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クエリ検索: "SWOT分析"
728件中 1-20の結果を表示しています
  • 遮熱塗料特許をSWOT分析しK社の開発戦略案を創出
    *竹中 賢治, 小林 淳, 金澤 綾子, 足立 佐知, 小田 奨, 佐々木 眞悟
    情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集
    2017年 2017 巻 A22
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/11/01
    会議録・要旨集 フリー
     特許情報の分析結果から、商品開発戦略や知財戦略立案に役立つ情報を抽出する際に、「
    SWOT
    分析
    」は、複雑な作業を必要とせず実用性は高い。一方、これら戦略立案事例は、企業内で閉じられて紹介される機会は少なく、筆者らは、具体的な題材を扱い、
    SWOT
    分析
    の実践事例を重ね、その実用性を確認してきた。
     そして、近年着目される技術の中から機能性塗料の分野で遮熱塗料について焦点をあて、遮熱塗料に関連して出願された特許情報をもとに
    SWOT
    分析
    を行い、商品開発戦略の創出作業を試みた。戦略創出の検証作業は「塗料」業界大手事業者のK社にあてはめて行った。
     特許情報を分析し、「SWOT」情報を得ようとする際、「S(強み)」情報の抽出過程において難しさがあることがわかり、この点の打開策を思考し考察した。強み把握に対する提言をまとめるに至ったので報告する。
  • 〜経営の視点から地域を考える〜
    百田  貴洋
    高知県作業療法
    2021年 1 巻 31-36
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/09/29
    ジャーナル オープンアクセス
    今回,事業主として経営的な視点での地域課題への対応について考察する.事業主として,地域課題に対応する場合,事業の継続性(ゴーイングコンサーン)が前提となり,経済的な要因を考えることは不可欠である.その上で,内部環境である強みと弱み,外部環境である機会と脅威を分析し,地域課題への対応を考える必要がある.地域への介入方法には,公的制度を利用する場合と利用しない場合があり,それぞれに特徴があり,それを踏まえた介入が必要で,弊社の例を挙げ紹介する.
  • バランスト・スコアカードの活用と意思決定方法考察
    森 雅俊, 栗本 英和, 近藤 史人
    生産管理
    2006年 13 巻 1 号 33-41
    発行日: 2006/08/20
    公開日: 2011/11/14
    ジャーナル フリー
    本論文では, 企業改革の手法研究をテーマとして取り上げている。企業改革の方法やその評価方法について明確な手法があると達成しやすい。従来方法の研究を通じて、近年、バランスト-スコアカード (Balanced Scorecard: 以降BSCと記す) が注目されており、研究対象とした。従来, 企業活動の評価にこの手法を使用することが多かったが, 各視点の評価指標だけではなく, 企業の弱点を明確にして企業改革に結びつけて活用する方策を研究した. 検討にあたっては, 企業X社への適用事例を基に意思決定方法を導入し, 考察を加えた.
  • ダイバーシティの中で活躍できる人材の育成に向けて
    近藤 彩
    専門日本語教育研究
    2014年 16 巻 15-22
    発行日: 2014/12/26
    公開日: 2016/11/20
    ジャーナル フリー
    海外の日系企業はもとより、国内の日本企業でもますます日本語非母語話者が採用されつつあり、職場が多国籍化している。このような日本語母語話者と非母語話者が働く職場では、両者の密なコミュニケーションは非常に重要となってくる。本稿では、まず、ビジネスコミュニケーションの必要性について、次に、ビジネスコミュニケーションの教育実践の一例を紹介する。当該実践は、日本人学生と留学生の双方を対象としたものであり、両者が初めて取り組む課題(
    SWOT
    分析
    )を達成していくまでのプロセスに焦点を絞る。共に学びあい協働で自分たちの企画を提案するこの学習活動は、日本語習得のみをゴールとするのではなく、仕事で遂行する課題を想定し、日本語を駆使してその課題を達成することに主眼が置かれている。このプロセスアプローチはもともと非母語話者を対象に実践されたてきたものだが、母語に関わらずダイバーシティの中で活躍できる人材の育成に貢献できるものであると考える。これからの日本語教育では、コミュニケーションのカウンターパートである母語話者と非母語話者が協働で多くの課題を達成する場が提供されることが重要となる。
  • *笹尾 隆二郎
    国際P2M学会研究発表大会予稿集
    2019年 2019.Autumn 巻
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/10/03
    会議録・要旨集 フリー
    SWOT
    分析
    は、導入からかなりの年月が経過しているが国内外で人気のある経営分析手法である。また、P2M手法においても、同手法を紹介する主要な文献に記載されているように、戦略策定の基本ツールのひとつに位置付けられている。しかしながら、
    SWOT
    分析
    に関しては、実務の場でも学究的にもその問題点や課題が数多く指摘されている。そこで、本論文では、P2M学会で発表された論文を手始めに、
    SWOT
    分析
    の問題点・課題を実例で分析した。そうした分析に基づいて、P2M手法を活用した企業や政府の戦略策定を行う際の効果的な
    SWOT
    分析
    の活用法についての提案を導出した。それらは、1)
    SWOT
    分析
    の対象をできるだけ、明確な組織体とする、2)そのうえで
    SWOT
    分析
    においてはできるだけ正確かつ客観的な情報を活用する、3)できるだけ論理的に戦略の抽出を行う、の3点である。
  • リハビリテーションSWOT 分析を用いたアクションプラン戦略
    *森 恵介
    九州理学療法士学術大会誌
    2021年 2021 巻
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/02/03
    会議録・要旨集 フリー

    【はじめに】

    今回、離島の市営住宅の3階(現在エレベーター設置工事中)に軽度心身障害のある娘氏と同居し、活動意欲の低下している症例を担当した。本症例に対し、リハビリテーション

    SWOT
    分析
    を用いて目標設定し、アクションプランを実践した結果、症例に達成感と利他的思考が生まれ、活動意欲に関してのモチベーション向上に繋がったので以下に報告する。

    【症例】

    80 代女性。主たる傷病名:慢性関節リウマチ、うっ血性心不全、視力障害。既往歴:くも膜下出血(X 年4月)、変形性膝関節症。家族:軽度心身障害のある娘氏と2 人暮らし。生活歴:以前は移動(階段昇降)も杖歩行で概ね自立していたが、くも膜下出血発症後、入院加療し、退院後の移動は歩行器と車椅子併用レベルで、階段昇降も困難となり、娘氏のサポートのみでは屋外に出る機会がない。活動意欲も低下し、娘氏の介護負担も増大した。通所系サービス利用の拒否も強く、現在、週1 回の訪問看護(リハビリテーション)利用のみで対応中である。

    【介入手段】

    SWOT
    分析
    とは、強み、弱み、機会、脅威の4つのカテゴリーで要因分析を行う経営戦略策定方法の1つである。これを地域リハビリテーションの分野で活動・参加につなげる具体的なアクションプランに応用したもの(機会、脅威を環境の強み、弱みに変更)がリハビリテーション
    SWOT
    分析
    である。活動意欲の低下している本症例に対し、目標設定の手段としてリハビリテーション
    SWOT
    分析
    を実施した。

    【介入経過・結果】

    リハビリテーション

    SWOT
    分析
    にて、症例の強み(感性豊か、手芸が得意等)と弱み(外出ができない、社会的交流がない等)、環境の強み(手芸道具は揃っている、市営住宅のエレベーター設置工事中等)と弱み(娘氏も心身万全ではない、娘氏に依存的等)を抽出し、クロス分析を施行する。その中で症例の強みと環境の強みを掛け合わせ、担当セラピストのためのネックウォーマー作成を目標に設定。<アクションプラン1(積極戦略)>介入時は納期を2ヶ月と設定し、手指の巧緻動作を強化しながら適宜進捗を確認する。納期通りに完成し、笑顔が増え、前向きな発言や利他的思考も見られるようになった。並行して症例の弱みと環境の強みを掛け合わせ、自宅ベランダで風光明媚な景色を見て季節感を感じてもらいながら立位保持能力や下肢筋力の強化と、娘氏への介助指導を実施し、娘氏の介助負担の軽減を目標に設定。<アクションプラン2(改善戦略)>結果、車椅子中心の自宅内移動から、娘氏の軽介助で自宅内の歩行器移動(トイレやリビングまで)が可能となった。今後、市営住宅のエレベーターが完成した後は、娘氏と一緒に車椅子や歩行器を使用し、島内外への外出など活動範囲拡大も視野に入れ、症例の強みと環境の弱みを掛け合わせた<アクションプラン3(克服戦略)>、症例の弱みと環境の弱みを掛け合わせた<アクションプラン4(危機回避戦略)>の目標設定と実践も検討していく。

    【考察・まとめ】

    リハビリテーション

    SWOT
    分析
    を用い、症例の弱みをコントロールして強みを活かすアクションプランを設定し、実践することで、症例に達成感と利他的思考が見られるようになった。そのことは、症例だけではなく、娘氏(次世代)の生きがいやモチベーションの向上にもつながった。(次世代のための成功モデル)今回のアプローチは病気や障がいがあっても自分らしく人生を生きるために重要なアクションの一助となったと考える。

    【倫理的配慮,説明と同意】

    症例及び家族には本報告の目的、趣旨、個人情報保護に関する説明と同意を口頭と書面で行い同意を得た。本報告に関して開示すべき利益相反はない

  • *吉田 健司
    經營學論集
    2014年 84 巻
    発行日: 2014年
    公開日: 2019/09/27
    会議録・要旨集 フリー

    従来の

    SWOT
    分析
    の問題点を見直し、外部環境要因と社内資源要因となるキーワードを可能な限りロジカルに情報収集し、それを時間軸(「現状・近未来」と「中長期」)と、組織規模軸(「全社要因」と「事業部門要因」)の観点から分類整理することで、どのような会社組織でもS要因(強み)、W要因(弱み)、O要因(機会)、T要因(脅威)を把握できるようなメソドロジー開発を試みた。またこの
    SWOT
    分析
    から的確な戦略策定がしやすいよう、アンゾフの成長戦略の活用と連携手法についても提言した。

  • A社とB社の「免震・制振」特許のSWOT分析
    *竹中 賢治, 小林 淳, 山本 昌和, 柏木 秀樹, 西川 慎一, 佐々木 眞悟
    情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集
    2016年 2016 巻 A22
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/11/17
    会議録・要旨集 フリー
    電子付録
     特許情報の分析結果から、商品開発や知財の戦略立案に役立つ情報を抽出する方法として、経営戦略などの策定に活用されている「
    SWOT
    分析
    」に着目した。
    SWOT
    分析
    する作業に特許情報の分析を組みこむことで、経営戦略などの立案同様に商品開発戦略の立案に寄与できるはずとの仮説を立て、これを具体的なテーマで検証する作業を行った。検証作業は「免震・制振」技術の特許情報を分析し、中堅事業者のA社と大手事業者のB社にあてはめてその作業を行った。
     結果として、A社とB社に対する良好な提言案を抽出するに至ったので、経緯を報告すると共に
    SWOT
    分析
    を利用することの有用性を提案する。
  • 佐々木 正子, 佐藤  香苗
    日本生理人類学会誌
    2017年 22 巻 1 号 25-35
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/10/31
    ジャーナル フリー
    Japan faces issues associated with a super-aging society. Thus, extension of healthy life expectancy of patients through dietary modification is extremely important. However, the number of registered dietitians is not enough to improve the nutritional health of patients with personalized nutrition care because of the lack of profit from hospital nutrition divisions. We clarified the strategies to gain profit and relevant challenges by using the SWOT analysis to improve the dietary department of hospital subject to intervention. Data gathered indicate that the charge for subsidies for providing therapeutic diet, and nutrition and meal counseling should be increased. The results indicated that the cost of subsidies for providing therapeutic diet and nutrition and meal counseling should be increased. The results also suggested the necessity of reducing tasks with opportunity losses. A hospital with the system newly established has already realized the benefits of the measures implemented through the system. The system supports patients to take in the appropriate nutrients by increasing the number of registered dieticians and calculating the estimated energy requirement from the actual measurements of resting energy expenditure for personalized nutrition care.
  • 定量化SWOT分析の提案とその応用
    新野 秀憲, 橋詰 等, 八賀 聡一
    日本機械学会論文集 C編
    2004年 70 巻 689 号 307-314
    発行日: 2004/01/25
    公開日: 2011/03/04
    ジャーナル フリー
    The strategic importance of global competitiveness of machine tools manufacturing industry in Japan is steadily increasing and machine tools manufacturers require effective corporate strategy to achieve sustainable competitive advantages. SWOT (Strengths, Weaknesses, Opportunities and Threats) analysis is one of the most effective approaches used for analyzing strategic management policy of an organizations. However, the use of conventional SWOT analysis is based on the qualitative analysis and has no means of determining the importance of each SWOT factor. In this study, a newly structured SWOT analysis has been proposed for weighting and rating individual SWOT factors using the pairwise comparison matrices. By the proposed method, the industrial strategy planning for the machine tools manufacturing industry can be carried out using both qualitative and quantitative analyses of the SWOT factors.
  • 今井 千裕, 中尾 貴子, 服部 昇二, 田中 滋己, 山本 初実
    日本医療マネジメント学会雑誌
    2016年 17 巻 2 号 88-92
    発行日: 2016/09/01
    公開日: 2022/03/10
    ジャーナル フリー

     国立病院機構三重中央医療センターでは、2013年度に病院のバランスト・スコアカード(BSC)が適用された。これに先立ち、部門BSCとして治験管理室のBSCを以下の手順で作成した。我々は、まず、標準とする臨床研究コーディネーター(clinical research coordinator:CRC)業務別テクニカルスキル評価表を作成し、CRCのテクニカルスキルを評価した。その後KJ法で強み・弱みを洗い出し、臨床研究・治験活性化5か年計画2012を念頭においた

    SWOT
    分析
    を実施し、治験の質の向上と治験依頼数の増加、およびCRCの教育、治験の進捗管理などの方向性を含めた到達目標を設定したBSCを作成し、2012年度より運用した。この2012年度BSCは、顧客(患者満足度)、財務(新規治験受託、新規組み入れ症例数、治験実施率、治験完遂率)、内部プロセス(事務局・CRC業務マニュアル、時間外勤務時間の短縮、調査期間の短縮、研修会開催)、学習と成長(勉強会)の各視点で目標値を達成できない項目があった。今回、BSCの実績評価にCRCテクニカルスキル評価表の結果を加味して検討したことにより、当治験管理室の今後の課題と方向性を室員全員で共通認識できた。

  • *濱田 佑希, 越島 一郎, 渡辺 研司
    国際P2M学会研究発表大会予稿集
    2015年 2015.Spring 巻
    発行日: 2015年
    公開日: 2017/07/01
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    プログラムミッションは組織の事業戦略を分割して設定される。プログラムでは複数のプロジェ クトを同時並行で進めるため、各プロジェクトにおける価値創出活動の結果を伝播する構造を持 つ。価値創出活動の計画は不確定な要因が多い状況で作成されることもあり、進行に伴って状況 変化が引き起こる。既報では、状況マネジメントするために想定と異なる要因を特定し、戦略を 柔軟に変更する方策としてSWOT構造とIDEF0を利用した動的対応シナリオ生成手法を報告 した。本論では、価値創出活動を実施する組織とインタフェースを持つ組織との関係性を分析す ることで、影響を受ける要因と範囲の特定を行うことで状況マネジメントを行う方法を議論する。
  • *長池 卓男, 飯島 勇人, 大津 千晶, 大地 純平
    日本森林学会大会発表データベース
    2015年 126 巻 P2B129
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/07/23
    会議録・要旨集 フリー
    ニホンジカの個体数増加に伴い、農林業被害のみならず自然環境への影響も顕在化しており、研究機関による対応が行政的・社会的にも強く求められている。対応すべき内容としては、ニホンジカ個体数や被害地の把握とモニタリング、捕獲体制の検討や構築など、非常に幅広い。しかし、特に地方公設研究機関では人的・資金的資源は限られているため、効率的かつ戦略的に対応していくことが求められる。そこで、山梨県のニホンジカや山梨県森林総合研究所を巡る状況を踏まえて、山梨県森林総合研究所におけるニホンジカ対策に関する研究戦略を試行的に検討した。本研究では、主にそのプロセスについて発表する。検討にあたっては、意思決定手法の一つとして用いられている
    SWOT
    分析
    (目標を達成するために意思決定を必要としているプロジェクト等において、外部環境を機会[Opportunities]と脅威[Threats]、内部環境を強み[Strengths]と弱み[Weaknesses]の4つのカテゴリーに分けて要因分析し、資源の最適活用を図る方法の一つ)を用いて検討した。
  • -多施設共同データを用いた後方視的研究-
    尾川 達也, 石垣 智也, 中原 彩希, 喜多 頼広, 宮下 敏紀, 岸田 和也, 松本 大輔
    理学療法学Supplement
    2019年 46S1 巻 O-009
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/08/20
    会議録・要旨集 フリー

    【はじめに,目的】 訪問リハビリテーション(以下,訪問リハ)では,直接的介入による心身機能の改善のみならず,背景因子を考慮した上で活動や参加を包括した身体活動量の増進,管理を行い,生活機能の維持・向上を図ることも重要となる.しかし,これらの介入戦略は経験的,慣習的に実践していることが多く,訪問リハ利用者の生活機能に対する身体活動量の役割については未だ明らかではない.そこで本研究では,多施設共同データを用いた後方視的研究にて,訪問リハ利用者における生活機能と身体活動量の関連性について調査することを目的とした.

    【方法】対象は2015年11月から2018 年5月の間に,研究協力7施設にて訪問リハを受け,利用期間中に身体活動量を測定した71名(男性30名,女性41名,年齢75.9歳)とした.除外基準は,屋内歩行が非自立の者,居住環境が施設の者,調査項目に欠損のある者とした.調査項目は,身体活動量を測定した時点の情報とし,基本属性として年齢,性別,診断名,慢性疾患数,要介護度,訪問リハ日数,通所の有無,生活機能としてFunctional Independence Measure(以下,FIM)の運動項目とFrenchay Activities Index(以下,FAI)を使用した.身体活動量の測定には,活動量計(Active style Pro HJA-750C, オムロンヘルスケア社)を用い,起床から就寝まで6日間測定した. 分析方法は,座位行動(Sedentary Behavior;以下,SB)を1.5 METs以下,低強度活動(Light Physical Activity;以下,LPA)を1.6‐2.9 METs,中高強度活動(Moderate to Vigorous Physical Activity;以下,MVPA)を3.0 METs以上と定義し,1日の強度別の活動時間を算出した.統計解析は,生活機能と基本属性や身体活動量との関係を明らかにするためにSpearmanの順位相関係数を求めた.また,生活機能に影響する要因を検討するためFIMとFAIを目的変数とし,これらと有意な相関関係のあった項目を説明変数に投入した重回帰分析(ステップワイズ法)を行った.

    【結果】身体活動量の平均値と装着時間に占める割合は,SBが512±132分(65%),LPAが266±114分(34%),MVPAが11±18分(1%)であった.生活機能と身体活動量の関連性について,FIMでは要介護度,SB,LPAと有意に相関し,重回帰分析の結果,要介護度(β=-0.34)とSB(β=-0.36)が抽出された(R2=0.28,p<0.01).一方,FAIでは性別,要介護度,通所の有無,SB,LPA,MVPAと有意に相関し,重回帰分析の結果,男性(β=-0.31)と要介護度(β=-0.29),LPA(β=0.34)が抽出された(R2=0.44,p<0.01).

    【結論】本調査の結果,訪問リハ利用者の生活機能には,介護の必要性を表す要介護度だけでなく,身体活動量も関連することが明らかとなった.特に,FIMではSB,FAIではLPAと,疾病等により一般に推奨されているMVPAが実施困難となる訪問リハ利用者では,座位行動の削減,もしくはより低強度の活動が生活機能に影響する可能性が示唆された.

    【倫理的配慮,説明と同意】本研究は西大和リハビリテーション病院の研究倫理委員会の承認を得て行い,カルテ診療録を用いた後方視的研究として実施した.研究協力施設からは,匿名化されたデータ提供のみとし,事前に施設長からの承認を得た.また,対象者にはヘルシンキ宣言に基づき,研究の内容,利益と不利益,同意の撤回,個人情報の保護等の説明を行い,同意を得た.

  • 松岡 隼人, 吉原 充
    理学療法学Supplement
    2019年 46S1 巻 O-008
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/08/20
    会議録・要旨集 フリー

    【はじめに】マーケティング手法の中に、企業における市場・競合・自社の3つの要素について分析を行う手法の3C分析、及び自社の内部環境の「強み」と「弱み」、外部環境からの「機会」と「脅威」を導き出す手法の

    SWOT
    分析
    がある。3C分析で集めた情報を、
    SWOT
    分析
    により自社の内部環境・外部環境の視点から解釈することで、自社における戦略目標を策定する。当院の訪問リハビリテーション(以下訪問リハ)は、PT4名が在籍し、訪問エリアは東京都中野区のほぼ全域と杉並区東部である。今回、3C分析・
    SWOT
    分析
    を用いて当院訪問リハにおける戦略目標を策定した。

    【方法】市場分析として、訪問エリア内の居宅介護支援事業所(以下居宅)数と地域包括支援センター(以下包括)数を、競合分析として、訪問リハを提供する事業所数とリハスタッフ在籍者数を調査した。調査は各ホームページ(中野区・杉並区・日本医師会地域医療情報システム・厚労省介護サービス情報公表システム)にて行った。自社分析として、平成27年7月~平成30年3月の当院訪問リハの新規利用者、その依頼元の居宅・包括、及び当院訪問リハへ指示書を発行した医療機関について当院の記録から各々の数を抽出した。この3C分析で得られた情報を基に

    SWOT
    分析
    を行った。

    【結果】市場分析と自社分析から、訪問エリア内の居宅・包括は93ヶ所(当院の居宅を含む)で、その中の53ヶ所から当院訪問リハへ依頼があった。競合分析から、訪問リハを提供する事業所は25ヶ所、そのうち訪問看護ステーションは19ヶ所、PTに加えOTまたはSTが在籍する事業所は11ヶ所であり、リハスタッフは最大21人、最少1人、平均5.6人で、当院訪問リハよりリハスタッフが多い事業所は11ヶ所であった。自社分析から、当院訪問リハの新規利用者は延べ134名で、その依頼元である居宅・包括の割合は、当院が19%、外部からは81%であった。一方、指示書の発行元である医療機関の割合は、当院が72%、外部からは28%であった。

    SWOT
    分析
    により、当院訪問リハの内部環境の強みを「当院医師からの指示が多い」、弱みを「OT・STが在籍していない」、外部環境からの機会を「外部の居宅・包括からの依頼が多い」、脅威を「訪問看護の対応も可能な事業所、リハスタッフが当院訪問リハより多い事業所、PTに加えOT・STが在籍する事業所」とした。

    【結論】当院訪問リハの戦略目標を「訪問看護やOT・STによる訪問リハの提供はできないが、当院医師からの指示が多いという強みを活かし、入院患者の退院後のフォローや外来患者の訪問リハ導入などのニーズに応えることで、当院訪問リハの利用者を獲得していく」とした。3C分析・

    SWOT
    分析
    を用いることで、当院訪問リハの戦略目標を策定することができた。

    【倫理的配慮,説明と同意】本研究は、ヘルシンキ宣言に基づき、利用者個人が特定されないよう個人情報の扱いに十分配慮して行った。個人情報の扱いについては、利用者またはその家族に書面にて説明し、同意を得ている。

  • 小林 理沙, 越島 一郎
    国際P2M学会研究発表大会予稿集
    2006年 2006.Spring 巻 B-15
    発行日: 2006/05/12
    公開日: 2017/06/06
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    高齢化の波が押し寄せ、介護や医療に誰もが不安をもっているだろう。また年間1200件の医療事故も明らかになっている。医療は専門性の高い分野であり、個人(患者)としての対応は限られている。しかしながら、医療は医師だけで成立するわけではなく、患者との協働作業でもある。このため、本論文では医療をプログラムマネジメントの場であると位置づけ、医療における情報構造を明らかとすることで、プロジェクトの顧客である患者の立場から医療管理システムを議論する。
  • 小林 理沙, 越島 一郎
    国際プロジェクト・プログラムマネジメント学会誌
    2006年 1 巻 1 号 51-60
    発行日: 2006/12/10
    公開日: 2017/10/18
    ジャーナル オープンアクセス
    高齢化の波が押し寄せ、介護や医療に誰もが不安をもっているだろう。年間1200件の医療事故の発生も予測されているが、医療は専門性の高い分野であり、個人(患者)としての対応は限られていると言わざるを得ない。しかしながら、医療は医師だけで成立するわけではなく、患者との協働作業プロジェクトでもある。このため、本論文では医療システムをプログラムマネジメントの場であると位置づけ、医療における情報構造を明らかとすることで、プロジェクトの顧客である患者の立場から医療管理システムを議論する。
  • *辻 洋, 青木 真吾
    横幹連合コンファレンス予稿集
    2007年 2007 巻 30D08
    発行日: 2007年
    公開日: 2008/11/27
    会議録・要旨集 フリー
    事業戦略において競合他社との関係を考慮する
    SWOT
    分析
    が知られている。この分析を支援するために、本発表ではデータ包絡分析技法でアプローチすることを議論する。元来のDEAは個々の事業体の強みの分析法を提示し、その双対問題として弱みの分析にも利用されてきたが、我々は「少しの努力で効率的な事業体になれるというチャンス」や「油断すると他の事業体にすぐに追い越されるという脅威」を定量的に示す手法の開発を提案する。簡単な事例を用いて、この種のシステムズ・アプローチが暗黙であったナレッジの形式化に有用であり、かつ、強力であることを示す。
  • 梅田 富雄
    国際P2M学会研究発表大会予稿集
    2006年 2006.Spring 巻 B-13
    発行日: 2006/05/12
    公開日: 2017/06/06
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    経営戦略の実現には、ダイナミックに内、外部状況の変化に対応して適切な経営資源配分と組織編成を行う必要がある。経営資源の投入を汎用性、可変性を持つものに限定した上で、マルチプロジェクトへの経営資源配置問題と組織編成について、
    SWOT
    分析
    に基づいて時系列モデルによる定式化を行う。典型的な資源配分LP問題の最適解ルールを用いて事業レベルでの戦略に対応した付加価値最大化につながる実施方法を提案する。また事業レベルと各プロジェクトにおける意思決定に関して、上、下位レベルの2階層構造を明らかにする。
  • 横山 佳寿, 山本 初実, 沖田 光郎, 下中 直実, 奥田 艶子, 折山 久栄, 霜坂 辰一, 北村 政美, 森本 保
    日本医療マネジメント学会雑誌
    2015年 16 巻 3 号 163-168
    発行日: 2015/12/01
    公開日: 2021/11/18
    ジャーナル フリー

     我々は、KJ法により抽出した組織の長所短所を

    SWOT
    分析
    し、その結果を基に国立病院機構三重中央医療センターのビジョン・戦略テーマを策定した。次に、財務、顧客、内部プロセス、学習と成長の4つの視点で戦略マップ・戦略目標・成果尺度および目標値を設定したバランスト・スコアカード(Balanced scorecard:BSC)を適用した。成果尺度・目標値は、一部診療・経営データの統計解析から得られた結果を参照した。

     この2013年度BSCは、その試行期間が3ヶ月と短かったため、財務、顧客、内部プロセスの各視点で目標値を達成できない項目があった。また、学習と成長の視点には新たな尺度設定の必要性も示唆された。これらの結果を基に2014年度の成果尺度・目標値を設定した。BSCを適用した結果、病院経営目標を院内の医療従事者間で共有でき、さらにそれを基に全体と整合性のある部門のBSCに展開したことは、病院経営戦略とその目標の再確認という意味で新しい意義を帯びることとなった。

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