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  • ―携帯電話の使用法について考える―
    渡邉 重義, 横枕 由香, 松島 康浩
    生物教育
    2004年 44 巻 2 号 77-84
    発行日: 2004年
    公開日: 2021/09/25
    ジャーナル フリー

    携帯電話は,中・高校生にとって日常的な邉具になっている.そこで,歩行中や自転車に乗りながらの携帯電話の使用がもたらす危険性を考えるために,ヒトの反応に関する実験を通して生物の学習から安全教育へと展開することを試みた.教科書等でよく取り上げられている落下させたものさしをつかむという実験(棒反応時間)を応用して,基礎実験と,視覚,聴覚および思考活動がヒトの反応時間に与える影響を調べるための5種類の実験を開発した.大学生を対象にして実験を行った結果,基礎実験では,棒の落下距離の平均値は29.43 ± 5.81cm,時間にすると約0.25秒の反応時間になるという結果を得た,「計算問題を解きながら」や「文章を読みながら」のように視線が棒から移動する実験では,棒をつかむことに失敗した割合が基礎実験の4~5倍になった.さらに「絵の間違い探しをしながら」のようによく見て考えることが要求されると,被験者は約2回に1回の割合で棒をつかめなかった.

    開発した実験の効果を調べるために,高等学校生物IBにおいて反応の遅れを調べる実験を行った.生徒は,開発した実験方法を参考にして自分邉で反応の遅れを調べるための実験方法を考えた.生徒が実験で求めた測定値は,反応の遅れをみる19種類の実験のうち,16の実験で落下距離の平均値が基礎実験より大きくなった.アンケート調査の結果,この実験を通して,生徒の半数以上に携帯電話の使用方法の改善についての意識づけが行われたことがわかった.

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