放射性廃棄物処分の安全性能評価において,処分坑道等の複雑な幾何形状を考慮して精緻な評価を行うためには,有限要素法を用いた3次元モデルによる評価を行うことが望ましい.しかしながら,通常のガラーキン法を用いた場合には,掘削影響領域等の高透水部における数値分散や解の振動を回避するためには,極めて細かなメッシュを用いた解析モデルを構築する必要があり,多数の核種を対象とするような安全性能評価への適用は,現状の計算機能力を考慮すると極めて困難である. 本稿では,流体力学の分野で精力的に研究が重ねられてきている数値分散を効率的に回避する手法である不連続ガラーキン法を移流分散問題に適用した.本報告では,その適用例を提示する.