抄録
原子力発電環境整備機構が実施する地層処分事業は,100年以上の長期にわたる事業であり,今後膨大なデータや意思決定に関わる記録を維持管理していかなければならない。これらの品質を信頼性の高い技術を用いて管理し,事業を的確に推進する上での透明性の確保、技術的信頼を獲得するための一つの方策として、事業の開始から品質マネジメントシステム(QMS)を構築した。本論では、文献調査及び概要調査段階での適用を想定し構築したQMSの検討・整備状況について報告する。NUMO-QMSではISO9001に準拠した形式とし、地層処分事業に特有となる顧客や製品,設計・開発に関する考え方を独自の解釈に基づき,QMS文書を制定した。QMS文書の構築では、各業務のプロセスを明確化するための品質保証基準、各種要領書、品質計画書の体系化と文書化を進め、文献調査及び概要調査実施に備えた。