2020 Volume 62 Issue 7 Pages 827-829
当院は昭和63年に消化器内科・外科病院として開設.平成14年7月に消化器疾患と透析医療を柱として再設立.平成17年12月日本消化器内視鏡学会認定施設に認定され,平成28年4月肝胆膵・消化器病センター開設し,現在に至る.
組織消化器内視鏡センターとして独立しており,消化器内科が管理している.内視鏡技師・看護師は外来部門所属となっている.
検査室レイアウト

内視鏡室は外来部門1階に位置しており,総面積147.19m2で待合・前処置室,リカバリー室,洗浄室などから構成されている.
平日午前は上部内視鏡検査を中心に下部内視鏡検査・超音波内視鏡(EUS)も行っている.午後は下部内視鏡検査や大腸ポリープ切除術(EMR・polypectomy・cold polypectomy)・内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)・胃瘻造設などの治療内視鏡を中心に行っている.胆膵内視鏡やバルーン内視鏡・IVRなど透視を必要とする検査・治療は放射線科の透視室を利用し,午後に行っている.
リカバリー室は電動ベッドを4台配置しており,4人の利用が可能である.
(2020年1月現在)
医師:消化器内視鏡学会指導医3名,消化器内視鏡学会専門医4名
内視鏡技師:Ⅰ種4名
看護師:常勤4名
(2020年2月現在)

(2019年1月から2019年12月まで)

この内視鏡実績は4名の常勤医に加えて平日約半日来ていただいている北海道大学大学院医学研究院内科学講座消化器内科からの非常勤医で達成した成績である.
令和2年1月現在,4名の診療体制で,現在研修医は在籍していないものの,日本消化器内視鏡学会指導施設であるため新専門医制度に対応したサブスペシャリティー専門研修のプログラムを作成・提出している.
小腸内視鏡(カプセル内視鏡・ダブルバルーン内視鏡)や食道から大腸の内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)など消化管全般の診断・治療やダブルバルーン内視鏡を用いたERCP(DB-ERCP)などダブルバルーン内視鏡での診断・治療は藤田医師が中心となって施行し,超音波内視鏡(EUS)・超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA)・超音波内視鏡下ドレナージ・内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)などの胆膵内視鏡は静岡がんセンターで研鑽を積んだ藤江医師が中心となって施行している.また,肝生検・経皮経肝的胆嚢ドレナージ術(PTGBD)・経皮経肝的胆管ドレナージ術(PTBD)・経皮的肝膿瘍ドレナージ術やラジオ波焼却療法(RFA)・肝動脈塞栓療法(TAE)・肝動脈化学塞栓術(TACE)・経頸静脈肝内門脈大循環シャント術(TIPS)・バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術(B-RTO)などのIVR治療においては町田医師が行っており,少人数ではあるが内視鏡からIVRまで消化器内科が関わるすべての疾患に対応できる体制が整っていることが当院の特徴である.また,ランデヴー法などIVR手技と内視鏡手技をコラボレーションした治療も可能となっている.内科カンファレンスを毎週木曜日診療前に,内科・外科カンファレンスを毎週金曜日診療前に行っている.
コメディカルスタッフにおいては,看護師・臨床工学技師が協力して統一した検査介助・観察・看護を行っている.リーダー制を導入しており,日々の検査・スタッフ配置を管理し,外来・病棟・放射線・検査各部門との連絡を密に円滑に検査が進むように配慮している.さらに,検査介助に止まらず,外来・病棟と協力して継続的に看護を行えるように配慮している.
看護の指導体制としては,プリセプター制度を実施しているため新入職者に対してマニュアルを用いて統一した検査介助・観察・看護が行えるようにチェックリストを用いて定期的に評価を行い,マンツーマンで指導を行っている.また,定期的にプリセプター会議を実施し,指導内容や進行状況を検討しスタッフ全員で新入職者をサポートする体制をとっている.
医師・看護師共に,学会や研修会・講習会に積極的に参加して知識や技術の向上を目指している.
消化器内科が関わるすべての疾患に対応できる体制が整っているものの,研修医を含めたスタッフ不足が現在の問題点である.しかしながら,10年前の平成21年にはすべての内視鏡検査数が1,913件であったところ令和1年には4,637件と倍以上の検査件数を実現しており,地域での信頼も得られ,内視鏡検査数は順調に増加している.また,検査件数・セデーションでの内視鏡検査増加に伴い,検査室とリカバリー室不足も今後の課題である.
令和2年2月現在,令和2年4月以降のJED参加を目指して準備中である.