抄録
本稿は,グローバリゼーションの新たな段階のもとで新興国・中国の国有大企業が台頭してきた背景と意義を明らかにする。そして,それに対抗する先進国の大企業のオフショア・アウトソーシング戦略の意義と課題を株式会社の本質という視点から明らかにする。21 世紀のグローバルな大企業体制で台頭しているのは,中国の国有大企業である。それに対抗する先進国の大企業の経営戦略は,アジアへの対外直接投資による進出であり,なかでも「株式持ち分によらない管理方式(NEM: Non Equity Mode)」である。株式会社の本質という視点から株式持分によらない株式会社の管理方式の意義を考える。