Niigata Iryo Fukushi Gakkaishi
Online ISSN : 2435-9777
Print ISSN : 1346-8774
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2022 Volume 21 Issue 3 Pages 133

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2021年10月30日(土)に、大西秀明大会長の下、「第21回新潟医療福祉学会学術集会」を開催いたしました。実行委員長として準備に関わった過程で考えたこと、感じたことを書き記そうと思います。

理学療法学科の教員スタッフは、2017年8月に開催された第30回教育研究大会・教員研修会、2019年11月に開催された第24回日本基礎理学療法学会学術大会と、全国規模の学会準備を担当した経験があります。これらのノウハウがあったこと、また過去の新潟医療福祉学会学術集会の準備状況がデータで残されていたことなどから、準備に関しての心配はほとんどありませんでした。しかし唯一確定できず、開催にも大きく影響する要因として残ったのが、会の開催方法でした。オンサイトでの開催とするか、オンラインでの開催とするか、見通しを立てることができませんでした。

新型コロナウィルス感染症が第3波、第4波と寛解しては再燃することを繰り返す中、準備を開始しました。当初は、オンラインでの開催を予定しつつ、オンサイトでの可能性も残して準備を始めました。しかし東京オリンピック前後の第5の波が大きく、特別講演の講師やシンポジウムでの演者、さらに参加者の安全を優先してオンライン開催のみとすることに決定し、準備もそれに向けて一本化しました。これが決まったことで、当日に向けての準備も迷うことなく進めることができました。

昨年度の第20回学術集会はオンデマンドでの開催でしたが、今回は議論を深める目的で同時双方向型のウェビナー形式としました。今回のテーマが「チーム医療・多職種連携に求められる人材育成と医工連携」であり、本学の特徴である多職種連携に関連する先進的な取り組みであることなどから、リアルタイムでのディスカッションを期待したこともその理由です。当日は、特にシンポジウムにおいて予定の時間を大幅に超えるディスカッションが続き、参加者の認識の高さを改めて感じました。

一方、一般演題については昨年と同様に誌上発表としましたが、議論は行ってほしいことから抄録にメールアドレスを記載してもらい、メールでのディスカッションをしていただくこととしました。実際にどの程度の議論が行われたか実行委員会では把握できませんが、新たな共同研究やそのシーズの発見・共有に益した議論ができていると準備をした甲斐があります。

最後に、開催準備をする中で、新潟医療福祉大学の学術委員会の先生方や学会事務局の皆様には、細かい問い合わせにも的確に回答をくださり、スムーズに進めることができました。また協賛くださった37社の企業の皆様にも、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。学科の先生方には、急なお願いなどにも嫌な顔1つせずに、期待以上の取り組みをしていただきましたこと、感謝の念に堪えません。

 
© Niigata Society of Health and Welfare

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