スチレンの乳化重合開始剤としての4元系レドックス触媒-
P-置換クメンヒドロベルオキシド (ROOH), 硫酸第一鉄, エチレンジアミン四酢酸三ナトリウム (EDTA・Na
3), 次亜硫酸ホルムアルデヒドナトリウム (SFS) -を重合挙動, 触媒成分分析, ジフェニルピクリルヒドラジルによる重合禁止の三つの方法で検討し, つぎの結果を得た。(1) レドックス触媒系の反応のうち主な四つの速度定数を求めた。(2) SFSとFe
++は1: 1molの反応をする。(3) ROOH, SFSはROOH-Fe-EDTA・Naなどの錯体を形成し, 酸化還元サイクルを通して分解する。(4) 本触媒系による乳化重合での開始剤効率は重合率とともに変化する。
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