Public Health Nursing Education
Online ISSN : 2433-6890
Committee Activity Reports
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2023 Volume 7 Issue 1 Pages 51

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I. はじめに

今年度は,夏季教員研修会が会員参加費無料によるオンライン研修となって3年目を迎え,九州ブロックの協力のもと実施した.公衆衛生看護学を教授する教員〈ラダーI〉研修(以下,ラダーI研修)は第3期生の2年目となった.その概要と課題を報告する.

II. 活動内容とその成果

1. 第37回夏季教員研修会の実施

夏季教員研修会は,オンデマンド配信による教育講演,オンラインによるワークショップ,3つの分科会を実施した.ワークショップでは,「住民とともにある公衆衛生看護の技術の構築~教育で伝承する内容~」のタイトルで教育課程委員会が作成した公衆衛生看護の技術項目を278名の参加者と共有し,グループセッションによりそれぞれが考える技術項目を出し合った.保健師の技術項目を明文化することは技術の継承につながり,保健師の独自性を示すことになる.終了後のアンケートでは,技術項目作成のプロセスの詳細を聞きたいという意見があった.2022年度指定規則改正で公衆衛生看護技術を明示する必要性が高まっていることもあるため,次年度の研修に活かしていきたいと考える.

2. ラダーI研修の実施

今年度は第3期生の2年目の研修であり,昨年度に引き続きオンライン研修で25名の参加であった.4~5名のグループ毎にディスカッションし,実習指導に関する課題の共有と解決策を検討した.オンラインのため,業務で研修を離席する参加者があり,参加しやすさがある一方,集中しづらい側面があった.

第1,2期生は,昨年度に続き日本公衆衛生看護学会学術集会で教育実践を話し合うワークショップを開催したり,本ラダーI研修に参加して受講生とつながりをつけたりするなど,新しい活動の広がりを創った.今後は,ラダーI研修修了後の成果を調査等で示すことも考えたい.またE-learningのシステムをつくり,必要時いつでも研修を受けることができる仕組みを整えることが必要である.

III. まとめ

オンライン研修の良さと対面の良さを組み合わせ,会員相互で新しい「知」を生み出す議論の場や機会が提供できるような研修を企画したい.

IV. 謝辞

最後に,研修会の開催にご協力を頂きました各校の先生方,保健師の皆様に深謝するとともに,今後も会員校の皆様のご意見を取り入れて研修を実施したいと思います.

Biographies

担当:山口 忍(茨城県立医療大学)

野尻由香(国際医療福祉大学大学院)

荒木田美香子(川崎市立看護大学)

川南公代(武蔵野大学)

三橋美和(同志社女子大学)

長澤ゆかり(国際医療福祉大学)

藤本優子(大分県立看護科学大学)

尾形由起子(福岡県立大学)

菅原京子(山形県立保健医療大学)

鈴木美和(三育学院大学)

 
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