Annual Scientific Meeting of The Japanese Society of Clinical Pharmacology and Therapeutics
Online ISSN : 2436-5580
The 46th Annual Scientific Meeting of the Japanese Society of Clinical Pharmacology and Therapeutics
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がん診療の目覚ましい進歩により領域によってはがん患者の長期予後が期待できるようになってきた.患者予後が改善し大変良い側面がある一方,多くのがん治療に応じた,主にはがん治療中に生じるがん治療関連心血管毒性 (CTR-CVT) の問題,そして,患者予後の改善にともなるサバイバーの増加から,近年ではサバイバーが抱えるがん治療後の晩期合併症管理についても目を向けなくてはならなくなった.当然,増え続ける高齢がん患者の適切な介入も重要な課題である.この様に腫瘍循環器学では,CTR-CVTへの直接的な診療は言うまでも無く,各新規がん治療にまつわる心血管毒性の理解,AYAや高齢者といった患者世代毎のニーズの理解,医療スタッフの異業種間連携,そして医療機関を超えた病診・病病連携などの社会的連携の構築など,取り組むべき課題は極めて広く,今後も医療界をあげての積極的で長期的な取り組みが必要となる重要な領域である. このように取り組むべき課題は多いが,やはり各がん治療薬による心血管毒性への理解,up-to-dateは重要である.古典的ではあるが,現代も非常に重要な薬剤となるアントラサイクリンをはじめ,その他,抗HER2薬,免疫チェックポイント阻害薬 (ICI),血管新生阻害薬,フッ化ピリミジン系抗腫瘍薬,プロテアソーム阻害薬,BCR-ABLチロシンキナーゼ阻害薬,ブルトン型チロシンキナーゼ阻害薬,EGFR阻害薬など,CTR-CVTに関連する重要薬はその臨床的特徴や管理法についての基本を理解しておくは重要である. これら数々のCTR-CVT関連薬がある中で,今回は前立腺がんアンドロゲン遮断療法 (ADT) についてとりあげる.前立腺がん患者は全て男性で,高齢者が多く,患者背景として心血管疾患を合併した患者を多く含むハイリスク疾患群であり,そうした患者にADTがもたらす心血管への影響についてがん診療に関わる医療者は理解を深める必要がある.本セッションでは,ADTと心血管疾患について概説する.

シンポジウム 5

 
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