抄録
福島第一原子力発電所の炉心溶融と水素爆発事故により、原子炉サイトを中心にして広範囲に放射性物質が降下した。バイオマス利用と食品の放射線問題に関しては主として風評被害による大きな影響を受けた。そこで、バイオマスと食品の放射線量率に関して、自然放射性物質カリウム40および事故の影響による放射性セシウムなどを継続的に計測し、その相関から導かれる特性を評価し、今後のバイオマス利用や食品の放射線問題の方向性について提言する。そして問題点を明らかにし、事実に基づいた評価を基本にして風評被害を無くすることを目標とする。