Archivum histologicum japonicum
Print ISSN : 0004-0681
人の水晶体と近接線維組織の次微視的構密度とその年齡的變化
原田 保治
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1950 年 1 巻 4 号 p. 409-417

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抄録

胎生4月から65歳に至る人の水晶體, Zinn氏小帶, 硝子體膜の次微視的構密度を Heidenhain 氏アツァン染色法により檢査した. 水晶體中央の構密度は常に皮質部のものより高く, 年齡と共に密構の核部は増大し, 反對に疎構の皮質は狹くなる. 水晶體被膜は甚だ徐々に構密度を増す. Zinn 氏小帶の構密度は徐々に増し, 老年に至つて速かに増して水晶體被膜のものより高くなるが, 常に水晶體核の構密度よりは低い. 硝子體前境界層は常に疎構である.

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© 国際組織細胞学会
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