Pulchroppia 属の亜属であったMultipulchroppiaを,背毛の数が多いことから,属に昇格させた。日本のMultipulchroppia属のササラダニとしてはタモウツブダニ属Multioppiaとして記録されたズナガツブダニがおり,これを属名に充ててズナガツブダニ属とする。これとは別種のMultipulchroppia schauenbergi(Mahunka, 1978)が三重県で採集されたが,背毛等の形態で基亜種とは若干の差違があるため,新亜種ヒメズナガツブダニ(新称)Multipulchroppia schauenbergi punctulataとして記載した。