GASTROENTEROLOGICAL ENDOSCOPY
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2017 Volume 59 Issue 5 Pages 1352-1354

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概要

沿革・特徴など

当院は,昭和12年に仙台陸軍病院臨時宮城野原分院として創設された.昭和20年4月に本院に昇格,仙台第1陸軍病院として改称,同12月に厚生省に移管し国立仙台病院となっている.更に平成16年に厚生労働省(国)から独立行政法人国立病院機構へ移行し,これに伴い,『国立仙台病院』から『独立行政法人国立病院機構 仙台医療センター』へ名称を変更している.消化器内科の歴史をみると,国立仙台病院創立以来あった一般内科から昭和40年1月1日に呼吸器科,循環器科ともに新しい部門として分離独立された.昭和56年12月,日本消化器内視鏡学会認定医制度発足に伴い,発足当初より指導施設に認定されている.

組織

消化器内科外来と消化器内視鏡室が隣接し,消化器センターを構成しているが,外来の一部門である.看護師は外来部門の所属であるが,当センター専属勤務となっている.

検査室レイアウト

 

 

 

当内視鏡室の特徴

外来部門2階に位置し,内視鏡室のみの総面積は309.8m2である.検査室は治療室も含め計5部屋である.

午前中に3~4室で上部消化管内視鏡検査を行い,午後に2~3室で下部消化管内視鏡検査を行っている.上部消化管の治療は水曜日,下部消化管の治療は月,火曜日に原則行っている.通常検査時の鎮静は希望者に行っており,主にミダゾラムを使用している.

当内視鏡室は消化器内科外来と隣接しているため,患者及び医療スタッフの移動が容易であり,双方にとって利便性が高い.

消化器センター内には透視室がないため,EIS,ステント留置術,ERCP,小腸内視鏡検査等の透視を必要とする検査・処置は,1階にある放射線TV室にて行っている.

尚,当院は三次救急病院であり,吐・下血などの症例も多く,緊急内視鏡にも対応している.

スタッフ

(平成29年3月現在)

医   師:指導医4名,専門医1名,レジデント5名

内視鏡技師:I種1名

看 護 師:常勤2名,非常勤3名

事 務 職:1名

そ の 他:1名

設備・備品

(平成29年3月現在)

 

 

実績

(平成28年1月~平成28年12月まで)

 

 

指導体制,指導方針

当センター消化器内科では,日本消化器内視鏡学会認定専門医制度規則に準拠して消化器内視鏡研修を行っている.

消化器疾患および消化器内視鏡に関する十分な知識と錬磨された技能の習得が目標である.なお,本学会ならびに消化器病学会専門医の取得も視野にいれ,レジデントの期間には幅広い消化器内視鏡医としての素養を習得することを目指し,拙速にsubspecialtyを追求しないことにしている.

研修1年目の目標は,1)消化管の解剖・生理の理解ならびに消化器疾患の基礎知識の習得,2)ルーチンの上部・下部消化管内視鏡検査手技の習熟,3)的確な生検法の習得,および4)内視鏡診断能力の修練である.また,5)内視鏡医としての心構えを身につけることも目標とする.

具体的には,まず,内視鏡手技の見学からスタートする.それと並行して内視鏡モデルによる上部消化管内視鏡の操作,観察のトレーニングを行う.ある程度内視鏡操作ができるようになったら指導医のもと実際に患者に対して内視鏡検査を行う.通常の上部内視鏡検査の観察,撮影,生検などができるようになったら,下部消化管内視鏡のトレーニングに入る.これも最初は内視鏡モデルで挿入の基本手技を練習する.一定のレベルに到達したら,指導医の監督のもと,時間をきめて実際の患者の検査を行う.

週1回の症例検討会や週3回のフィルムレビューにて,研修医,レジデントが検査した症例や教育的な症例の検討を行ったり,内視鏡所見のプレゼンテーションを行ってもらい,所見の読み方などを習得する.

上・下部内視鏡の基本手技習得後は,内視鏡止血術やEMRなどの治療内視鏡およびERCPなど胆膵系内視鏡検査を習得する.

その次の段階として,ESDや食道・胃静脈瘤の治療,胆膵系の治療内視鏡等を習得する.

また,内視鏡手技と並行して,臨床研究と学会活動を行う.すなわち,積極的に学会・研究会に参加し,消化器内視鏡医に必要な最新の技術と知識の習得に努める.同時に,自らの症例をまとめ本学会ならびに消化器病学会で発表することが求められる.

現状の問題点と今後

内視鏡件数の増加,手技の煩雑化,鎮静剤使用の増加などに伴い,医療スタッフの業務量が著しく増加し,特に看護スタッフの人数が足りないことが問題である.

また,上・下部ともに耐用年数ぎりぎりの内視鏡が多く,質・量ともに内視鏡が足りないことも問題である.

現在,現病院の向い敷地に新病院の建設がすすんでおり,平成31年に移転予定となっている.そのため,予算的にかなり厳しい状況ではあるが,安全で効率的な内視鏡業務を行うためにも,上記のようなソフト面およびハード面のより一層の充実が望まれている.

 
© 2017 Japan Gastroenterological Endoscopy Society
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