詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "MAST36"
31件中 1-20の結果を表示しています
  • 三浦 優子, 岩本 史光, 石田 泰章, 久野 徹, 田中 佳祐, 小林 祥司, 吉田 貴史, 山口 達也, 佐藤 公, 榎本 信幸
    日本消化器病学会雑誌
    2019年 116 巻 8 号 668-675
    発行日: 2019/08/10
    公開日: 2019/08/09
    ジャーナル フリー

    好酸球性胃腸炎は,好酸球の消化管壁への浸潤によりさまざまな消化器症状をきたす比較的まれな疾患である.アレルギー除去食や抗アレルギー薬で加療することが多いが,治療に難渋する症例も存在する.今回われわれは,胃,十二指腸,大腸と広範な炎症と,難治性十二指腸潰瘍を有し,ステロイド全身投与を必要とした症例を経験した.好酸球性胃腸炎は報告が少なく治療基準も定まっていない.本症例は貴重と考えられ,報告する.

  • *大澤 元保, 福嶋 真弥, 勝又 諒, 石井 学, 松本 啓志, 塩谷 昭子
    日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集
    2018年 2 巻 S2-6
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/09/06
    会議録・要旨集 フリー

    【背景】

    IBDの病態にはサイトカインの関与しているが、IBDと食物アレルギーの関連およびサイトカインプロファイルを検討した報告は少ない。クローン病患者の食物アレルギーの頻度及びサイトカインプロファイルを評価し、病態への関与を検討した。

    【方法】

    対象は、当院にクローン病で通院中の患者および健常対照者。17種の食物抗原を含むIgE

    MAST
    -
    36
    を評価し、クラス2以上を陽性とし、食物抗原のどれか一つ以上に陽性者を食物抗原感作群、検索した抗原のどれか一つに陽性者を抗原感作群とした。Chemokine Magnetic Bead Panel Immunoassayにより29種類の血清サイトカインを同時に測定した。

    【結果】

    対象はクローン病55例(平均年齢39.7歳、男性40例)および健常者39例(平均年齢41.5歳、男性23例)の計94例。クローン病群と健常者の2群間で食物抗原感作率 (24.1% vs. 17.9 %) に有意差を認めなかった。健常者と比較して、クローン病群でSTAT3活性化およびTh17細胞分化に関連するサイトカインがIL-6を含め有意に高値であったが、Th1サイトカインであるIL12p70およびIP10が有意に低値であった。健常者において、非感作群と比較して食物抗原感作群で、IL-6は有意に低値であったが、IBDにおいては、食物抗原感作群でIL1α(p=0.02), IL15 (p=0.03) が、抗原感作群でIL2値が有意に高値 (p=0.01) であった。病変活動性や重症度とアレルギーの有無およびサイトカイン値には関連性を認めなかった。小腸型は、大腸あるいは小腸・大腸型と比較してMCP-1が有意に高値であった。

    【結論】

    クローン病患者は健常者と比較して、Th17優位であったが、Th1サイトカインの過剰発現は認めなかった。アレルギーの有無によりサイトカインプロファイルは異なり、健常者ではTh17抑制、クローン病患者ではIL-2を介したSTAT5活性化が示唆され、アレルギーの有無がクローン病の病態に関与している可能性が示唆された。

  • アレルギー
    2017年 66 巻 4-5 号 475-486
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/06/09
    ジャーナル フリー
  • 野村 祐輝, 上津 直子, 岸本 泉, 神戸 直智, 岡本 祐之
    日本皮膚免疫アレルギー学会雑誌
    2020年 3 巻 3 号 425-429
    発行日: 2020/10/30
    公開日: 2020/11/24
    ジャーナル 認証あり

     62歳, 女性。副鼻腔炎に対してモキシフロキサシン塩酸塩, カルボシステイン, トロキシピドを4日間, ベタメタゾン・d-クロルフェニラミンマレイン酸塩を2日間内服した後, メキタジンに切り替え2日間内服した。その1ヵ月後にモキシフロキサシン塩酸塩, カルボシステイン, メキタジンを1回内服した約2時間後に, 顔面を除く全身に膨疹が出現した。オロパタジン塩酸塩を内服し, 3時間ほどで皮疹は消失した。薬疹を考え, 当科入院のうえ, 被疑薬 (モキシフロキサシン塩酸塩, カルボシステイン, トロキシピド, メキタジン) のプリックテスト, スクラッチテストを施行した。モキシフロキサシン塩酸塩のスクラッチテストを行った部位にのみ膨疹が出現し, 陽性であった。モキシフロキサシン塩酸塩による蕁麻疹型反応は初回内服時に生じることも知られているが, 本例では1度目の内服で感作が成立し, 1ヵ月後の再内服時に即時型反応を生じたと考えられた。

    (日本皮膚免疫アレルギー学会雑誌, 3 (3) : 425-429, 2020)

  • 篠原 宏, 清水 啓成
    喉頭
    2019年 31 巻 01 号 23-27
    発行日: 2019/06/01
    公開日: 2019/09/18
    ジャーナル フリー

    It is not uncommon for otolaryngologists to encounter laryngeal edema due to infection in routine practice. However, we rarely encounter laryngeal edema caused by allergic reactions to orally ingested food.

    We herein report two cases of oral allergy syndrome after consumption of manuka honey candy. Both cases developed laryngeal edema and subsequent steroid administration led to the prompt improvement of symptoms. A basophil activation test for manuka honey candy was negative in both cases.

  • 小野 祥子, 金田 一真, 森脇 真一
    皮膚の科学
    2022年 21 巻 3 号 181-186
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/12/07
    ジャーナル 認証あり

    71歳,女性。約 2 年前より頸部に白色の小丘疹を自覚し,消退しないため当科を受診した。初診時,頸部に 14mm大の白色小丘疹が散在していた。個疹は弾性やや硬,表面平滑で,毛包非一致性であった。ダーモスコピーでは境界不明瞭な白色の無構造領域がみられ,病理組織学的に真皮上層から中層にかけて膠原線維の粗大化と増加をみとめた。Elastica van Gieson 染色では弾性線維の変性はなく,Kossa 染色ではカルシウム沈着を認めなかった。臨床症状,病理組織学的所見より,自験例を white brous papulosis of the neckWFPN)と診断した。本症の発症機序は生理的老化に伴う膠原線維の構造変化が考えられているが,WFPN の報告例は少なく,生理的老化だけでは発症頻度の低さが説明困難である。今後症例の蓄積により,遺伝的素因や基礎疾患など,生理的老化以外の要因の評価が必要であると考える。 (皮膚の科学,21 : 181-186, 2022)

  • 河合 優一, 小谷 亮祐, 本庄 需, 山崎 一人, 鈴木 雅明
    小児耳鼻咽喉科
    2022年 43 巻 3 号 350-354
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/03/31
    ジャーナル フリー

    肉芽腫性口唇炎は無痛性の口唇びまん性腫脹をきたす難治性疾患である。病理組織学的には非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を特徴とするが,発症早期では典型像を示さない場合もある。症例は13歳女児,近医歯科,小児科等で診断に難渋し,当科を受診した。口唇は下口唇を中心に口腔アレルギー症候群様の腫脹を呈していた。初診時の口唇腫脹部からの組織生検では慢性炎症が示唆され画像検査や採血検査等の臨床所見を併せて肉芽腫性口唇炎と診断した。薬物療法にて一旦は改善したが再び増大した。2×2 cm大の右頬粘膜潰瘍も生じ,頬粘膜潰瘍切除術を施行,非乾酪性類上皮細胞肉芽腫が確認された。その後も口唇の腫脹と消退を繰り返し現在まで至っている。肉芽腫性口唇炎はクローン病,メルカーソン・ローゼンタール症候群等と纏めて口腔顔面肉芽腫症として扱われ,クローン病などに発展する場合が知られている。本症例においても全身的な長期フォローが必要と考えられた。

  • Tetsuya Akaishi, Takahiro Takahashi, Satoko Sato, Xiaoyi Jin, Atsushi Masamune, Tadashi Ishii
    The Tohoku Journal of Experimental Medicine
    2022年 257 巻 3 号 251-259
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/07/09
    [早期公開] 公開日: 2022/05/27
    ジャーナル オープンアクセス HTML

    Vaccination against coronavirus disease 2019 (COVID-19), caused by severe acute respiratory syndrome coronavirus 2 (SARS-CoV-2), is currently underway across countries worldwide. However, the prevalence and characteristics of prolonged adverse events lasting for several months after receiving the vaccine remain largely unknown. We herein report a 46-year-old woman with prolonged diarrhea and vomiting after receiving the BNT162b2 mRNA vaccine for COVID-19. She had no notable medical history, including that of gastrointestinal diseases. She developed vomiting several hours after receiving the first vaccine dose and further developed severe diarrhea after 7 days. Several days after the second vaccine dose, her condition deteriorated, unrelieved by symptomatic therapies, including anti-diarrheal drugs. Abdominal computed tomography (CT) revealed inflammatory changes in the entire segment of the small intestine with wall thickening. The upper and lower gastrointestinal and capsule endoscopies were unremarkable. The patient’s symptoms persisted for more than 6 months after the second vaccine dose. A Vaccine Adverse Event Reporting System (VAERS) database search suggested that diarrhea is observed in approximately 3% of all vaccine recipients, but a literature review indicated that prolonged gastrointestinal symptoms lasting for several months is very rare. In summary, a case of prolonged unexplained gastrointestinal symptoms, possibly based on inflammatory changes in the small intestine, is described. A literature search revealed that this type of manifestation is very rare, and further evidence is needed to determine the causality between vaccination and gastrointestinal symptoms.

  • 林 伸好, 松本 建志
    気管支学
    2022年 44 巻 2 号 141-146
    発行日: 2022/03/25
    公開日: 2022/04/02
    ジャーナル フリー

    背景.血管性浮腫は,舌や口唇の浮腫から咽頭や喉頭の浮腫へ進行し,生命を脅かす気道狭窄に至ることがあり,発症に適切に対処することが重要である.症例.75歳男性,現喫煙者.前立腺癌にて抗癌剤療法中,右側下部気管傍リンパ節腫脹の精査のため超音波気管支鏡ガイド下針生検(EBUS-TBNA)を施行した.施行後24時間は支障なかったが,48時間後血管性浮腫が発症した.アンギオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)エナラプリルマレイン酸塩及びさらにACE阻害薬の血管性浮腫を増強させる可能性のあるDPP-4阻害薬リナグリプチン内服中のため,服薬を中止し,コハク酸ヒドロコルチゾン300 mgを点滴したものの浮腫は悪化し,緊急気管切開術を行い,その後浮腫による気道狭窄は改善した.結論.EBUS-TBNAが誘発したと疑われるACE阻害薬による血管性浮腫を発症した前立腺癌の1例を経験した.ACE阻害薬による血管性浮腫は,まれではあるが,喫煙及びDPP-4阻害薬内服中などの危険因子がある場合,EBUS-TBNAなど侵襲処置は血管性浮腫の発生の誘因となる可能性がある.

  • 鈴木 幹男, 當山 昌那, 嘉陽 祐紀, 仲宗根 和究, 宮平 貴裕, 武田 翔吾, 比嘉 朋代, 真栄田 裕行, 平川 仁
    耳鼻と臨床
    2022年 68 巻 2 号 77-82
    発行日: 2022/03/20
    公開日: 2023/03/20
    ジャーナル フリー

    目的:沖縄県は全国とは異なる特異的 IgE 抗体保有状況があり、直近 10 年の変化を調査した。対象および方法:コナヒョウヒダニ(ダニ)、ハウスダスト 1(HD)、ネコ皮屑、イヌ皮屑、スギ、カンジダ、アスペルギルスの特異的 IgE 抗体検査結果を解析した。結果:鼻症状を持つ 269 例の解析を行った。鼻アレルギー群で最も陽性率が高く、少なくとも 1 項目で陽性である率は鼻アレルギー群 91.5%、次いで好酸球性副鼻腔炎・アレルギー性副鼻腔真菌症群 45.5%であった。鼻アレルギー群ではダニ 88.2%、HD 83.2%、ネコ皮屑 30.2%が陽性で全国と比較して高率であった。一方スギ 8.4%、カモガヤ 6.1%、ブタクサ 3.1%であった。鼻アレルギー群の重複抗原陽性率は低く、ダニのクラスが大きいほど重複抗原陽性率が高くなっていた。結論:ダニ、HD の感作率は上昇しており、住生活環境に関する指導が重要である。またネコ皮屑に対する抗体保有率が上昇しており、今後の動向を注視する必要がある。一方、花粉症に対するヘルスツーリズムには沖縄県は最適の地といえる。

  • 園村 真美, 奥野 愛香, 古川 福実
    皮膚の科学
    2022年 21 巻 2 号 91-97
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/09/06
    ジャーナル 認証あり

    13歳,男児。 X 1 月に両頬部に白色面皰,紅色丘疹が出現し,X 3 月に近医皮膚科を受診した。抗菌薬の外用・内服やアダパレンゲル外用で加療をされるも前額部,両頬部全面に膿疱性の病変が急速に拡大し増悪したため X 5 月に当科紹介となった。当科初診時,額部,両頬部,鼻部に膿疱性で触診にてやや硬な病変が癒合し,口周囲は紅色の丘疹を認めた。体幹には皮疹を認めなかった。 臨床所見から嚢腫性痤瘡と診断した。抗菌薬の外用・内服に加え,シクロスポリンの内服,排膿散及湯や柴苓湯の内服,排膿処置,嚢腫内へのケナコルト局所注射を併用することにより新生膿疱の出現は抑制され膿疱性の結節の大部分は平坦化を認めた。嚢腫性痤瘡は尋常性痤瘡の重症型で強い炎症を伴う深在性の炎症性皮疹と考えられており,一般的な痤瘡治療では治療に難渋することが多い。自験例では強い炎症を伴う深在性の炎症性皮疹に対して免疫抑制剤を投与するとともに積極的に排膿処置を行うことで炎症反応が軽減した。また,漢方薬を追加することにより新生痤瘡の増殖が抑制でき免疫抑制剤を減量する際に有効であった。 (皮膚の科学,21 : 91-97, 2022)

  • 佐々木 真知子, 清水 薫子, 鈴木 正宣, 鈴木 雅, 木村 孔一, 中丸 裕爾, 今野 哲
    アレルギー
    2022年 71 巻 8 号 944-948
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/09/09
    ジャーナル フリー

    現在,重症喘息に対する生物学的製剤の長期使用の報告がなされている.しかし,効果が認められる症例における必要治療継続期間,中止基準については明確な基準はない.今回,オマリズマブによる長期的なコントロール維持の後,投与間隔の延長に伴い,喘息病態が悪化を来たし,その後通常間隔投与に戻したものの,当初の効果を認めなかった重症喘息の1例を経験した.投与間隔を延長したことが,効果減弱に関与した可能性もあり,今後のオマリズマブの長期使用に関する診療の一助となると考え,報告する.

  • 麻生 麻里子, 伊藤 宏太郎, 大賀 保範, 笹本 聖人, 今福 信一
    西日本皮膚科
    2020年 82 巻 1 号 10-13
    発行日: 2020/02/01
    公開日: 2020/05/12
    ジャーナル 認証あり

    12 歳,男児。既往にアトピー性皮膚炎あり。漏斗胸に対して全身麻酔下に 3 回の手術歴がある。3 回目の手術中,執刀から 3 時間半後(胸腔内癒着剥離中)に全身の膨疹と血圧低下が出現しアナフィラキシーショックとなったため,今回,4 回目の再手術を前にアナフィラキシーショックの原因検索を行った。血液検査で,ラテックスと主要ラテックスアレルゲンの Hev b 6.02 に対する特異 IgE 抗体が陽性であった。皮膚テストで術中使用薬剤は全て陰性,ラテックス抽出液(10 倍希釈・原液)とアボカドが陽性であった。以上よりラテックスによるアナフィラキシーショックと診断した。周術期のアナフィラキシーは筋弛緩薬や抗菌薬が原因として多く,ほとんどが執刀開始前や開始直後に起きる。一方ラテックスによる場合は,手術内容によって差はあるが,執刀から一定の時間が経過してから発症することが多い点に留意する必要がある。

  • 山本 浩二郎, 前田 晃佑, 原口 珠実, 里岡 達哉, 青山 瑛里子, 横山 靖法, 草薙 みか, 大里 恭章
    日本臨床救急医学会雑誌
    2021年 24 巻 4 号 588-592
    発行日: 2021/08/31
    公開日: 2021/08/31
    ジャーナル フリー

    薬剤による重篤な有害事象の発生頻度は低く,患者の症状の変化が薬剤性であることを疑うには薬剤師の積極的な介入が有効である。薬剤による有害事象の1つである血管性浮腫は,舌・咽頭に発生すると気道閉塞を起こし重篤な転帰を招く可能性がある。八尾徳洲会総合病院(以下,当院と略す)では集中治療室(intensive care unit,以下ICUと略す)に薬剤師を配置し重症患者の薬物治療管理を行っている。今回われわれは急性の舌・咽頭浮腫により気道閉塞をきたし救急搬送された症例に対して,ICU常駐薬剤師が薬剤性を疑い,医師へ発症機序の説明,代替薬や必要な検査提案など積極的治療介入により診断に結びついた症例を経験したため報告する。また,ICUにおいて薬剤師が介入することで薬剤性の有害事象に関する情報提供をリアルタイムに行うなど,医師の診断と治療方針に大いに貢献し,救急・集中治療の充実を図ったので併せて報告する。

  • 鈴木 幹男, 當山 昌那, 嘉陽 祐紀, 仲宗根 和究, 宮平 貴裕, 武田 翔吾, 與那原 由里加, 比嘉 朋代, 真栄田 裕行, 平川 仁
    耳鼻と臨床
    2022年 68 巻 2 号 83-89
    発行日: 2022/03/20
    公開日: 2023/03/20
    ジャーナル フリー

    目的:沖縄県の鼻アレルギーに地域特性があることが報告されてきた。直近の変化について調査報告する。対象および方法:鼻アレルギー患者(2013 − 2021 年)のコナヒョウヒダニ(ダニ)、ハウスダスト 1(HD)、ネコ皮屑、イヌ皮屑、スギ、カンジダ、アスペルギルスの特異的 IgE 抗体検査結果を解析した。また、検診にて鼻アレルギーと診断された小学生の年次推移(1993 − 1995 年、2010 − 2012 年、2017 − 2019 年)を調査した。結果:186 例の鼻アレルギーを解析した。ダニ 88.7%、HD 85.5%、ネコ皮屑 34.4%、イヌ皮屑 17.7%、スギ 6.5%、カンジダ 5.3%、アスペルギルス 3.8%で陽性であった。鼻アレルギーの重複抗原陽性率は低く、ダニのクラスが大きいほど重複抗原陽性率が高くなっていた。1993 − 1995 年では鼻アレルギーは 8.5%にみられたが、その後 17.7%、18.4%へ増加していた。結論:ダニ、HD の感作率は上昇していた。小学生では著明に鼻アレルギーが増加しており、行政とともに住生活環境に関する啓蒙活動が必要である。またネコ皮屑に対する抗体保有率が上昇しているが、草木花粉に対するアレルギーに関しては、少ない状態が維持されヘルスツーリズムに適している。

  • 齋藤 真理, 菊池 豊, 瓦井 レフォーアラン, 島村 若通
    アレルギー
    2018年 67 巻 2 号 117-123
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/03/16
    ジャーナル フリー

    【背景】アレルゲン感作は地域性があり,自国のアレルゲン感作状況を知ることは,アレルギー診療に有用である.

    【目的】本邦で報告の少ない生後60カ月以下の喘鳴反復児のアレルゲン感作状況を把握する.

    【方法】2010年4月から2016年4月に,多項目アレルギー検査を受けた喘鳴反復児204例を後方視的に解析した.

    【結果】喘鳴反復児の75%が,解析時までに気管支喘息と診断された.生後12カ月以下では食物アレルゲン感作が多く,生後12カ月を過ぎると吸入アレルゲン感作が増えた.特に,ダニとスギ感作は1歳代から2歳代にかけて急増し,生後36カ月を過ぎるとダニ,スギ感作が最多になった.また,ダニとスギの重複感作が多かった.

    【結語】本邦の生後60カ月以下の喘鳴反復児において,スギ感作は幼児期早期から成立し,頻度が高く,ダニ感作と類似した特徴がみられた.

  • 日本消化器がん検診学会雑誌
    2019年 57 巻 Supplement 号 1015-1019
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/10/18
    ジャーナル フリー
  • 日本大腸肛門病学会雑誌
    2017年 70 巻 9 号 A32-A40
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/20
    ジャーナル フリー
  • アレルギー
    2018年 67 巻 4-5 号 459-472
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/06/15
    ジャーナル フリー
  • 日本消化器内視鏡学会雑誌
    2019年 61 巻 Supplement2 号 2035-2057
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/10/10
    ジャーナル フリー
feedback
Top