Japan Marketing Journal
Online ISSN : 2188-1669
Print ISSN : 0389-7265
Editorial Note
Editorial Note
Hidehiko Nishikawa
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2019 Volume 39 Issue 2 Pages 85

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本特集号は,ユーザー・イノベーションをテーマにした特集の第2弾である。第1弾のVol.36 No.4(2017.03.31)では,ユーザー・イノベーション研究の全体像がみられるよう,それぞれ異なる研究領域に焦点をあて,本テーマを論じた論文を収録した。

それに続く,本号では,「企業によるユーザー・イノベーションの有効活用」を第2弾のテーマにした。これは,主宰する学会リサーチプロジェクトの「ユーザー・イノベーション研究会」で研究目的として掲げるものでもあり,継続的に研究を続けているテーマである。執筆者の先生方のおかげで,有効活用に向けて,多くの知見が含まれる4編の論文を収録できた。さらに,本号のレビュー論文も,ユーザー・イノベーションがもたらす発案者効果に関するもので,活用に向けて参考になるだろう。本特集を契機に,多くの企業でのユーザー・イノベーションの実践をはじめ,学会員の本研究会への参加や共同研究の実現を期待してやまない。そして,自身のライフワークといえるユーザー・イノベーション研究で,本号の特集を担当できただけでなく,編集委員長として記念すべき最初の号となったことは感慨深い。

最後に,創刊以来の伝統を大事にしつつも改革を牽引し,本誌を発展させてきた,前任の古川一郎編集委員長(現学会長),鷲田祐一編集委員には,記して感謝する。その功績に応えるためにも,新編集委員会では,新たなことに挑戦し,さらなる躍進を続けたい。

 
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