日本原子力学会 年会・大会予稿集
2008年秋の大会
セッションID: I39
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加速構造
複合加速構造単空洞リニアックモデルの設計
*伊藤 卓林崎 規託服部 俊幸石橋 拓弥盧 亮
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抄録
本研究は低エネルギー用のイオンリニアックの新しい構造として、複合加速構造型単空洞リニアックの開発を目的としている。これは低エネルギー用リニアックである RFQ 型および IH ドリフトチューブ型の加速電極構造を一台の空洞内に組み込んだ加速器である。本来、各加速器それぞれに必要であった高周波電源などの周辺機器が、これらの加速電極を一つの空洞内に収めることによって、加速器自体の小型化は基より周辺機器の統合による省スペース化が可能となり、スペースに制限のある領域に適した加速器となると考えられる。この加速器の基本設計についてはホウ素中性子補足療法(Boron Neutron Capture Therapy, BNCT)に利用できるような陽子加速器を想定している。前回の学会にて、本加速器の構造上の問題点とその解決策などについて報告したが、本学会では、加速器設計についてまとめた内容を報告する。
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© 2008 一般社団法人 日本原子力学会
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