    8020
    乳酸菌
    )を用いたシーズについて紹介する.

     二つ目は,歯の表面やインプラントなどに抗菌性を付加できるようにするため,手指などの消毒に用いられる消毒薬部分とシラン系の固定化部分をあわせ持つ固定化ができる抗菌剤Etakを合成した.このEtakは,吹き付けたり浸漬するだけで,今まで抗菌性を持っていなかったものを簡単に抗菌加工できるというものである.このEtakには抗ウイルス効果もあり,いろいろな用途で活用されている.

     本稿では,L8020やEtakの特許取得やロイヤリティについてなど,具体的な産学連携研究の事例を紹介する.

  • 二川 浩樹, 田地 豪
    日本補綴歯科学会誌
    2020年 12 巻 2 号 111-119
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/05/02
    ジャーナル フリー

     義歯の汚れ,デンチャープラークは義歯表面に形成される微生物バイオフィルムで,その形成には,①口腔内の微生物同士の相互作用,②修復物などの成分や表面の性質,③生体成分の3者の相互作用がかかわっている.歯科補綴学教室でこのような微生物の研究をする一方,臨床では,障がい者施設で治療に携わっていた.先天的な障がいのある患者の場合,治療してもセルフコントロールが出来ないため口腔内状態は悪化していった.このような患者のためにバイオフィルムの形成に関わる因子を利用して,逆にバイオフィルムの制御を行うことを考え,その結果,産学連携研究として発展することができた.その研究の一端をご紹介できればと考えている.

     ①菌の利用 口腔内にはオーラルフローラと呼ばれる常在微生物叢が存在している.腸内細菌叢と同様に,その中に乳酸菌を含んでいるため,プロバイオティクスを口腔に応用する研究を行ってきた.特に,ミュータンス菌,歯周病菌,カンジダ菌に対して高い抗菌性を示すラクトバチルス・ラムノーザス(

    L
    8020
    乳酸菌
    )を用いた研究について紹介する.

     ②材料表面の利用 歯の表面やインプラントなどに抗菌性を付加できるようにするため,手指・粘膜などの消毒に用いられる消毒薬とシラン系の固定化部分を持つ固定化ができる抗菌剤Etak を合成した.このEtakは,吹き付けたり浸漬するだけで,今まで抗菌性を持っていなかったものを簡単に抗菌加工できるというものである.このEtakには抗ウイルス効果もあり,現在は,色々な用途で活用されている.

     障がい者の口腔ケアのためにスタートした研究であるが,超高齢社会の中で口腔の健康のためにL8020やEtakなどが活用されると嬉しいと考えている.

  • Streptcoccus mutansCandida albicansの増殖抑制効果の検討-
    桑田 千尋, 佐藤 勉, 池田 利恵
    日本口腔保健学雑誌
    2019年 9 巻 1 号 27-32
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/01/24
    ジャーナル フリー

     近年,健康寿命を延伸させることの重要性が大きく叫ばれ,国民の健康に対する意識が一段と高まってきている.健康を保持・増進させるためには,規則正しい食生活習慣を身に付けることが極めて重要であると考える.発酵食品は,比較的古くから健康によいと考えられている.そのなかで,乳酸菌は発酵食品に利用されている代表的な細菌であり,免疫賦活化作用,整腸作用およびコレステロール低減作用を有することが知られている.歯科領域では,う蝕や歯周病細菌に対して増殖抑制作用を示すことが報告されており,その効果を利用した様々な乳酸菌配合の口腔ケア製品が開発・市販されている.

     本研究の目的は,市販のオーラルケア用乳酸菌含有食品のStreptococcus mutansS.mutans)とCandida albicansC.albicans)に対する増殖抑制効果を検証し,口腔ケアツールとしての有用性を検討することである.具体的には,3種類の被験食品を溶解させて被験食品溶解液を作成し,その一定量を添加した培養液中でのS.mutansC.albicansの増殖能を測定した.

     その結果,乳酸菌含有食品を掲げて市販されている食品でも,S.mutansC.albicansの増殖に及ぼす効果については,違いがあることが示された.

     今後は,効果の持続時間や口腔内疾患を有する患者を対象とした検討のほか本研究で使用したS.mutansC.albicans以外にも歯周病菌に対する増殖抑制効果の有無といった検討を行うことも重要である.

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