GASTROENTEROLOGICAL ENDOSCOPY
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2025 Volume 67 Issue 1 Pages 83-85

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概要

沿革・特徴

当院は,地域に根ざした運営の下,「安心・信頼・満足を患者さんと地域に」を理念としている総合病院である.函館厚生院の起源は明治33年(1900年),篤志家わずか3名の先人達により設立された函館慈恵院まで遡り,北海道・道南圏の社会福祉・医療に貢献すべく歴史をあゆみ124年目を迎えた.その中心的医療機関である当院は昭和25年(1950年)年2月に開院し,地域の中核的な病院として主に急性期の病気やがんなどの患者,救急患者,診療所等からの紹介患者,専門的な治療が必要な方々の治療を行っている.

平成21年(2009年)4月に「地域がん診療連携拠点病院」の認定を受け,がん診療を中心とした専門性の高い医療体制作りや,市民の皆様の健康管理に関する啓蒙活動に力を入れている.また,臨床研修病院として次世代の医療を担う研修医の育成も行っている.平成30年(2018年)10月には「がんゲノム医療連携病院」に指定され,平成31年(2019年)10月より,がん遺伝子パネル検査を開始した.

組織

当院内視鏡室は消化器内科・消化器外科・呼吸器内科の医師により運営されている.消化器内科では2024年6月より内視鏡センター長として須藤医師(平成22年卒)が就任し若い発想で検査オーダーシステムの改良に取り組んでいる.看護師は外来検査部門に属しており,夜間や休日の緊急検査時には呼び出し対応となっている.臨床工学技士は内視鏡検査時の介助や内視鏡機器のメンテナンスに関わっており,メンテナンスにより修理費用の削減効果がうまれている.

当内視鏡室の特徴・レイアウト

内視鏡室レイアウト

 

 

 

スタッフ

(2024年6月現在)

医師:10名(消化器内視鏡学会 指導医4名,消化器内視鏡学会 専門医6名),その他スタッフ(消化器科医師1名,専攻医3名)

内視鏡技師:Ⅰ種7名,その他技師(小腸カプセル内視鏡読影支援技師1名)

 

消化器内科スタッフ

設備・備品

(2024年3月現在)

 

 

実績

1年間(2023年1月~2023年12月まで)

 

 

指導体制,指導方針

当院は札幌医科大学の関連施設であり,初期研修を終了した専攻医が3名属している.また臨床研修指定病院であり,初期研修医が1から3名ローテートとして配属される.消化管の診断については専攻医は並列で検査をしている指導医にコンサルトすることができる.また内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)や挿入困難例については上級医の指導のもと携わっている.胆膵内視鏡,超音波内視鏡検査(EUS),内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST)については上級医と共に検査をしていく.超音波内視鏡下胆道ドレナージ(EUS-BD)については上級医のアシストを主にしている.また札幌医科大学消化器内科との連携のもと,炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease:IBD)の遠隔診療についても学んでいる.IBDのダブルバルーン内視鏡については上級医と共に検査をしている.いずれの領域においてもon the job traininngを基本としている.

現状の問題点と今後

現状の問題点は,当院に限らず地域の中核病院の抱えていることとして若手から中堅の医師が不足していることである.また地域における患者さんの高齢化によるリスク増加がある.

さらに「働き方改革」により若手の学習機会の減少がある.

主治医制をとっているため,良い点としては患者さんの背景まで学べることが挙げられるが,反面,消化管・胆膵・IBD領域を集中して学ぶ機会が少ないことが挙げられる.

当院の問題としては鎮静した後のリカバリーのベッドの少ないことが挙げられる.2014年7月の改修工事で検査ブースは3から4へ増やせたが,トイレスペースやリカバリーベッドの数を増やすところまでは拡充できなかったことが残念である.

今後の課題は,若手の育成についてどう取り組むか,ビデオ記録はレントゲンも含めて必要になってくる.検査の振り返りなど自己研鑽につながる可能性並びに,医療安全への寄与の側面から充実させていきたい.

 
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