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全文: "Prosopagnosia"
85件中 1-20の結果を表示しています
  • Yasushi Moriyama, Taro Muramatsu, Motoichiro Kato, Masaru Mimura, Tomoko Akiyama, Haruo Kashima
    The Keio Journal of Medicine
    2007年 56 巻 4 号 130-134
    発行日: 2007年
    公開日: 2008/01/15
    ジャーナル フリー
    A 68-year-old woman with schizophrenia after a cerebrovascular accident resulting in right medial temporal and occipital damage developed Frégoli syndrome. Neuropsychological testing revealed that she had impairment in facial recognition compatible with prosopagnosia. The Frégoli syndrome disappeared in three month when, remarkably, her prosopagnosia also disappeared. Our findings are consistent with the hypothesis that combination of hyperactivations of temporo-limbic connection and frontal dysfunction may account for the development of Frégoli syndrome.
  • KEVIN W. WALSH
    The Tohoku Journal of Experimental Medicine
    1990年 161 巻 Supplement 号 121-130
    発行日: 1990年
    公開日: 2011/03/14
    ジャーナル フリー
    Of the higher disorders associated with posterior cerebral lesions two have received considerable attention in the past decade. These are prosopagnosia, the so-called agnosia for faces, and alexia without agraphia. Major aspects of these disorders are reviewed briefly.
  • 小山 善子, 鳥居 方策, 今井 昌夫, 玉井 顕
    失語症研究
    1996年 16 巻 2 号 143-152
    発行日: 1996年
    公開日: 2006/05/24
    ジャーナル フリー
        相貌失認は熟知している人の顔を視覚的に同定できない状態であるが,報告例により臨床症状や病巣 (損傷側) に違いがみられ,近年その非均質性が指摘され,統覚型,連合型,記憶連合型相貌失認として論じられている。相貌失認の経過についても臨床分類とは無関係でありえない。自験例3例と文献例から相貌失認の経過を検討してみた。症例Iは両側後頭葉梗塞による連合型相貌失認,症例IIは両側後頭葉出血性梗塞,症例IIIは右PCA領域の梗塞により統覚型相貌失認を呈した。
        結果は,
        1) 両側後頭側頭葉内下部の損傷は一般に,相貌失認は重度で,持続的な経過をとる。
        2) 右側一側損傷で生じた相貌失認は,右後頭葉内側部(area 18 およびarea 19 を含む) 広汎に侵され下縦束,脳梁一部にもおよぶ損傷は持続性で,損傷が前記より小さく, area 18, area 19 の下部を含み外側に位置するものは一過性で1年以内に相貌失認は改善された。
  • 小山 善子, 鳥居 方策
    失語症研究
    1998年 18 巻 4 号 282-287
    発行日: 1998年
    公開日: 2006/04/26
    ジャーナル フリー
        近年,相貌失認はその非均質性が指摘されていて,視覚性物体失認同様,相貌失認も統覚型と連合型の2型に分類され論じられる。われわれは統覚型相貌失認と思われる症例を報告した。本例では右後頭葉一側性損傷時には相貌失認は出現しなかったが,10ヵ月後左後頭葉のほぼ対称部位に同様の脳内出血を起こした後,著明な相貌失認と大脳性色覚喪失が出現した。本例の相貌失認の症候学的特徴は次のとおりである。 (1) 熟知相貌に対する認知障害は重度かつ持続的。 (2) 熟知相貌に対するcovert認知は認められない。 (3) 連合型では視覚対象の認識障害が顔特異性face-specificであるが,本症例では顔以外の視覚対象に対するクラス内認識も決してよくない。 (4) 未知相貌の弁別・学習障害は連合型に比し高度。 (5) 視知覚障害は連合型より高度であった。
        標準高次視知覚検査 (編日本失語症学会) の成績結果からも,上記の特徴をとらえることは可能で,本検査法を用いて統覚型相貌失認と連合型相貌失認とを峻別することも十分可能であると思われた。
  • 岩永 圭介, 佐藤 聡, 佐藤 秀代, 瀬戸 牧子, 越智 誠, 辻畑 光宏
    臨床神経学
    2011年 51 巻 5 号 354-357
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/05/27
    ジャーナル フリー
    症例は66歳男性である.3年前に紡錘状回,舌状回をふくむ右後頭葉の脳梗塞を発症し,左同名性半盲を呈したが相貌失認は発症しなかった.3年後に左後頭葉にさらに新しい脳梗塞を発症し,それとともに相貌失認を発症した.相貌失認の発症に右側一側の後頭葉損傷だけではなく,両側後頭葉損傷が必要であることを示唆した症例と考えられた.
  • 河村 満
    失語症研究
    2001年 21 巻 2 号 128-132
    発行日: 2001年
    公開日: 2006/04/25
    ジャーナル フリー
        脳の臓器としての役割には少なくとも2つがあり,1つは環境の中に自己を適切に置く役割,もう1つは言語などのコミュニケーションの役割である。
        本稿では,街並失認および相貌失認という2つの環境刺激 (街並などの風景と人の顔) の障害の病態について述べた。街並失認と相貌失認の責任病巣はそれぞれ右海馬傍回,右紡錘状回・舌状回であった。また街並失認・相貌失認の発現機序はいずれも右後頭側頭葉-海馬系システムの障害と考えられた。さらに,表情失認について述べ,人の顔の表情認知障害は大脳基底核や扁桃体の障害で生ずることを示した。
        顔を同定するときと,その顔の表情を理解するときとはまったく異なった脳内機構が使われるのである。
  • 村山 浩通
    脳卒中
    2011年 33 巻 2 号 288-290
    発行日: 2011/03/25
    公開日: 2011/04/02
    ジャーナル フリー
    脳のCT,MRIは最も身近な検査であるが受診者にとって理解は困難である.以前スタッフ向けに作った脳CTの機能簡略図を近年の文献をもとに修正を加え報告する.
  • 金山 範明, 大隅 尚広, 大平 英樹, 飯高 哲也, 開 一夫
    認知科学
    2011年 18 巻 1 号 50-63
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    Intact face perception is an important function for individual identification in highly socialized human community. Recent studies revealed that there are hereditary individual differences on the cognitive skills related to face identification, named congenital⁄hereditary prosopagnosia. The investigation on the congenital⁄hereditary prosopagnosia would advance our understanding of the face identification mechanism, however, has not been conducted with Japanese samples. The development of the Japanese version of the congenital⁄hereditary prosopagnosia screening scale is the first step of the congenital⁄hereditary prosopagnosia study in Japan. In this study, we attempted the translation of the original screening scale into Japanese, and also investigated the relationship between the score of scale and behavioral⁄physiological responses on face stimuli. As a result, we found highly internal consistency and test-retest reliability for the Japanese version of the congenital⁄hereditary prosopagnosia screening scale. Also we have revealed the score was related to some behavioral performances and ERP responses related to the self-face perception.
  • KOICHI TAGAWA, Ken NAGATA, FUMIO SHISHIDO
    The Tohoku Journal of Experimental Medicine
    1990年 161 巻 Supplement 号 139-153
    発行日: 1990年
    公開日: 2011/03/14
    ジャーナル フリー
    Even though the PET study revealed a total infarct in the territory of the left PCA in our 3 cases of pure alesia, it is still obscure which part of the left occipital lobe is most closely associated with the occurence of the pure alexia. In order to elucidate the intralobar localization of the pure alexia, it is needed to have an ideal case who shows an pure alexia due to the localized lesion within the left occipital lobe. Furthermore, high-resolution PET scanner will circumvent the problem in detecting the metabolism and blood flow in the corpus callosum which plays an important role in the pathogenesis. We have shown that the occlusion of the right PCA also produced a left unilateral agnosia which is one of the common neurological signs in the right MCA infarction. To tell whether the responsible lesion for the unilateral spatial agnosia differs between the PCA occlusion and the MCA occlusion, the correlation study should be carried out in a greater number of the subjects. Two distinctive neuropsychological manifestations, cerebral color blidness and prosopagnosia, have been considered to be produced by the bilateral occipital lesion. The PET studies disclosed reduction of blood flow and oxygen metabolism in both occipital lobes in our particular patient who exibited cerebral color blindness and posopagnosia.
  • 小山 善子, 鳥居 方策, 山口 成良
    失語症研究
    1995年 15 巻 3 号 242-248
    発行日: 1995年
    公開日: 2006/06/02
    ジャーナル フリー
    熟知された人物の顔に対する視覚認知の障害である相貌失認には,近年その非均質性が指摘されていて, De Renzi ら(1991)や Benton (1993)は相貌失認を統覚型 apperceptive form と連合型 associative form の2型に分け論じている。この連合型と思われる症例の中に, Bruyerら(1983)が最初に報告したような overtly に認知できない有名人の顔写真から,意識にのぼらないレベルで familiarity を感じていたり,顔に関する何らかの視覚情報を得ていると考えられる covert 認知の存在が示唆される者がみられることがある。両側後頭葉損傷で相貌失認と大脳性色覚喪失を呈したわれわれの症例もこの covert 認知が認められた。本症例は未知相貌の弁別学習障害は比較的軽度で,視知覚の障害は軽微で連合型と考えられた。 covert 認知は熟知相貌と未知相貌の弁別,指示課題,選択肢からの同定,職業推定,学習課題の成績から確証された。covert 認知は相貌失認のメカニズムを考える上で興味ある現象である。
  • 堀川 貴代, 藤永 直美, 早稲田 真, 村松 太郎, 三村 將, 加藤 元一郎
    高次脳機能研究 (旧 失語症研究)
    2010年 30 巻 2 号 324-335
    発行日: 2010/06/30
    公開日: 2011/07/02
    ジャーナル フリー
    脳梗塞後,物体失認および画像失認を伴わない相貌失認を呈した症例を報告した。症例は 69 歳右利き女性。頭部 MRI 画像において両側の外側後頭葉皮質と右側の紡錘状回外側部の損傷を認めた。標準高次視知覚検査 (VPTA) の結果,本例は熟知相貌認知が重度に障害された相貌失認のみを呈した症例と考えられた。そこで,本例の物体認知と相貌認知について精査した。本例では物品線画と有名固有建築物の呼称,有名人の言語的説明からの呼称が良好であり,物体・画像認知や呼称能力,人物の意味記憶は保たれていた。人名呼称課題では言語性課題に比較して,視覚性課題が著しく困難であった。以上より,本例は物体失認および画像失認を伴わない相貌失認のみを呈した症例であると考えられた。また,本例では未知相貌の弁別と再認が可能であり,相貌の形態知覚が成立していた。したがって,本例は相貌の視知覚機能が良好に保たれた連合型相貌失認 (De Renzi ら1991) であると考えられた。また,本例の相貌認知障害の責任病巣は,両側後頭葉外側皮質と右紡錘状回外側部であり,相貌失認の出現には,これらの部位,とくに右側後頭葉外側皮質がきわめて重要と考えられた。
  • 玉井 顕, 鳥居 方策, 榎戸 秀昭, 松原 三郎, 三原 栄作
    失語症研究
    1987年 7 巻 2 号 160-166
    発行日: 1987年
    公開日: 2006/11/10
    ジャーナル フリー
    近年,相貌失認という術語は熟知相貌に対する失認のみを意味するものとされているが,相貌失認患者はほとんど常に未知相貌の弁別・学習障害を有しており,未知相貌の弁別・学習能力が正常な相貌失認の症例は,これまでに5例1), 4), 11), 13), 16) が報告されているだけてある.この論文に報告したわれわれの症例は,上記のような解離を有する 6 例目 (本邦では初めて) の相貌失認症例である.頭部 CT scan の所見では,しばしば相貌失認発現と関連する右後頭葉内側面の障害はなく,後頭葉内側面のまぬがれた右後大脳動脈外側枝の閉塞がもっとも疑われた.本症例で観察された臨床面での特徴的な解離が CT 所見で認められた例外的な病巣部位と関連する可能性があり,興味深い症例と思われる.
  • 柴崎 光世, 利島 保
    失語症研究
    2002年 22 巻 4 号 264-271
    発行日: 2002年
    公開日: 2006/04/25
    ジャーナル フリー
    顔の認知では,他の対象と比べて,各構成要素間の空間関係を処理し,全体的形態を把握する全体処理システムに強く依存することが知られている。本研究は,相貌失認症状を呈した脳損傷者 IMの全体処理システムを調べることにより,その障害機序を検討した。実験1では,倒立顔の認知が正立顔より障害される顔の倒立効果が IMにおいて認められるかどうかを調べた。その結果,IMの場合は倒立顔に対する認知が正立顔よりむしろ良好で,顔倒立効果とは逆の傾向が示された。実験2では,局所文字によって大域文字が構成される階層的刺激を用いた同定課題を行った。IMは健常者と対照的に部分優位な遂行を示し,大域文字より局所文字に対する反応時間が速くなった。これらの結果は,IMの全体処理システムが障害されていることを示唆しており,患者の顔認知障害にこのような視覚処理過程の不全が関与している可能性がある。
  • 小西 海香
    高次脳機能研究 (旧 失語症研究)
    2016年 36 巻 2 号 207-213
    発行日: 2016/06/30
    公開日: 2017/07/03
    ジャーナル フリー

      顔認知の障害を示す発達障害として, 先天性相貌失認がある。先天性相貌失認では, 視覚障害や知的機能障害, 脳の器質的損傷がないにもかかわらず, 顔という視覚刺激から人物を特定することが困難である。この顔認知の障害はholistic processing の障害であると考えられている。「人の顔を覚えられない」という顔認知の障害は自閉スペクトラム障害でも認めることがある。先天性相貌失認の2 症例を紹介し, 顔再認課題の成績と課題中の視線パターンを自閉スペクトラム障害症例の結果と比較した。その結果, 先天性相貌失認と自閉スペクトラム障害では顔認知障害のメカニズムは異なる可能性が推察された。

  • Neill R Graff-Radford
    高次脳機能研究 (旧 失語症研究)
    2015年 35 巻 2 号 153-158
    発行日: 2015/06/30
    公開日: 2016/07/01
    ジャーナル フリー
      For years Behavioral Neurology studies of focal syndromes has depended on patients with stroke and tumor lesions. With the development of imaging tools such as voxel based morphometry degenerative brain disease has expanded anatomical related syndromes such as the primary progressive aphasias. This paper describes degenerative brain disease cases illustrating focal syndrome onset related to the anatomy of the initial and most severe degeneration. The paper will start in the frontal area describing a patient with behavioral variant frontotemporal dementia relating the published criteria and different pathologies to this syndrome. The paper then describes a patient with posterior cortical atrophy affecting the occipital and parietal lobes and pointing out that these patients have preserved anterograde memory and other clinical features with which the anatomy correlates. Alzheimer pathology is typical but the syndrome may also be caused by corticobasal syndrome. The third case is one with corticobasal degeneration affecting the parietal lobe which has published criteria and a myriad of pathologies that may cause this syndrome. The next two case illustrations will be semantic dementia from the left more than right temporal lobe and prosopagnosia affecting the right more than left temporal lobe. The paper will discuss the diagnostic criteria and typical pathology of these cases. The paper describes a patient with non-fluent primary progressive aphasia and demonstrates that Progranulin mutation patients may present this way. To round out the causes of primary progressive aphasia the paper will describe a case with logopenic aphasia. The published criteria and typical pathology will be added. Lastly the paper describes an Alzheimer patient that demonstrates different memory pathways with the patient having retained “know how” (procedural memory) but not “know what” (episodic memory) and the underlying pathological anatomy that causes this. In conclusion Behavioral Neurology syndromes have expanded with the study of degenerative dementia.
  • 兼本 浩祐
    失語症研究
    1990年 10 巻 3 号 191-197
    発行日: 1990年
    公開日: 2006/07/06
    ジャーナル フリー
    相貌失認が記載されている114例の文献例 (男性85例,女性29例) における原因疾患,視野欠損,神経心理学的随伴症状,解剖学的所見を検討し,相貌失認の性差に関して検討を加えた。この結果,脳梗塞を原因疾患として生じてくる相貌失認の頻度が男性において高い,未知相貌認知障害を随伴する症例は女性において多い,との2点が男女間で有意差のあった項目であり,更に有意差には到らなかったものの,右同名半盲と左同名半盲の差異は男性において後者が前者の6倍強であったのに対して女性では1.5倍でしかなかった。これらの結果から, Mazzuchi らが提示した相貌失認の男女差の発現機序の内,視覚連合野の脳梗塞に対する抵抗性が男女間で相違するという仮説及び女性においては相貌認知に関する半球間の機能局在がより緩やかではないかとする仮説の双方の機序が,相貌失認の性差の出現に寄与している可能性が示唆された。
  • 鈴木 匡子
    高次脳機能研究 (旧 失語症研究)
    2009年 29 巻 2 号 216-221
    発行日: 2009/06/30
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    患者の症状をみる臨床の技の基本は,観察から発症機序に関する仮説を立て,それをさらなる観察により検証していくということである。それに加えて,神経機能画像や神経生理学的検査の所見を得て,神経科学的知見を統合することにより,ヒトの高次脳機能の神経基盤について洞察を深めることができる。失認症の場合も系統的な診察を進めることにより,的確な診断に至ることができる。失認症は「1 つの感覚様式を通してのみ対象が認知できない」ことであり,他の感覚様式を使えば対象を容易に認知できる。この定義に基づいて失認症であることの確認をし,次に失認症の特徴を検討する。類似の症候の鑑別をするためには,常に障害の質的な面に注意を払い,一人一人の患者において障害の本質を見極める努力をすることが重要である。
  • 永井 知代子
    失語症研究
    2001年 21 巻 2 号 133-141
    発行日: 2001年
    公開日: 2006/04/25
    ジャーナル フリー
    相貌認知の特殊性について,相貌失認と Williams症候群研究の立場から言及した。まず相貌失認に関しては,モーフィングによる合成顔画像を用いた新しい相貌認知検査の結果から,相貌失認では相貌弁別精度が著しく低いが,一方でより類似した顔を似ていると判断する傾向は健常者同様であることを示した。これはカテゴリー知覚を反映しており,相貌失認の障害レベルが専門性で規定される可能性を示唆する。近年の fMRI研究ではこの可能性を支持する所見も得られており,従来の相貌認知特殊説に疑問を投げかけている。また,Williams症候群は障害が顕著な視空間認知に比して相貌認知が良好であることから顔モジュール説を支持する疾患とされてきたが,全体情報ではなく部分情報から認知しているとの報告もあり,認知の方法自体が正常とは異なる可能性が指摘されている。このように,相貌認知は特殊である,と断言するにはまだ克服すべき問題が残されている。
  • 若井 正一
    失語症研究
    1998年 18 巻 4 号 277-281
    発行日: 1998年
    公開日: 2006/04/26
    ジャーナル フリー
    症例は右利き男性。60歳時より相貌失認にて発症。その後,緩徐に進行する物体失認,画像失認,大脳性色盲などの視覚失認および左半側空間失認,精神性注視麻痺,視覚性注意障害などの視空間失認を呈した。図形の模写やマッチングが困難であったことより,視覚失認は統覚型であった。その一方で,末期に至るまで記銘力障害,失語症,痴呆症は顕在化しなかった。画像的には,右半球優位の大脳萎縮,血流低下,代謝低下を認めた。以上の臨床経過および画像所見から,posterior cortical atrophy の1例であると考えた。神経心理学的な注目点は以下の2点である。 (1) 統覚型視覚失認の発現に視空間失認が大きく関与していたこと。 (2) 著しい視覚失認,視空間失認の存在にもかかわらず,人や物にぶつかることなく歩行が可能であったことであった。
  • 種村 純
    失語症研究
    1998年 18 巻 4 号 271-276
    発行日: 1998年
    公開日: 2006/04/26
    ジャーナル フリー
    標準高次視知覚検査の標準化データ 335名の解析結果から視覚失認,視空間失認の各症状間の関係を検討した。症状合併データのクラスター分析および検査得点の因子分析から,症状の分布にかかわる主な要因として (1) 物体,画像,色彩,シンボルの認知, (2) 図形・相貌の認知,が抽出された。これら両要因の組み合わせから視覚失認症状の重症度系列と,これらとは独立して半側空間無視,相貌失認が位置づけられた。
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