2023 Volume 7 Issue 1 Pages 64
両ブロックによる合同研修会について報告する.夏季研修会の企画運営準備は北陸,近畿南ブロックが,冬季研修会は東海,近畿北ブロックが主担当で行い,全国の会員校を対象としたWeb(オンライン)にて実施した.
【テーマ】
事例演習を活用した政策形成プロセスの教育実践例
【開催日時】
令和4年9月10日(土)13:30~16:30
【内容と参加人数】
1)政策形成プロセスの教育実践例について,国際医療福祉大学大学院医療福祉学研究科嶋津多恵子教授より情報提供がなされた.保健師助産師看護師学校養成所指定規則改正と保健師に求められる実践能力と卒業時の到達目標と到達度の改正を踏まえ,政策形成過程に関する授業・演習について具体的に用いられている様式や事例が紹介された.参加者数は53名(内訳:東海・近畿北ブロックおよび北陸・近畿南ブロック34名,ブロック外19名)であった.
2)情報交換会として,「政策形成プロセスの教育に関する課題・工夫,今後取り組みたいこと」をテーマに,職位毎に11グループに分かれて,約30分間の情報交換を行い,全体発表は計5グループが行った.参加者数は44名(内訳:東海・近畿北ブロックおよび北陸・近畿南ブロック26名,ブロック外18名)であった.
活発な意見交換ができ,参加者は各校の事業化に関する教育の現状や,自分たちの大学での応用方法,工夫,今後の課題について共有することができた.またオンライン開催のため,ブロックを越えた情報交換ができ好評であった.
2. 冬季研修会【テーマ】
シミュレーションを活用した家庭訪問演習・講演を聞いての意見交換
【開催日時】
令和5年1月21日(土)13:30~16:30
【内容と参加人数】
1)シミュレーションを活用した家庭訪問演習について,愛知医科大学看護学部 公衆衛生看護学若杉里実教授から講演いただいた.参加者数は68名(内訳:東海・近畿北ブロックおよび北陸・近畿南ブロック41名,ブロック外27名)であった.
2)講演を聞いての意見交換会を,シミュレーション教育に携わったことがあるかどうかで12グループに分かれて,約40分間行い,全体発表を計3グループが行った.参加者数は68名(内訳:東海・近畿北ブロックおよび北陸・近畿南ブロック42名,ブロック外26名)であった.
シミュレーションを用いた家庭訪問演習とロールプレイの違いについて実際のシミュレーション方法を示した資料を提示しながら若杉氏から実践報告がなされた.講演を受けてのグループワークでは,各校の取り組みや実施方法について活発に話し合われ,シミュレーション教育に取り組んでいきたいというコメントが多数見られ好評であった.
2021~2022年度の合同研修会は新型コロナウイルス感染症の動向に配慮して,Webによる研修会を行った.参加のしやすさや全国の会員校間での情報収集,意見交換の場が提供できる点で有用であった.
担当:堀井節子(京都光華女子大学)
長谷川美香(福井大学)
原田小織(愛知保健看護大学校)
浜崎優子(佛教大学)
草野恵美子(大阪医科薬科大学)
立林春彦(太成学院大学)