小学校の英語活動において、⽂字指導の実践を⾏った。国際交流、映画、劇を通して四技能を指導し、実践後に自由記述アンケートで児童の反応を探った。⽂字指導について全体の7 割の児童が肯定的な考えを持っていた。学んだ英語を思い出させるというアウトプットチェックを⾏い、偏差値で上位、中位、下位の3 つのグループに分けたが、3つのグループとも「読み書きすることでより英語を覚えられる」と考える児童が多く、成績との関連はないことがわかった。肯定意⾒を述べた児童に、そう考える理由をたずね、テキストマイニングソフトで分析したところ「書くことが覚えることにつながる」「書いたほうが記憶に残る」といった回答が目⽴った。活動についての感想では、「楽しかった」が最も多く(8 割以上の児童が回答)、次に映画を用いた活動と、グループごとに英語劇を発表する活動が続いた。この自由記述においては、読み書きに関するキーワードは少なかったが、⽂字学習を取り入れた英語活動は好意的に受け止められたと結論付けた。
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