日本原子力学会 年会・大会予稿集
2012年秋の大会
セッションID: E56
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実用化に向けた金属燃料サイクルの工学技術実証に関する研究開発
(14)Cm塩化物の調製と熱分析及びCm含有溶融塩の電気化学測定
*林 博和柴田 裕樹小山 正史
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抄録
金属燃料サイクルにおける詳細なマスバランスを検討する上でマイナーアクチノイド(MA)を含んだ超ウラン元素の挙動データの整備が重要であり、さらなる蓄積が必要である。しかし、MAの中でもキュリウム(Cm)は比放射能が大きく取扱いが難しい上、物性データ取得のために必要な純度の高いマクロ量の試料を入手するのが困難である。また、乾式再処理で使用される塩化物は吸湿性が大きく取扱いが難しいため、Cm含有塩化物の挙動データの報告は少ない。本研究では、約40年前に製造されたCm-244酸化物試料を原料として、Cmを分離回収して得たCmシュウ酸塩を原料として酸化物、窒化物を経由する乾式法によってCm塩化物を調製し、X線回折測定及び熱分析測定によってその性状を確認するとともに、LiCl-KCl共晶溶融塩中にCm塩化物を溶解した系の電気化学測定を行いCm(III)/Cmの標準酸化還元電位を導出した。
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© 2012 一般社団法人 日本原子力学会
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