燃料協会誌
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非粘結炭の成型
昭和36年9月19日特別講演
真田 雄三本田 英昌
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1962 年 41 巻 1 号 p. 51-55

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抄録

石炭の成型能は硬度, 可塑性のような機械的性質と密接に関連することはよく知られている。著者らは適当な溶媒を吸着した石炭では可塑性が増大し, 成型能が上昇することを見出した。
溶媒を吸着した非粘結炭の無粘結剤ブリケットを1000-2000kg/cm2の成型圧力で, 常温で成型した。溶媒としてピリジンを用いた場合には成型物の硬度は上昇するが, ベンゼンではそのような効果はない。嵩比重, 硬度も溶媒の最適含有量のところで極大値を示す。このようにして作つたブリケットを1000℃で燒成した場合でも, 生ブリケットの嵩比重, 硬度の高いものほど, すぐれている。以上の結果から2~3の成型機構について考察した。

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