日本原子力学会 年会・大会予稿集
2011年春の年会
セッションID: O12
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炉材料(水素挙動/バナジウム合金)
遷移状態理論に基づく拡散係数導出手法の妥当性の検討
*三浦 宏起小田 卓司田中 知
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抄録
bcc-金属中の水素拡散現象において、量子力学計算と遷移状態理論を組み合わせて導出した拡散係数は、一般に実験値と良く一致することが報告されている。しかし、bcc-Feにおいては、遷移状態理論により得られた拡散係数は分子動力学計算の値を約4倍過大評価する結果となった。そこで本研究では一因として考えられる拡散経路の数の過大評価に注目し、拡散経路が明確な単純立方格子中の格子間不純物の拡散を対象とした分子動力学計算の結果と比較することで、遷移状態理論に基づく拡散係数の導出手法の評価を行った。
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© 2011 一般社団法人 日本原子力学会
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