頭頸部癌
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口腔
口腔癌術後嚥下障害のスクリーニング法について
渡邉 哲大重 日出男宮地 斉荒木 一将小林 純子大岩 伊知郎梅村 昌宏有地 榮一郎後藤 真一角保 徳下郷 和雄
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2006 年 32 巻 1 号 p. 34-39

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抄録

口腔癌術後患者において反復唾液嚥下テスト(RSST),改訂水飲みテスト(MWST),頸部聴診法のスクリーニングテストの誤嚥の有無の検出に関する感度・特異度からその有用性を比較検討し,機能的嚥下障害時に指摘されているスクリーニングテストによる評価が妥当であるかを検討した。
対象:1997年4月~2004年3月の7年間に名古屋第一赤十字病院口腔外科において,VF検査及び簡易スクリーニングテストが施行された口腔癌術後患者とした。対象となったのは90例で,性別は男性62例,女性28例で,平均年齢は64.5±12.8歳であった。
結果:口腔癌術後患者ではRSSTのcut off値を4回/30秒とすることが妥当と考えられたが,MWST,頸部聴診法では機能的嚥下障害と同様に評価してよいと考えられた。

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© 2006 日本頭頸部癌学会
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