GASTROENTEROLOGICAL ENDOSCOPY
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2023 Volume 65 Issue 4 Pages 408-410

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概要

沿革・特徴

当院は昭和19年に設立され平成8年5月に現在地に移転されました.一般病床461床,療養病床104床の計565床で,地域がん診療連携拠点病院として滋賀県でも北部地域,湖北医療圏の中核病院の役割を担っております.当センターは2021年9月に現在の本館1階に新装移転され,消化管内視鏡のほか気管支鏡や喉頭鏡の洗浄・管理を行っています.

組織

当院内視鏡センターは,2021年9月に放射線部から独立し,センター化を行いました.それに伴い,看護師は,内視鏡センター専属が4名,救急センターとの兼務が6名,放射線部との兼務が4名となっています.そのため,夜間・休日の緊急内視鏡の対応は,救急センターから1名と内視鏡センター待機の1名が当たることとなっており,常時迅速な対応が可能となっています.また,内視鏡センターに人的不足が生じたときには,救急センターや放射線部からの補充が可能となっています.

検査室レイアウト

 

 

 

当内視鏡室の特徴

当内視鏡センターは本館1階にあり,総床面積228m2に3つの検査室と1つの透視室があります.計4台のユニットがあり,そのほかに出張内視鏡検査用のユニットが2台あります.検査室①が処置用の部屋となっており,器機を置くスぺースが十分に取られています.検査室の検査台はすべてストレッチャーと同様に移動が可能であり,移乗なしにそのままリカバリールームに移動することが可能です.

スタッフ

(2022年8月現在)

医師:消化器内視鏡学会 指導医1名,消化器内視鏡学会 専門医6名,その他スタッフ8名,研修医など2名

内視鏡技師:Ⅰ種3名,その他技師3名

看護師:常勤9名,非常勤4名

事務職:3名

その他:2名

 

内視鏡センタースタッフ

設備・備品

(2022年8月現在)

 

 

実績

(2021年4月~2022年3月まで)

 

 

指導体制,指導方針

後期研修医はまず,十分な件数の内視鏡検査の介助を行い,上級医が行う検査を見て覚えることから始めています.続いて上級医の指導のもと鎮静下上部消化管内視鏡検査から開始し,およそ100件を目処に無鎮静の上部消化管内視鏡検査から鎮静下大腸内視鏡検査へとステップアップを行っています.

胃の内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)は,ESDの介助を20件行った時点で開始しており,比較的時間がかからないと予想される症例から開始しています.その際,あらかじめカンファレンスで手順のシミュレーションを行い,上級医のチェックを受けてから行っています.

緊急の内視鏡検査は,上級医とともに行い,独り立ちが可能かどうかは1年が経過してから判断しています.当院での緊急内視鏡の多くは内視鏡的止血術と内視鏡的逆行性膵胆管造影法(ERCP)であり,後期研修医の待機は上級医とともに2人で行うこととしています.

当内視鏡センターのカンファレンスは毎週水曜日に行っており,早期の悪性所見が得られた症例と,内視鏡的診断に苦慮する症例,治療方針にディスカッションが必要な症例をとりあげて検討しています.

現状の問題点と今後

当内視鏡センターは独立した部門としてはまだ日が浅く,専属となった看護師もこれまで十分な指導や教育を受けてこられませんでした.特に,昨今のCOVID-19の蔓延のため,以前のように気軽に学会へ参加することもできず,教育講演を聞いて学ぶ機会も少なくなってきていると感じます.

教育講演をはじめとして,講演やレクチャーを聞く機会がもっと増えるような環境が必要であると考えます.内視鏡の処置や知識は一人で学ぶには限界もあり,またわかりやすい説明があるのとないのでは理解に大きな違いがあると考えます.

また当院では,健診における内視鏡検査が,まだ内視鏡センターの通常業務から切り離しができていません.そのため,精査内視鏡や処置内視鏡検査が健診の内視鏡検査によって圧迫されることがあります.分離するためにはまだスタッフの数が足りないと考えますが,健診センターとの密な連携が重要であると考えています.

当内視鏡センターは,まだできたばかりの新部門であり,今後の業績によってはまだまだ発展する余地は大きいと考えます.特に当センターの特徴として小腸カプセル内視鏡や小腸バルーン内視鏡を常備しており,昨今,DOACなどの抗血栓薬による消化管出血を認める症例が増加傾向にあるため,これらの検査の需要が高まっていると考えます.

滋賀県の北部地域は,ご高齢の患者さんが多く,安全にそして安心して内視鏡検査を受けていただくよう今後も努力していこうと思っています.

 
© 2023 Japan Gastroenterological Endoscopy Society
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