Journal of Japan Academy of Psychiatric and Mental Health Nursing
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The Relationship Between Psychiatric Nurses Assertiveness And Psychiatric Nursing Care Skills
Morimitsu Shimada
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2023 Volume 32 Issue 2 Pages 50-59

Details
Abstract

【目的】本研究は精神科看護師のアサーティブネスと精神科看護ケア技術との関係を明らかにすることを目的とした.

【方法】Z県精神病院協会会員5施設の精神科看護師500名を対象に基本属性,J-RAS30項目,精神科看護ケア技術37項目の郵送質問紙調査を行った.

【結果】有効回答数169名(有効回答率75%)を分析対象とした.アサーティブネス平均値±SDは–7.03 ± 21.48でアサーティブネストレーニング目標値範囲内であった.精神科看護技術とアサーティブネスとの関係では独立変数に基本属性,アサーティブネス下位尺度得点,従属変数に精神科看護ケア技術得点とした重回帰分析の結果,精神科看護実習指導年数(β = .59, p < .001),「仕事上の自己主張」(β = .28, p = .05)が正の標準化係数(調整済R2乗=.33)を示した.

【結論】精神科看護ケア技術を高めるためには「精神科看護実習指導年数」「仕事上の自己主張」の増加が関係することが明らかとなった.

Translated Abstract

[Purpose] The purpose of this study was to clarify the relationship between psychiatric nurses’ assertiveness and psychiatric nursing care skills.

[Method] I posted a questionnaire survey to 500 psychiatric nurses working in five institutions affiliated with the Japan Psychiatric Hospitals Association in Z Prefecture. The questionnaires comprised questions on basic attributes: 30 question items from the J-RAS, and 37 question items on psychiatric care skills.

[Results] I analyzed 169 effective responses (response rate: 75%). The mean ± SD assertiveness value was –7.03 ± 21.48, which was within the range of values targeted in assertiveness training. Regarding the relationship between psychiatric nursing skills and assertiveness, I performed a multiple regression analysis using basic attributes and assertiveness subscale scores as independent variables, and psychiatric nursing skills score as the dependent variable. Number of years in psychiatric nursing practical training (β = .59, p < .001) and “assertiveness at work” (β = .28, p = .05) exhibited positive standardizing coefficients (adjusted r2 = .33).

[Conclusion] The results revealed that psychiatric nursing skills were positively correlated with number of years in psychiatric nursing practical training and assertiveness at work.

Ⅰ  はじめに

2004年に行われた精神保健医療福祉の改革ビジョンでは,「入院医療中心から地域生活中心へ」というその基本的な方策』を打ち出し,入院治療の必要が無い社会的入院(約7万人)について報告している(厚生労働省,2004).精神障がい者の特徴は,『主症状として認知や思考の障害をきたし,論理的な思考過程が脅かされることが多い』(田中ら,2015)と報告され,個別的な状況に合わせた柔軟な対人関係能力が必要となる.『近年,コミュニケーションスキルのひとつで,人間関係を円滑にしていくためのソーシャルスキルの基本としてアサーティブネスが注目されている』(吾妻・鈴木・齋藤,2014).このように精神科医療や精神科看護は,看護者自身が自他を尊重した関わりの中で専門的治療や看護ケアを展開することが求められ,臨床的意義は高いと考える.こうしたコミュニケーション能力をより高める方法の1つとして近年注目されているのが,アサーティブネスの概念である(坂田,2005).アサーティブネスとは自分も他人も尊重した自己表現方法の技術であり,自他のコミュニケーション傾向を示‍す.

アサーティブネスに関する研究では,アサーティブネスの尺度開発(渋谷・奥村・小笠原,2007鈴木ら,2004清水ら,2003),一般科看護師のアサーティブネストレーニングの前後比較(吉田ら,2008)や看護管理職のアサーティブネストレーニングの前後比較(鈴木ら,2009)など,過去にわたり活発な研究が行われていた.アサーティブネス得点については継続した研究が行われており,看護専門学校生の平均得点は–12.0点(鈴木ら,2004),看護管理職の平均得点は–6.6点(鈴木ら,2007)であり,アサーティブネスが低くすぎても高すぎてもバーンアウトする傾向がある(Suzuki et al., 2006)と報告されている.

精神科看護ケア技術に関する研究では,日本精神科看護協会プロジェクトで行われた参加観察法を用いた全国調査による評価項目の精選(萱間ら,2001)を報告している.精神科看護ケア技術の概念にはコミュニケーション技術があり,アサーティブネスと類似する下位概念も含まれるため関係性を明らかにする必要がある.本研究において精神科看護に必要なアサーティブネスと精神科看護ケア技術との関係を明らかにすることは臨床的意義が高いと考える.本研究では,精神科看護師のアサーティブネスと精神科看護ケア技術との関係を明らかにすることを目的とした.

Ⅱ  研究方法

1. 研究デザイン

関連探索研究,横断研究

2. 用語の操作的定義

1)精神科看護師:精神科医療施設に勤務している保健師・看護師・准看護師

2)アサーティブネス:相手を不愉快にさせることなく,自分の気持ちを表現し,相手と折り合いをつけ,問題解決に向けて自己主張すること(鈴木ら,2009

3)精神科看護ケア技術:精神科領域の看護実践に必要とされる専門的な技術

3. 研究対象者の選定

研究対象は,社団法人Z県精神病院協会の会員病院案内41施設(2009)のうち,研究協力の得られた5施設の単科精神科病院の看護部門長に回答可能数を事前に確認後,精神科看護師への配布数は500名とした.

4. 調査内容

1) 基本属性

性別,年齢,設置主体,精神科経験年数,一般科経験年数,所属部署,雇用形態,看護領域最終学歴,精神科看護実習指導年数,前年度の院内研修回数・院外研修回数,前年度の学会参加回数,前年度の学会等研究発表回数とした.

2) アサーティブネス測定

アサーティブネスの測定は,鈴木ら(2004)が開発した日本版Rathus Assertiveness Schedule(以下,J-RAS)を使用した.原版RASはRathus(1973)が開発した16項目の逆転項目を含む30項目のリッカート方式の評価尺度であり,合計点数が高いほどアサーティブであると解釈し,合計得点の基準は示されていない.RASのアサーティブネス得点が高すぎても低すぎてもバーンアウトしやすいことを明らかにしている(鈴木,2006).なお,本尺度の使用については,開発者である鈴木英子氏に許可(2008.12)を得た.

3) 精神科看護ケア技術測定

精神科看護ケア技術の測定は,萱間ら(2001)が開発した参加観察レイティングマニュアルを参考に自記式調査票原案を作成した.次に内容的妥当性を検討するため,精神看護学教員2名および精神看護専門看護師コースの大学院生2名,日本精神科看護協会認定の精神科認定看護師3名,精神看護学専攻の修士(看護学)の精神科看護師2名からスーパーバイズ(プレテストも含む)を受け加筆修正し,さらに看護管理学教員3名および看護管理学専攻の大学院生7名の合同ゼミにて文章の言い回しや採用する表現方法について最終確認を行い,本調査に自記式調査票(以下,精神科看護ケア技術調査票)を用いた.

5. データ収集方法

1)施設承認を得る方法:研究者が社団法人Z県精神病院協会の会員病院案内41施設(2009)のうち,研究協力の得られた5施設の単科精神科病院の看護部門長に電話連絡し,アンケート調査の趣旨を説明後,研究協力を依頼した.後日,調査票セットを郵送し,看護部経由で調査対象者に配付した.調査対象者は記入したアンケートを後納郵便封筒に入れ個々に投函し,研究者が後日回収した.

2)調査方法:郵送質問紙調査(2009年4月~7月)

6. データ分析方法

調査回答は,統計解析パッケージソフトPASW Statistics 17.0(現在,IBM SPSS Statistics)を利用し,以下の分析を行った.研究対象者の基本属性,精神看護ケア技術得点,アサーティブネス得点は記述統計,精神科看護ケア技術得点による群間差の検討は一元配置分散分析を行った.次に精神科看護ケア技術得点(従属変数)と基本属性(独立変数),アサーティブネス下位尺度得点(独立変数)との関係性の検討は重回帰分析を行った.

7. 倫理的配慮

本研究は,平成20年度愛知県立看護大学研究倫理審査委員会の承認を得た(承認番号:20愛看大第232号).調査への協力は自由意思に基づき,回答しなくても不利益を受けないこと,結果は統計的に処理し個人が特定されることはないこと,調査票およびデータ管理は厳重に行うことを説明書に明記し,質問回答をもって同意とみなした.

Ⅲ  結果

1. 回収率

研究対象者は500名,返信された回答者数は224名(回収率45%)であった.分析対象者は,性別の記載なしが1名,年齢の記載なしが2名,精神科看護ケア技術調査票の37項目のうち1項目以上の欠落が32名のうち白紙13名,J-RASの30項目のうち1項目以上の欠落が26名のうち白紙3名を除く169名とした.有効回答率は75%(N = 169)であった.分析対象者の基本属性は表1に示す.

表1

分析対象者の基本属性#1

基本属性 N 平均値±SD 人数 %
性別 169 男性 58 34.3
女性 111 65.7
年齢 169   39.42 ± 10.65    
29歳以下 36 21.3
30~39歳 53 31.4
40歳以上 80 47.3
設置主体 169 国立系病院 40 23.7
公立病院 32 18.9
F民間病院 22 13.0
K民間病院 34 20.1
M民間病院 41 24.3
精神科経験年数 169   10.40 ± 8.37    
0~1年未満 7 4.1
1~3年 34 20.2
4~9年 48 28.4
10年以上 80 47.3
一般科経験年数 108   5.70 ± 5.84    
0~1年未満 23 21.3
1~3年 28 25.9
4~9年 27 25.0
10年以上 30 27.8
所属部署 165 閉鎖病棟 114 69.1
開放病棟 29 17.6
精神療養病棟 13 7.9
精神科外来 3 1.8
デイケア部門 4 2.4
訪問看護部門 2 1.2
雇用形態 169 正規職員 160 94.7
非正規職員 9 5.3
看護領域最終学歴 169 准看護学校 27 16.0
看護専門学校 122 72.1
保健師養成所 1 0.6
看護短期大学 4 2.4
看護大学 15 8.9
精神科看護実習指導年数 166   3.27 ± 5.82    
0~1年未満 96 57.8
1~3年 27 16.3
4~6年 14 8.4
7年以上 29 17.5
院内研修回数 150 0回 2.24 ± 2.70 57 38.0
1~2回 39 26.0
3~4回 26 17.3
5回以上 28 18.7
院外研修回数 143   1.26 ± 1.51    
0回 57 39.9
1~2回 60 41.9
3~4回 18 12.6
5回以上 8 5.6
学会参加回数 168   0.30 ± 0.91    
0回 138 82.1
1回以上 30 17.9
学会等研究発表回数 167   0.09 ± 0.29    
0回 152 91.0
1回以上 15 9.0

#1 記述統計

2. アサーティブネス得点

アサーティブネス得点は,30項目の平均値とSDを示す.全体得点(N = 167)では,平均値–7.03 ± 21.48であった.アサーティブネス得点を項目別でみると,上位から第1位は「私は,たいていの人と同じように,自分の置かれた状態で成功するように努力を惜しまない.」(平均値0.72 ± 1.36),第2位は「正直言って,人は私をしばしば利用する.」(平均値0.56 ± 1.57),第3位は「口論しているときに,私は動揺しすぎて,体が震えるのではないかと心配になることがある.」(平均値0.44 ± 1.74)となり,下位から第1位は「レストランで出された食事に満足できなかったとき,私は,ウェイターやウェイトレスに苦情を言う.」(平均値–1.64 ± 1.49),第2位は「著名で尊敬されている講演者が間違った発言をしている場合には,私の意見もみんなに聞いてもらう.」(平均値–1.07 ± 1.40),第3位は「私は,レストランなどでサービスが悪いときには苦情を言う.」(平均値–1.05 ± 1.60)であった.次にアサーティブネス下位尺度得点別にみると,上位から第1位は「人前での対決回避」(平均値0.08 ± 0.99),第2位は「気転のきかない自己表現」(平均値0.03 ± 1.11),第3位は「率直な議論」(平均値–0.17 ± 0.98)となり,下位から第1位は「不正に対する不満」(平均値–0.64 ± 1.15),第2位は「自発的な会話の流暢さ」(平均値–0.37 ± 1.11),第3位は「自発性」(平均値–0.26 ± 0.98)の順であった.アサーティブネス得点結果は表2に示‍す.

表2

アサーティブネス得点結果#1

項目内容 平均値±SD
不正に対する不満(第I因子) –0.64 ± 1.15
a03 レストランで出された食事に満足できなかったとき,私は,ウェイターやウェイトレスに苦情を言う. –1.64 ± 1.49
a25 私は,レストランなどでサービスが悪いときには苦情を言う. –1.05 ± 1.60
a19* 私は,店員やセールスマンと値段の交渉をすることは避ける. –0.22 ± 1.77
a27 劇場や講演で自分のそばのカップルがかなり大きな声で話をしていたら,私は,彼らに静かにするか,他の場所で話をするように頼むだろう. –0.57 ± 1.71
a28 並んでいる自分の前に割り込む人がいたら,文句を言って当然だ. 0.28 ± 1.52
率直な議論(第II因子) –0.17 ± 0.98
a29 私は,すぐに意見を言うほうである. –0.27 ± 1.57
a07 私は,有意義で活発な論議をしたいと思うときがある. 0.33 ± 1.74
a06 何かをするように頼まれたとき,何故かを知りたいと主張する. –0.17 ± 1.62
a13* 私は,就職や入学を希望するとき,個人面接よりもむしろ書類審査で申請する. 0.34 ± 1.56
a18 著名で尊敬されている講演者が間違った発言をしている場合には,私の意見もみんなに聞いてもらう. –1.07 ± 1.40
気転のきかない自己表現(第III因子) 0.03 ± 1.11
a17* 口論しているときに,私は動揺しすぎて,体が震えるのではないかと心配になることがある. 0.44 ± 1.74
a04* 私は,たとえ自分が傷つけられていると感じた時でさえも,他の人の感情を傷つけないように気をつかう. –0.73 ± 1.41
a30* 私は,ただ何も言えなくなることがある. 0.02 ± 1.63
a05* セールスマンが私にとって全く適さない商品を見せようとかなり努力している場合に,私は「いりません」と断るのが大変だ. 0.41 ± 1.90
自発性(第IV因子) –0.26 ± 0.98
a24* 私は,自分の感情を外に出すより,むしろ抑える方だ. –0.64 ± 1.64
a21 私は,自分の感情を隠さずに率直に表現する. –0.23 ± 1.55
a20 私は,何か重要で価値があると思われることを成し遂げた場合には,何とかして他の人にもそのことを知ってもらう. 0.08 ± 1.56
a15* 親密で尊敬している親戚が私を悩ませたら,私は,困っていることを伝えるよりもむしろ気持ちを抑える. –0.24 ± 1.55
自発的な会話の流暢さ(第V因子) –0.37 ± 1.11
a02* 私は,恥ずかしがりやなので,デートに誘ったり誘われたりするのをためらったことがある. –0.36 ± 1.70
a12* 私は,仕事で営業所や社会的機関に電話をするのをためらう. 0.05 ± 1.66
a11* 私は,魅力的な異性に対して何を言ってよいかしばしばわからなくなる. –0.13 ± 1.70
a10 私は,知り合ったばかりの人や,知らない人に自分から話しかけるのが好きである. –1.04 ± 1.58
人前での対決回避(第VI因子) 0.08 ± 0.99
a09* 正直言って,人は私をしばしば利用する. 0.56 ± 1.57
a01* ほとんどの人は,私よりもっと押しが強く自分の考えを表現しているようである. –0.26 ± 1.46
a16* 私は,何か疑問があっても馬鹿だと思われるのが恐くて,質問できなかったことがある. –0.29 ± 1.62
a14* 私は,購入した品物を返品することには気恥ずかしさをおぼえる. 0.31 ± 1.76
仕事上の自己主張(第VII因子) –0.23 ± 0.95
a08 私は,たいていの人と同じように,自分の置かれた状態で成功するように努力を惜しまない. 0.72 ± 1.36
a22 もし私についてのうそや悪口を言い触らしている人がいたら,そのことについて話し合うためにできるだけ早く会う. –0.66 ± 1.74
a26* 私は,人にほめられた時に,何といったらよいか時々わからなくなる. –0.41 ± 1.59
a23* 私は,しばしば「いや」と言いにくいことがある. –0.58 ± 1.55

注:アサーティブネスドの測定は,鈴木ら(2004)のJ-RASの使用許可を得て使用した.*は逆転項目であり,計算時に逆転処理している.下位尺度は,不正に対する不満(5項目),率直な議論(5項目),気転のきかない自己表現(4項目),自発性(4項目),自発的な会話の流暢さ(4項目),人前での対決回避(4項目),仕事上の自己表現(4項目)からなり.–3~+3の0を含まない6段階リッカート尺度を用い,30項目の得点範囲は–90~+90点である.

アサーティブネス得点平均値:–7.03 ± SD21.48

#1 記述統計(N = 167)

3. 精神科看護ケア技術得点

精神科看護ケア技術得点(N = 168)は,平均値117.14 ± 22.44であり,これは37項目×5点=185満点中63%を獲得していた.精神科看護ケア技術尺度の項目別得点では,上位から第1位は「食事,排泄,清潔などの日常生活で場面に合わせた行為そのものを介助し,患者行動の遂行を助ける援助ができる」(平均値3.57 ± 0.77),第2位は「患者が他の患者や家族に聞かれたくない話や深刻な話をしたそうな時は,状況に合わせて話しやすい場所を選び話が出来るよう導くことができる」(平均値3.48 ± 0.86)と「看護者として患者に役立つ意思が伝わるようそばに座り,患者に看護者の存在を知らせることができる」(平均値3.48 ± 0.79),第3位は「患者が辛そうな表情や辛い体験をした時は,しばらく黙って待ち,話せるようになったら話して下さいなど,受容的態度で接し話しやすい雰囲気をつくることができる」(平均値3.44 ± 0.82)となり,下位から第1位は「不穏状態になった患者に対して,不穏状態になった要因などを多面的に分析し多彩なクリニカルジャッジメント(生物学的・心理学的・社会学的側面から判断する)を行うことができる」(平均値2.62 ± 0.78),第2位は「自分の欠点に気がつかない患者に対して,患者の全体像を捉えながら話題を探しそのうえで看護者を役割モデルとして示しながらその人らしさを把握し支えることができる」(平均値2.86 ± 0.82),第3位は「自ら対処能力を高める行動がとれない患者に対して,自信や達成感を感じられるように小さな役割など対処能力が養われる場面や機会の提供ができる」(平均値2.95 ± 0.79)であった.精神科看護ケア技術得点結果は表3に示す.

表3

精神科看護ケア技術得点結果#1

項目内容 平均値±SD
患者のアセスメント:将来の見通し,患者を類型化する基準(第1領域)
s01. 精神症状を訴える又は見られる患者に対して,言葉や行動を意図的に観察し適切に精神状態が査定できる. 3.20 ± 0.79
s02. 身体症状を訴える又は見られる患者に対して,言葉や行動を意図的に観察し適切に身体状態が査定できる. 3.08 ± 0.76
s03. 精神症状を訴える又は見られる患者に対して,患者の現在の精神症状を軽減するように症状悪化させない援助ができる. 3.18 ± 0.76
s04. 身体症状を訴える又は見られる患者に対して,患者の現在の身体症状を軽減するように症状悪化させない援助ができる. 3.05 ± 0.71
ケア行動1:土台を作るケア行動(第2領域)
s05. 看護者として患者に役立つ意思が伝わるよう話しかけ,患者に看護者の存在を知らせることができる. 3.38 ± 0.79
s06. 看護者として患者に役立つ意思が伝わるようそばに座り,患者に看護者の存在を知らせることができる. 3.48 ± 0.79
s07. 不安な表情の見られる患者に対して,「何か心配な気持ちがあるのですか」など看護者が患者の不安に気づき共有していることを伝え,「何か言いたいことがありますか」など不安を言語化するような促しができる. 3.43 ± 0.77
s08. 感情的に訴える患者に対して,「どうしても伝えたいことがあるのですね」など患者の思いに寄り添う援助ができる. 3.12 ± 0.82
s09. 患者に関心をもち,患者が好きなもの興味のあるものを探す働きかけができる. 3.26 ± 0.80
s10. 食事,排泄,清潔などの日常生活で場面に合わせた行為そのものを介助し,患者行動の遂行を助ける援助ができる. 3.57 ± 0.77
s11. 患者から今後の見通しについて相談された時は,患者の気持ちをいたわり将来の可能性や希望を支えるような援助ができる. 3.23 ± 0.79
ケア行動2:心の安定,安楽,思いの表出を促す,エネルギー充電(第3領域)
s12. 患者が辛そうな表情や辛い体験をした時は,しばらく黙って待ち「話せるようになったら話して下さい」など受容的態度で接し話しやすい雰囲気をつくることができる. 3.44 ± 0.82
s13. 患者が他の患者や家族に聞かれたくない話や深刻な話をしたそうな時は,状況に合わせて話しやすい場所を選び話が出来るよう導くことができる. 3.48 ± 0.86
s14. 患者が会話途中で急に黙り込んだり肝心なことを話しづらそうな時は,会話や表情から思いを察知しアプローチしたり話題を変えたりすることができる. 3.34 ± 0.82
s15. 妄想的な発言や意味のない言動の繰り返す患者に対して,中断せず話を聞き必要な内容には注意を払い即座に対応できる体制がとれる. 2.99 ± 0.80
s16. 大声で怒鳴っている患者に対して,「そんな大きな声を出されると私も怖いから普通に話して欲しい」など看護者の感情を患者に伝え患者の成長を促すことができる. 3.22 ± 0.87
s17. 患者へ日常生活に動機づけを与えるような活動を促し,妄想や幻聴などの外的な刺激により混乱しないよう防御的な調整ができる. 3.09 ± 0.82
s18. 患者の計画性のある意欲的発言に対して,患者を支持する方向性で関りをもち計画が実現できるようにステップを示すことができる. 3.14 ± 0.79
s19. 患者からの現実的な希望に対して,必要ならば介入するがあくまでも患者の意思を尊重した関りができる. 3.28 ± 0.82
s20. 患者が目的のある行動をとっていながらも,次の行動に移れない時は具体的行動をともに考える教育指導的な指示ができる. 3.08 ± 0.83
ケア行動3:現実認識を深める,意思決定を促す,対処能力を高める(第4領域)
s21. 自分で意思決定する能力が弱まっている患者に対して,「よく決めましたね.今度も決められるといいですね」など意思決定能力を育むために日常生活場面で患者自身が決定できたことを支持する関りができる. 3.22 ± 0.78
s22. 自分で意思決定する能力が弱まっている患者に対して,そばへゆったり座り待ち「急がなくてもいいですよ」など意思決定に必要な時間を確保することができる. 3.36 ± 0.87
s23. 自分で意思決定する能力が弱まっている患者に対して,意思決定力を育むため無理強いしない提案や選択肢を提供することができる. 3.24 ± 0.83
s24. 患者が意思決定できた時は,患者の意思表示をゆらぎないかをもう一度確認し患者が自分の決定に自信や責任を自覚できるような働きかけができる. 3.12 ± 0.82
s25. 患者が幻覚・妄想によって間違った認識に固執している場合は,客観的な事実や看護者の意見も伝え患者に別の視点を提供することができる. 3.21 ± 0.75
s26. 現実を歪めて解釈している患者に対して,時間,場所,状況など正しい現実の認識を促しそれを強化するような働きかけができる. 3.12 ± 0.73
s27. 不穏状態や緊張状態の患者に対して,刺激から遠ざけ現実に注意を向けさせ患者の対処能力を引き出すような働きかけができる. 3.08 ± 0.80
s28. 過去-現在-未来の時間が混同している患者に対して,時間的流れの区別ができ現実感を高めるような援助ができる. 2.97 ± 0.81
s29. 自ら対処能力を高める行動がとれない患者に対して,自信や達成感を感じられるように小さな役割など対処能力が養われる場面や機会の提供ができる. 2.95 ± 0.79
s30. 自分の抱える問題に現実的に直面することができない患者に対して,患者が自らの現実の問題として捉えるような働きかけができる. 2.98 ± 0.78
ケアの意図(第5領域)
s31. 不穏状態になった患者に対して,不穏状態になった要因などを多面的に分析し多彩なクリニカルジャッジメント(生物学的・心理学的・社会学的側面から判断する)を行うことができる. 2.62 ± 0.78
s32. 家族・主治医・患者と接する時には,会話をすべて活用して患者が何に拘っているのか関心があるのかを探ることができる. 3.00 ± 0.76
s33. 失敗経験をした患者に対して,1人の人間として看護者自身の思いや経験を意識的に活用しながら患者との関係性を深めることができる. 3.16 ± 0.79
s34. 治療計画が円滑に進むように患者,家族,医師などの他の医療職,看護者である自己をチームとして捉えその中で相応しい役割を果たし,またスタッフ同士がお互いのケアの意図をサポートするためにケア担当者やケアのやり方を調整することができる. 3.01 ± 0.87
s35. 患者との場面でその場の雰囲気が緊張した時はタイミングを外し,時間をとり意図的に誘導するなど,緊張場面を緩和しようとすることができる. 3.27 ± 0.79
s36. 患者から突然の予定中止や変更の申し出があった場合は,患者の状況に応じたケアのやり方を選定できる. 3.31 ± 0.83
s37. 自分の欠点に気がつかない患者に対して,患者の全体像を捉えながら話題を探しそのうえで看護者を役割モデルとして示しながらその人らしさを把握し支えることができる. 2.86 ± 0.82

注:精神科看護ケア技術尺度の測定は,萱間ら(2001)の開発した参加観察レイティングマニュアルを参考に自記式質問紙を作成した.

37項目を1~5の5段階リッカート尺度を用いて加算する.得点範囲は37~185点である.

精神科看護ケア技術得点平均値:117.14 ± SD22.44

#1 記述統計(N = 169)

4. 精神科看護ケア技術群の比較

精神科看護ケア技術得点は新たに作成した尺度得点のため,基準は三分位数を用いて169名を低ケア技術群(108点以下の57名),中ケア技術群(109~128点の57名),高ケア技術群(129点以上の55名)の3群に分けた.精神科看護ケア技術得点3群別にみた基本属性,アサーティブネス得点を検討するために一元配置分散分析,多重比較を行った.年齢は,低ケア技術群(n = 57)の平均値37.61 ± 11.71(p < .05),中ケア技術群(n = 57)の平均値37.68 ± 9.98(p < .05),高ケア技術群(n = 54)の平均値43.15 ± 9.30(p < .05)と有意差があった.精神科経験年数は,低ケア技術群(n = 57)の平均値7.51 ± SD7.85(p < .05),中ケア技術群(n = 57)の平均値9.49 ± 8.23(p < .05),高ケア技術群(n = 55)の平均値14.33 ± 7.63(p < .05)と有意差があった.精神科看護実習指導年数は,低ケア技術群(n = 57)の平均値0.70 ± 1.61(p < .05),中ケア技術群(n = 56)の平均値2.54 ± 4.74(p < .05),高ケア技術群(n = 53)の平均値6.79 ± 7.79(p < .05)と有意差があった.アサーティブネス得点は,低ケア技術群(n = 56)の平均値–10.52 ± 18.86(p < .05),中ケア技術群(n = 57)の平均値–10.23 ± 22.30(p < .05),高ケア技術群(n = 54)の平均値–0.04 ± 21.83(p < .05)と有意差があった.精神科看護ケア技術群の比較は表4に示す.

表4

精神科看護ケア技術得点3群からみた基本属性,アサーティブネス得点の比較#1,#2

基本属性 1.低ケア技術群
平均値±SD
2.中ケア技術群
平均値±SD
3.高ケア技術群
平均値±SD
p  
#1
検定
#2
合計
平均値±SD
年齢 37.61 ± 11.71 37.68 ± 9.98 43.15 ± 9.30 .007 * *(1~3),
*(2~3)
39.42 ± 10.65
N#3 57 57 54 168
精神科経験年数 7.51 ± 7.85 9.49 ± 8.23 14.33 ± 7.63 .000 * ***(1~3),
**(2~3)
10.40 ± 8.37
N#3 57 57 55 169
一般科経験年数 5.72 ± 6.30 4.71 ± 5.35 6.68 ± 5.77 .384 5.70 ± 5.84
N#3 39 34 34 107
精神科看護実習指導年数 0.70 ± 1.61 2.54 ± 4.74 6.79 ± 7.79 .000 * ***(1~3),
***(2~3)
3.27 ± 5.82
N#3 57 56 53 166
院内研修回数 2.37 ± 2.88 2.02 ± 2.66 2.35 ± 2.58 .767 2.24 ± 2.70
N#3 49 53 46 148
アサーティブネス得点 –10.52 ± 18.86 –10.23 ± 22.30 –0.04 ± 21.83 .014 * *(1~3),
*(2~3)
–7.03 ± 21.48
N#3 56 57 54 167

#1 一元配置分散分析 * p < .05

#2 多重比較(Dunnett法) * p < .05,** p < .01,*** p < .001

#3 精神科看護ケア技術得点は,企画された基準範囲が設定されていないため,精神科看護ケア技術得点のN = 168を同じ割合(約33.3%)とした三分位数(tertile)を用いた.低ケア技術群は108点以下の57名(33.7%),中ケア技術群は109~128点の57名(33.7%),高ケア技術群は129点以上の55名(32.5%)を各得点群とした.

5. 精神科看護ケア技術とアサーティブネスとの関係

精神科看護技術とアサーティブネスとの関係では,独立変数に基本属性とアサーティブネス下位尺度得点,従属変数に精神科看護ケア技術得点を強制投入した重回帰分析の結果,精神科看護実習指導年数(β = .59, p < .001)とアサーティブな自己表現と解釈される「仕事上の自己主張」(β = .28, p = .05)が正の標準化係数(調整済R2乗=.33)を示した.精神科看護ケア技術とアサーティブネスとの関係は表5に示す.

表5

精神科看護ケア技術得点と基本属性,アサーティブネス下位尺度得点との関係#1

重回帰分析(強制投入法)
独立変数 標準化係数
β
p
#2 年齢 .10 .550
精神科経験年数 –.12 .486
一般科経験年数 –.07 .555
精神科看護実習指導年数 .59 .000***
院内研修回数 –.01 .869
#3 不正に対する不満(I因子) .03 .758
率直な議論(II因子) .00 .966
気転のきかない自己表現(III因子) .15 .179
自発性(IV因子) –.16 .220
自発的な会話の流暢さ(V因子) .00 .976
人前での対決回避(VI因子) –.11 .330
仕事上の自己主張(VII因子) .28 .045*
決定係数(R2値) .42
調整済みR2 .33

従属変数:精神科看護ケア技術得点(N = 169) * p < .05,*** p < .001

#1 強制投入法

#2 基本属性

#3 アサーティブネス下位尺度得点

Ⅳ  考察

1. 結果の概要

本研究の対象である精神科看護師は,適度なアサーティブ傾向であることが示唆された.そして,高いケア技術を有する者は,年齢,精神科経験,精神科看護実習指導年数の長さやアサーティブネスの高さに差が生じることが明らかとなった.さらに精神科看護ケア技術を高めるには,精神科看護の実習指導を経験し,かつ仕事上の自己主張を行うことも必要であることが明らかとなった.

2. アサーティブネスと精神科看護ケア技術との関係

精神科看護ケア技術の高い看護師は,これまでに臨床経験から身につけた実践的なケア技術を豊富にもち,精神科経験や精神科看護実習指導を重ねる過程で患者の反応や自分自身のケアの適切性を振り返り,ケア技術が洗練されてきたと考える.『臨床経験年数と実習指導に対する問題意識・役割認識の調査において,知識・技術・態度の指導力に対する自信や積極的に学生にかかわろうとする姿勢は経験年数を重ねるに従い強まること(平松ら,2003)』と言われ,高ケア技術群は低・中ケア技術群に比べ差が生じたのではないかと考える.さらに精神科看護ケア技術を高めるには,精神科看護実習指導経験を増やし,仕事上の自己主張を促すことに関係したことは,精神科看護の実習指導を行う中で仕事上の自己主張をする機会に多く恵まれ,本研究結果に繋がったと解釈した.

3. 精神科看護師のアサーティブネス

過去のアサーティブネス得点については,看護専門学校生の平均得点–12.0 ± SD20.2(鈴木ら,2004),看護管理職の平均得点–6.6 ± SD19.7(鈴木ら,2009)と報告されている.本研究では40歳以上が47.3%と年齢層も高く,看護管理職のアサーティブネス得点(鈴木ら,2009)に類似した傾向が示された.そして,鈴木(2006)は,「日本版RASの限界として,消極的,攻撃的,アサーティブのタイプ分けがまだできていないことが挙げられ,3つの自己表現のタイプ分けは国,コミュニケーションの相手,年齢や職位などによって異なる」.さらに「現在日本版RASでは,新卒看護師のバーンアウトしにくい得点は–10点~10点の間であることを提言し,そのほかの年代の良好なアサーティブネス得点の指標ができていない」と報告されている(鈴木,2006).そのため,本研究の平均的なアサーティブネス得点範囲は,鈴木らの先行研究(2004, 2006, 2009)を参考に–10点~10点の間とした.以上のことから精神科看護師は,アサーティブネストレーニングを必要としない適切なアサーティブ傾向を示していると解釈した.

4. 精神科看護師の精神科看護ケア技術

精神科看護ケア技術37項目は精神科病院に勤務する精神科看護師が患者に必要な看護を実践した行動評価を示している.精神科看護ケア技術調査票の総得点は,37点から185点の範囲にあり,平均117.14点(SD22.44)であった.総得点の平均値および下位概念得点と標準偏差を用いて高得点,中得点,低得点の3領域を設定した.高得点領域は[平均値+1標準偏差]を超えた領域,中得点領域は[平均値–1標準偏差]以上[平均値+1標準偏差]以下,低得点領域は[平均値–1標準偏差]に満たない領域とした.よって,『精神科看護ケア技術調査票』の総得点領域は,高得点領域141点以上,中得点領域99点以上139点以下,低得点領域98点以下となった.さらに得点領域に着目することは,精神科看護師個々の看護実践の質に対し,示唆を得るためにも有用であろうと考える.【総得点が高得点領域にある場合】すなわち高得点にある看護師は,日常の精神科病棟業務の中で精神障害をもつ患者に対してケアの質が高い行動を実践している.【総得点が中得点領域にある場合】すなわち中得点にある看護師は,日常の精神科病棟業務の中で精神障害をもつ患者に対してケアの質が標準的である.各下位概念の得点から課題や問題点を把握し,それを改善することにより,高得点領域に移行が期待できる.【総得点が低得点領域にある場合】すなわち低得点にある看護師は,日常の精神科病棟業務の中で精神障害をもつ患者に対してケアの質が低く,その改善の必要性が高い.中得点に位置する看護師と同様に,下位概念の得点から課題や問題点を把握し,それを改善することにより,中得点領域,高得点領域に移行が期待できる.また,本調査票は病棟勤務している精神科看護師のケア評価指標としてとらえ,そのことを念頭に置き活用する必要がある.

Ⅴ  データの適切性

本研究では性別,年齢,精神科看護ケア技術調査票,J-RASの欠落および未記載を除く169名を分析対象者としたが,除外した55名(24.5%)のデータをどのように工夫したら分析結果に影響せずデータの活用ができたのか検討する必要があった.欠損値が生じる要因を多角的に分析し,適切な処理方法によりデータ増加を見込めた可能性があったと推測する.松尾・中村(2002)によれば,データのサンプル数は質問項目数のおよそ5倍~10倍といわれ,精神科看護ケア技術調査票37項目に対して若干少なかったと考える.

Ⅵ  本研究の限界

本研究は,項目数に対してサンプルサイズが若干乏しく予備調査を実施していない.なお,本データは14年前のものであり限られた県内での施設調査に限界があった.今後は精神科看護技術調査票を洗練させサンプルサイズを拡大し,精神科看護技術評価の明確化につながるような継続した研究が求められる.

Ⅶ  結論

本研究目的である精神科看護師のアサーティブネスと精神科看護ケア技術との関係は,以下の結論となっ‍た.

1.本研究対象の精神科看護師は,平均的なアサーティブネス得点であった.

2.高ケア技術群は,低・中ケア技術群に比べ年齢が高く,精神科経験年数と精神科看護実習年数が長く,アサーティブネス得点が有意に高かった.

3.精神科看護ケア技術得点が高いことは,「精神科看護実習指導年数」が長く,「仕事上の自己主張」の得点が高いことが関係した.

謝辞

本研究の遂行にあたり,指導教官として多大なご指導を賜りました愛知県立看護大学 大学院看護学研究科 看護管理学教授 故)平井 さよ子先生に深くお礼申し上げます.並びにこの研究の趣旨をご理解いただき,調査研究にご協力くださいました研究参加者の皆様に心より感謝いたします.本論文の一部は,第14回日本看護管理学会年次大会において発表した.本研究は,愛知県立看護大学 大学院看護学研究科に提出した課題論文に加筆・修正を加えたものである.

著者資格

本研究はMSが研究の着想及びデザイン,データ収集と分析,論文作成までの全プロセスを遂行した.

文献
 
© 2023 Journal of Japan Academy of Psychiatric and Mental Health Nursing
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