2018 Volume 5 Issue 1 Pages 46-47
Special Interest Group(SIG)は,サービス学会員が特定の興味を持つ分野についてグループを作り,研究状況や実施事例などの情報交換を行う場です.サービス学会では,SIG活動のさらなる活性化に向けて,2018年1月より,運営体制や運営方法について見直しを行い,新たにSIGの募集を行いました.2018年3月5日に行われた理事会において,継続希望があった3件の既存SIGと1件の新規SIGについて承認されました.ここでは,それぞれのSIGをご紹介します.SIGへの参加を希望される方は,各SIGの問い合わせ用メーリングリストにご連絡ください.
ここでは,各SIGの目的や運営体制についてご紹介します.詳細については,問い合わせ用メーリングリストを用いて各代表者にお問い合わせください.
2.1 Service Innovation and Design SIGThe objective of Service Innovation and Design SIG is to share the latest research on service innovation and design, and discuss the important issues with communities. The SIG works with related communities, such as service design network, the other design related communities, to form this emerging knowledge area.
代表者:澤谷由里子(名古屋商科大学),山内裕(京都大学)
コアメンバー:Arthur Yeh (National Tsing Hua University)
ICServでの特別セッション開催の他,年数回のミーティングを予定
e-mail: sig-design-contact@serviceology.org
一般に,サービス学の対象は広範かつ複雑であり,観察も制御も行いにくい.サービス・ドミナント・ロジック (Vargo and Lusch 2004) など価値創出の考え方の指針を示す概念は提案されているが,このようなサービスの設計指針,最適化を目指すようなフレームワークとはなっていない.そこで,2014年4月に行われたワークショップでの議論の結果として,新たなフレームワークの概念として「サービス・ケイパビリティ」を打ち出した.経営学で議論されているケイパビリティ(組織能力)の考え方を軸に,サービス理解やマッチング理論を用いた最適化などへの展開を指向するものである.
代表者(委員長):原 良憲(京都大学)
副委員長:西野 成昭(東京大学),生稲 史彦(筑波大学)
年2回程度の研究会を予定.科研費提案計画と同期した運営を予定.サービス学会の国内大会,もしくは,国際会議での発表を予定.
e-mail: sig-capability-contact@serviceology.org
サービス学会における若手の活動を支援すること,また,若手同士,および,若手と識者との繋がりを作る機会を提供する.
代表者:緒方大樹(東京大学)
コアメンバー:木見田康治(首都大学東京),鈴木智子(京都大学),嶋田敏(京都大学),新井民夫(東京大学),神田陽治(北陸先端科学技術大学院大学)
現在行っている,若手が識者へとインタビューを行う企画を今後とも継続する.また,国内学会において毎回執り行っている若手の集いを今後とも支援する.若手が識者へ行ったインタビューを,学会誌,Serviceologyに「若手がゆく!-識者との知の共創-」(旧「下剋上プロジェクト」)記事として掲載する.
e-mail : sig-gekokujou-contact@serviceology.org
「10年後,どのように社会が変わるべきか,人が変わるべきか,ビジネスが変わるのか,その目指すべき社会像の実現に対してサービス科学・知識科学はどのように貢献できるのか?」を,企業人を中心としたメンバーで議論し,明らかにすることで,サービス学会のSIGとして,サービス学の産業応用,実学面での重要性を示す.特に,サービス科学と知識科学の関係に注目する.
代表者:小坂満隆(北陸先端科学技術大学院大学)
コアメンバー:平井千秋,長岡晴子(日立),村本徹也(富士通),西岡由紀子(アクトコンサルティング),舩橋誠壽
月1回程度の定期的な研究会(年間計画を公表),年2回程度の合宿(1泊2日)による議論,海外の関連機関との交流会を計画,サービス学会国内大会での特別セッションの企画
e-mail : sig-jitsugaku-contact@serviceology.org
産業技術総合研究所人間情報研究部門サービス設計学研究グループ・研究グループ長.専門はサービス工学.サービス・ベンチマーキングやIoTを用いた人間行動のモデル化研究に従事.