本稿では, 主に競合他組織に焦点を合わせ, コミゴティ放送局がどのようなマネジャンンを展開しているのかについて, 札幌市内のコミュニティ送局を対象に分析を試みた。その結果,(1) 競合他組織や放送エリアに適合したリスナー・スポンサーの設定や番組方針・内容の採用がなされていること,(2) ネットワークを活用した番組方針・内容となっていることが明らかとなった。今後, コミュニティ放送が存続くを図っていくためには, 明確な競争戦略を採用すべきであり, その方向性は,(1) 地域生着の強化,(2) 独自性の構築,(3) 地域メディナとしての位置づけの獲得の3点に集約される。
抄録全体を表示