GASTROENTEROLOGICAL ENDOSCOPY
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2022 Volume 64 Issue 9 Pages 1611-1613

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概要

沿革・特徴

当院は,1996年9月ムラタ胃腸クリニックとして東京都武蔵野市に内視鏡専門クリニックとして開業した.ビル6Fのワンフロアーの30坪に待合室,受付,診察室,検査室,リカバリーベット2(後に4に増設)のみの構成でレントゲン設備はなくスタートした.その後三鷹市に移転する2016年4月までに上部消化管内視鏡検査25,348件,下部消化管内視鏡検査20,110件の45,458件の内視鏡検査を施行した.すこしでも患者さんに楽な検査をめざし,セデーションを積極的に使用し検査後のアンケートで検査が苦しいと答えた方は1~2%であった.

2016年5月ムラタ胃腸内視鏡クリニックとして東京都三鷹市に移転,内視鏡室は同タイプを2室,リカバリールーム6室,リクライニングシート2,トイレ3の80坪で,2Fにスタッフルーム,3Fに院長室を設けた.移転後(2016,5~2021,12)で総内視鏡数27,101件,上部消化管内視鏡検査15,191件,下部消化管内視鏡検査12,109件,上部下部同日検査4,341件,内視鏡治療5,267件を行い,検査後のアンケートで検査快適度,再検査受容率はいずれも99%近い状況は変わっていない.

組織

内視鏡に特化した無床クリニックである.所属する医師は常勤医1名,非常勤医師5名である.2名医師体制の場合は検査室2部屋をフルに使用し,1名医師の日は,1部屋は内視鏡検診(FUJIFILM)のみに使用している.

検査室レイアウト

 

 

 

当内視鏡室の特徴

2室の内視鏡検査室の1室はOLYMPUS X-1もう1室はOLYMPUS X-1とFUJIFILM EP6000光源を選択できるようにしている.FUJIは主に内視鏡検診用である.

すべての内視鏡被検者は,土足のままリカバリールームにて,検査着に着替え,ロッカーにて施錠後,同場所でアナムネの聴取などを行ったのちストレッチャーで各検査室に移動し,バイタルをモニターしながら,ストレッチャー上で検査施行.検査後はそのままリカバリールームに戻り,休憩後に着替えてもらい,診察室にて検査内容を説明する.

上部消化管内視鏡検査

検査前に経口,経鼻,セデーションの希望などを聴取,セデーションはdeep sedation, conscious sedationを選択できる.

経鼻希望以外ではスコープは拡大内視鏡を用い,白色光観察後,特殊光観察,酢酸インジゴ液(AIM)を散布した色素観察を通常行っている.

下部消化管内視鏡検査

基本鎮痛剤,鎮静剤を使用し,無送気送水にて検査を開始し,下状結腸挿入後は炭酸ガス送気し,回盲部に到達する.

使用スコープは拡大内視鏡をルーチンに使用している.

患者の同意があれば同日にポリープ切除を行う.大多数はコールドポリペクトミーであるが,ホットポリペクトミー,内視鏡的粘膜切除術(EMR),切開EMRなども行っている.

上部,下部同日検査

上部を先に行い,その後ストレッチャーを180度回転させ,下部を行う.

スタッフ

(2022年4月現在)

医師:内視鏡指導医2名,専門医3名,その他1名

内視鏡技師:Ⅰ種2名

看護師:常勤2名,非常勤4名

看護助手:6名

事務職:7名

設備・備品

(2022年4月現在)

 

 

実績

(2021年1月1日~2021年12月31日)

 

 

指導体制,指導方針

すべての検査医師は,経験豊富であり,特に研修医は受け入れていない.

現状の問題点と今後

コロナがやや収束しつつある現在,コロナ禍中検査を延期していた方が多かったためか,検査までの期間が大幅に延長してしまった.緊急(吐血,下血,異物疑いなど)は当日,数日以内に検査を施行しており,準緊急と思われる症例は1カ月以内には検査を行っている状況であるが,その他は検査まで3カ月かかってしまうこともあり苦慮している.

 

クリニック外観(パンフレットより)

 
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