核融合炉の第一壁は高熱負荷に露出され、それを耐える必要がある。本研究ではVPS法によりF
82
Hに高品質な膜を製膜することを目標としている。
これまで、溶融したW粉末が十分な溶融状態を保って製膜面に堆積すると、結晶粒は積層方向と同じ方向に伸びていくことがわかっており、この長く伸びた柱状粒は耐熱負荷特性が高いことがわかっている。これらの結果より、柱状組織の割合が高い組織が耐熱負荷特性の高い膜である事の指標となる。
また、W粉末の平均粒径を18μmより大きい37μmにしたところ、同じ成膜温度域で柱状粒が太く大きく成長しやすいことがわかった。
本発表では、この平均粒径37mのW粉末を用いて様々な条件で成膜したVPS-W皮膜の組織観察結果をもとに、W成膜方法の最適化を検討する。
抄録全体を表示