トカマク型核融合試験装置の放射線遮蔽設計、装置運転時の健全性、装置メンテナンス評価のために放射線輸送のみならず、放射線による発熱、材料損傷、放射化量評価が要求されるなか、従来の核データを使用する多々あるモンテカルロ計算コードの中からPHITSコードを用いた解析手法の適用を進めている。PHITSコードは、ほぼ全ての粒子と重イオン（原子核）の物質中の輸送計算が可能なため、第一壁中の荷電粒子の飛跡深さ評価と真空容器金属材料中の荷電粒子の飛跡深さの試解析、また放射線損傷(DPA)評価の試解析、プラズマ消滅時の逃走電子による電磁波と装置構造材との相互作用で発生する光中性子輸送に係る試解析を実施し、適用可能性について検討した。
